プレスリリース
NPO法人ファザーリング・ジャパンのオウンドメディア「パパしるべ」の公式LINE「パパしるべ総研」で半年にわたって実施してきた週間アンケートの結果をまとめた「パパのホンネ白書2021」が記事配信!
NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都千代田区 代表理事:安藤哲也)は、2021年12月10日(金)に、約400人のパパが登録する公式LINE「パパしるべ総研」で半年にわたって実施してきたアンケートの結果をまとめた「パパのホンネ白書2021」をオウンドメディア「パパしるべ」で発表しました。
2022年の改正育児介護休業法の施行など、変革期に突入した男性の家事育児参画を取り巻く環境。多様なパパの姿が見られるようになりました。一方で多様であり、過渡期だからこそ生き方や働き方について迷いがちな現代のパパたちは、何に悩み、どんなことに興味があるのか?そのホンネをアンケート形式で引き出しまとめたのが「パパのホンネ白書2021」です。
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パパが気になる自分たちの”現在地”
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【概要】
■調査期間 2021年5月〜11月 25回のアンケートを実施
■対象 公式LINE「パパしるべ総研」に友だち登録をするパパ
■参加人数 のべ約6500人
■調査形式 Google foomを使ったインターネット回答形式
■公開 子育てポータルサイト「パパしるべ」において前編、後編の計2回
前編 パパのホンネ白書2021 前編 〜今どきのパパが求めるものは〜
https://papashirube.com/papa/project_papanohonne1/(2021/12/03公開)
後編 パパのホンネ白書2021 後編 〜パパを翻弄する孤独とお金〜
https://papashirube.com/papa/project_papanohonne2/(2021/12/10公開)
【ダイジェスト】
★回答率が高いのは「夫婦」「料理」に関するテーマの調査。
★回答率が安定するのは「パパ自身」の現状に関するテーマの調査。
★パパたちがつながりくい中でアンケートを通じた繋がりを求めるパパが散見(田中)
★パタハラなど社会問題に関する貴重な発信源(田中)
★正解がわからないパパたちは「お金」と「教育」に関心が高い傾向(小崎)
★子どもの言いなりになってしまう”やさしすぎるパパ”の存在へ警鐘(小崎)
回答の内容よりも全体像から編集部で分析した前編の記事では、回答率が高いアンケートや逆に低いアンケート、また安定的な回答を得ることができたアンケートをピックアップ。「夫婦」「料理」を題材としたものは上位に入る一方で下位に入ることもありばらつきが見られたこと。対照的に「パパがホッとできるゴールデンタイム」「パパのガス抜き」「パパ友の必要性」といったパパ自身の現状を回答するモノで、アンケート結果からは他のパパたちの現状を知ることができるアンケートが安定的な回答率だったことから、現代のパパたちは自分自身が相対的にどのような位置にいるのか?現在地を知るための指標を求めている姿が見受けられました。
後編では、大正大学心理社会学部准教授で男性学が専門の田中俊之先生と大阪教育大学教育学部教授でNHKeテレ「すくすく子育て」でもおなじみの小崎恭弘先生という、いずれも男性の家事育児参画に一家言があるお二人にアンケートの結果を分析していただきました。
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今まさに子育て真っ最中の当事者でもある田中先生は、お子さんが通う保育園で、送迎で会う保護者ともあまり会話ができないという経験とともに、パパがつながりにくく、また他の家庭ではどうしているか?という情報を得にくい状況を踏まえて、アンケートを通じて情報を得ることが求められていると分析。さらには夫婦のアンケートのように仲が良くても聞きにくい内容への興味が読み取れると語りました。また、一方で社会問題にもなっている「パタハラ」の実態調査については、いまだ世の中に伝わっていないその背景や詳細までを広めることの重要さを伝えてくれました。
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一方、小崎先生からは、子どもの教育資金としてお金を貯める傾向が見られることを受けて、多くの親が子どものためにできることを教育だと捉えている現状と、その教育の概念が前時代的で変わっていないことを指摘。時代の変化が早くロールモデルがない中で現在地や将来に迷うパパたちが、金額や偏差値といった数値に表しやすいものに目が向きがちと分析してくれました。また、そんな中だからこそ自分がこれからのモデルになることを意識して子育てをすることの大切さ、そして、子ども第一主義になりすぎないことが子どもにとっても成長に繋がることを伝えてくれました。
