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Kepple Liquidity 1号投資事業有限責任組合へのLP投資について

(PR TIMES) 2023年08月15日(火)00時40分配信 PR TIMES

・ユニコーン創出に向けたダイレクト・セカンダリー投資
・国内セカンダリーエコシステムの発展への貢献
・民間投資資金の呼び込み、機関投資家からの資金調達拡大
 株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、株式会社ケップルグループ(以下「ケップルグループ」)が運営するKepple Liquidity 1号投資事業有限責任組合(以下「Kepple LF1」)に対して、30億円のLP投資を行うことを決定しましたのでお知らせします。
 JICは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じて民間投資の促進や投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
 JIC はミッション達成のため、民間ファンドへの LP投資や傘下のファンドによる企業等への投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
 
Kepple LF1に対するLP投資について

(1) JICの投資基準
 JICの投資基準*では、「ユニコーンの創出」等が重点投資分野として挙げられています。具体的にはグローバルな経済圏において競争力をもって持続的に成長することを目指すユニコーン(企業価値が10 億ドル以上となる未上場企業)の創出に対する長期かつ大規模なリスクマネーの供給が必要とされています。
https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/

(2) 投資分野の現状
 国内市場ではグロース・レイターステージのスタートアップに対する大規模なリスクマネー供給が限定的であることに加え、今後ファンド存続期間の満期を迎える国内 VC のファンド数の増加が見込まれています。他方、プライマリー投資家によるスタートアップへの出資持分等を取引するようなセカンダリー市場が未発達であることが、国内スタートアップの比較的小規模な IPO の要因の一つとなっており、ユニコ―ン創出に向けた課題となっています。更にM&A 等、スタートアップの IPO 以外の Exit 手段は限定的であり、非上場のまま事業の更なる成長・拡大を志向するスタートアップに関し、セカンダリーファンドに対するニーズは増えていくことが想定されます。
そのような状況の中、日本ではセカンダリー投資戦略を掲げるGPは僅少であり、セカンダリーファンドに対する民間のリスクマネー供給も限られている、という実態があります。

(3) Kepple LF1について         
 国内のセカンダリーファンドの多くがLP持分を対象とするセカンダリー投資を主な戦略に掲げる中、Kepple LF1はセカンダリー投資戦略の中でも、ダイレクト・セカンダリー投資に注力する数少ないファンドの一つです。Kepple LF1は、数年内のIPOが見込まれるミドル・レイターステージのスタートアップを投資対象とし、既存株主持分を直接セカンダリーで取得する戦略を掲げており、小型IPO等のExitを余儀なくされていたスタートアップの成長曲線を一段と押し上げ、ユニコーン創出につなげるための受け皿として機能することが期待されます。
 JICはKepple LF1へのLP投資を通じて、ミドル・レイターステージのスタートアップに対するダイレクト・セカンダリー取引による投資活動を強化し、日本発のユニコーン創出に貢献することを企図しています。また、ディープテック領域をはじめとしたスタートアップが、事業を十分に成長・拡大するため長期の支援を獲得できるよう、国内セカンダリーエコシステムの醸成に貢献し、国内スタートアップエコシステム全体の強化・拡大に繋がることを期待しています。加えて、JIC はケップルグループに対してリスクマネーの供給とともに体制整備等の支援を行うことで、民間投資資金の呼び水効果の発揮や機関投資家からの資金調達の拡大を企図しています。

<Kepple LF1>
名称  :Kepple Liquidity 1号投資事業有限責任組合                      
設立  :2022年                                    
存続期間:7年半(最長2年間の延長が可能)                               
GP   :ケップルリクイディティ1有限責任事業組合

<運用会社概要>
名称  :株式会社ケップルグループ                      
設立  :2023年
所在地 :東京都渋谷区
代表者 :代表取締役CEO ジェネラル・パートナー 神先孝裕


(参考)JIC のファンド投資戦略  

[画像: https://prtimes.jp/i/126311/4/resize/d126311-4-77bb4efdec527f89a02b-0.png ]




(参考)JIC のLP投資のねらい

(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。

(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出

1.投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。

2.投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。

3.投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。


株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、Society5.0に向けた新規事業の創造の推進、ユニコーンベンチャーの創出、地方に眠る将来性ある技術の活用、産業や組織の枠を超えた事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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