- トップ
- リリース
- 「野球×AI」スタートアップのKnowhere、東京工業大学の青木尊之教授が顧問に就任-「フォークボールの落ちる理由」をスパコンで解明した知見をもとに、ピッチャー向けAI動作解析アプリの開発を加速-
プレスリリース
「野球×AI」スタートアップのKnowhere、東京工業大学の青木尊之教授が顧問に就任-「フォークボールの落ちる理由」をスパコンで解明した知見をもとに、ピッチャー向けAI動作解析アプリの開発を加速-
AIを活用したピッチャー向けの動作解析アプリケーションを開発する株式会社Knowhere(本社:東京都港区、代表取締役:伊藤 久史)は4月13日、東京工業大学 学術国際情報センターの青木尊之教授が顧問に就任したことを発表いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/102487/4/resize/d102487-4-7e3333ec969bfd5ff61b-0.jpg ]
青木教授(左)と株式会社Knowhere代表取締役 伊藤(右)東工大に設置されているスーパーコンピュータ「TSUBAME」の前で青木教授はスーパーコンピュータ(スパコン)による流体力学シミュレーション研究の第一人者です。これまで解明されていなかった「フォークボールが落ちる理由※1」について、スパコンを使った空気抵抗シミュレーションで解明したことでも注目を集めており、これまで多くのメディアでも取り上げられるなど話題となりました。ボールに対する空気抵抗の分析は、現在、メジャーリーグベースボール(MLB)でも多くの議論がなされており、非常に注目されている分野となっております。Knowhereでは、現在開発中のピッチャー向けAI動作解析アプリケーションに、青木教授が持つ世界トップクラスの精度のボール軌道シミュレーションのノウハウを生かしていきます。Knowhereは、2020年9月に「誰もがスポーツが上手くなれる環境を」をミッションに掲げ、スポーツにおけるデジタル活用を推進するスタートアップ企業として創業し、現在は野球に特化したスポーツAI事業に取り組んでいます。2021年12月には東京・外苑前にて24時間・年中無休の室内練習場「外苑前野球ジム」をオープン。同ジムの経営とあわせてアプリケーションの開発を進めています。人の感覚や経験などアナログに頼り効率的ではない野球のトレーニングに関して、データとアルゴリズムを活用したデジタル活用を進め、トレーニングの効率化や成果を高めることを目指しています。なおMLBの複数球団と交渉を重ねており、共同でのアプリ検証を実施しているほか、2023年中の米国展開を見据えて、資金調達を計画中です。■青木尊之教授のコメントKnowhereの伊藤氏と初めて会ったとき、自分と共通する野球に対する強い情熱を感じました。野球というスポーツを大きく発展する(してもらう)ことができるかも!野球に対して高度な計測技術が導入されるようになり、スパコンの性能が大きく向上し、さらに新しい計算技術が登場したことにより、縫い目まで反映したボールの空力解析ができるようになりました。ピッチャーのリリース直後の球速、回転数、回転軸、縫い目の向きなどのデータから、ボールの軌道をかなり正確に再現できるようになっています。(knowhere とともに)あたかもそのピッチャーと対戦していると錯覚するようなリアルなメタバースを作ってみたいと思っています。・青木尊之教授経歴1983年 東京工業大学 卒業2001年 東京工業大学 学術国際情報センター 教授(現在に至る)2011年 ACM ゴードンベル賞受賞2012年 文部科学大臣表彰2022年 東京都功労者表彰(技術振興功労)「フォークボールの落ちる謎をスパコンで解明」https://www.titech.ac.jp/news/2021/049312■代表取締役社長伊藤久史のコメントこの度、青木尊之教授に顧問に就任頂いたことを非常に嬉しく思います。青木教授の研究を見たときに衝撃を受け、何かご一緒できればと考えていたことが実現し、心強く、頼もしく感じます。MLBは「マネーボール」や「フライボール革命」といったデータをもとにした野球理論が早くから提唱され、大きな進化を遂げてきております。中でも現在注目されているのは「ボールのトラッキング」に関する研究です。その中でも特に、空気抵抗とボールの動きは非常に注目されております。しかし、ボールの空気抵抗の計算量は膨大で、青木教授のような知識や経験、さらにはスパコンというものが揃わないと解明できない分野でもあります。一方、日本におけるスパコン研究は世界でもトップクラスです。また、ボールの空気抵抗の解明においては、青木教授の研究が世界をリードする存在です。そのような世界一の青木教授という心強い仲間と共に世界に挑戦していければと思います。■Knowhereが開発中のプロダクトについて
[画像2: https://prtimes.jp/i/102487/4/resize/d102487-4-b3f3740c6cb861025f49-1.png ]
スマートフォン1台でピッチャーのカラダの動きなどを元にした動作解析、ボールの回転数などトラッキングデータの算出などができるサービスを開発中です。外苑前野球ジムなどで大量に取得したデータをもとにしてAIが自動でフィードバックを行う機能も搭載予定です。※開発中のため画面イメージや搭載機能などは変更になる可能性があります。2023年夏頃にリリースを予定しており、現在アメリカと日本で特許出願中です。※1東京工業大学 学術国際情報センターの青木尊之教授を研究代表者とする東工大・九州大・慶應大の共同研究チームは、令和2年度に採択されたHPCIシステム利用研究課題「回転するハイスピード野球ボールの空力解析」を同センターのスパコン「TSUBAME3.0」にて、野球ボールを縫い目の回転まで詳細に計算する数値流体シミュレーション]を実施しました。その結果、ツーシーム回転のボールでは、縫い目のある範囲の角度において「負のマグヌス効果」が発生し、低速回転のツーシームであるフォークボールを落下させる大きな要因となることを初めて見出した。時速151 kmの球速と1,100 rpm(1分間の回転数)のツーシームとフォーシームを比較し、同じ球速と回転数にもかかわらず縫い目の違いだけで打者の手元での落差が19 cmも違うことが明らかになりました。■会社概要会社名 :株式会社Knowhere(ノーウェア)代表者 :代表取締役 伊藤 久史事業内容:スポーツDX事業、ジム施設運営設立年月:2020年9月16日資本金:9,499万円所在地 :東京都港区北青山2-12-16 北青山吉川ビルB1階会社HP :https://knowhere.co.jp/【本件に関する問い合わせ先】株式会社Knowhere 広報担当E-mail:info@knowhere.co.jp
プレスリリース提供:PR TIMES