いずれの視点からも、現在パパたちが現在地に悩み、またその指標を求めようとしている姿が浮き彫りになりました。また、社会環境だけでなくパパ自身にもある程度は昔ながらの価値観が残りながら、そこから脱却するべく行動はしているものの、極端な動きになってしまう可能性があると感じられました。
時代だけでなく、パパ自身もまた日々変化を続けている現代。「パパしるべ」では、「パパしるべ総研」でのアンケートを通じて、これからもみんなのホンネを探っていきたいと思います。
【協力者プロフィール】
<田中俊之>
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内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員、渋谷区男女平等推進会議委員、プラチナ構想ネットワーク特別会員
1975年、東京都生まれ。大正大学心理社会学部准教授 男性学を主な研究分野とする
著書 『男性学の新展開』青弓社、『男がつらいよ―絶望の時代の希望の男性学』KADOKAWA、『〈40男〉はなぜ嫌われるか』イースト新書、『男が働かない、いいじゃないか!』講談社プラスα新書、小島慶子×田中俊之『不自由な男たち――その生きづらさは、どこから来るのか』祥伝社新書、田中俊之×山田ルイ53世『中年男ルネッサンス』イースト新書、『男子が10代のうちに考えておきたいこと』岩波ジュニア新書
日本では“男”であることと“働く”ということとの結びつきがあまりにも強すぎる」と警鐘を鳴らしている。
<小崎恭弘>
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兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年勤務。三人の男の子それぞれに育児休暇を取得。それらの体験をもとに「父親の育児支援」研究を始める。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信を行う。父親の育児、ワークライフバランス、子育て支援、保育研修等で、全国で年間60本程度講演会等を行う。これまで2000回の公演実績を持つ。NHKすくすく子育て、視点・論点、たすけて極めびと、ビビット等出演
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、神戸新聞等でそれぞれに連載を持つ。
NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問
東京大学発達保育実践政策学センター研究員
兵庫県、大阪府、京都府等様々な自治体で委員を務める。
■NPO法人ファザーリング・ジャパンとは
2006年11月に設立された父親支援のトップランナー。父親支援事業による「Fathering=父親であることを楽しもう」の理解・浸透を目指し、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすことをミッションとして活動するNPO法人。2018年には内閣総理大臣賞。
代表理事・ファウンダー:安藤哲也
会員数:関連団体を含め全国に500名程度
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町三丁目21番地 ちよだプラットフォームスクウェア1320
■子育てポータルサイト「パパしるべ」&「パパしるべ総研」とは
2021年6月にオープンしたファザーリング・ジャパンのオフィシャルメディア。パパに知ってほしい育児関連情報や、公式LINE「パパしるべ総研」に登録しているパパに毎週行うアンケートでわかった「パパのホンネ」を発信。月間約13万PV(2021年11月実績 スマートニュースと連携)
【クラウドファンディング情報】
「パパしるべ」が父親支援のNPO法人ファザーリング・ジャパンとともに実施している「パパはここにいる」「パパの仲間もいる」ということを、世の中、そしてパパたち自身に伝えていくことを目的としたプロジェクト「PAPATO(パパト)」では第1弾企画として共通ロゴのグッズを作って、世の中にパパがたくさんいることを伝えるクラウドファンディングを実施中です!
タイトル「【パパとパパ】【パパとみんな】がつながる子育て応援プロジェクト!」
実施サイト:Ready For
期間:2021年12月24日(金)〜2022年1月31日(月)
目標金額:100万円 (支援は1000円から)
実行者:NPO法人ファザーリング・ジャパン(子育てポータルサイト「パパしるべ」)
https://readyfor.jp/projects/papato_goods/
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パパの子育て環境が良くなることを願って実施する今回のプロジェクトは、のべ6500人が参加してくれている公式LINE「パパしるべ総研」の登録メンバーの声で決まったロゴがついたグッズを作成。日常的に身につけることで「僕もパパです」を一緒に伝えていきます。こちらもぜひチェックしてみてください
プレスリリース提供:PR TIMES