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LPA1選択的アンタゴニストHL001に関する共同開発契約締結について

(PR TIMES) 2022年03月28日(月)12時45分配信 PR TIMES

特発性肺線維症(IPF)への新薬開発に向けて宇部興産との共同開発契約を締結

HiLung株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本 佑樹、以下「HiLung」)と、宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市、代表取締役社長:泉原 雅人、以下「宇部興産」)は、この度、宇部興産の保有するリゾホスファチジン酸受容体1(LPA1)選択的アンタゴニスト(開発コード:HL001、以下「本化合物」)に関する共同開発契約を締結しましたので、お知らせいたします。
 
[画像: https://prtimes.jp/i/93888/4/resize/d93888-4-b1bd3e320ceb979812be-2.png ]





 本化合物は、特発性肺線維症(IPF)の病態形成メカニズムとの強い関連があると考えられているLPA1の選択的アンタゴニストです。IPFは指定難病である特発性間質性肺炎(IIPs)の一病型として知られ、一般に慢性進行性で肺の線維化と肺活量の低下を来し、平均的には診断後5年程度で半数の患者さまが死に至るとされ、肺機能を回復させる治療法が肺移植しかないアンメットニーズの高い疾患です。IPFの明確な原因は不明ですが、近年の基礎研究から肺胞における修復再生機構の異常が誘因となって線維化が惹起されるメカニズムが有力視されており、こうした異常をもたらす因子として注目されているLPA1の経路を阻害することで、本化合物は薬効を発揮することが期待されます。

両社は2021年3月に共同研究契約を締結し、HiLungが有するヒトiPS細胞由来呼吸器細胞を用いた革新的な肺線維化モデルを用いて本化合物の有効性やメカニズムの評価等を行ってきました。非臨床の探索的な評価試験から、本化合物は、このアンメットニーズが高いIPFの治療に大きく寄与できると考え、この度共同開発契約を締結しました。なお、本化合物は2023年度中の臨床試験開始を目指しております。

今回の契約締結により、両社はより一層強い協力体制を築き、それぞれの強みを活かして本化合物の開発を加速し、一日でも早く患者さまにお届けできるよう努めてまいります。




宇部興産株式会社について


宇部興産は化学を中心に建設資材や機械の各分野でも事業を展開しています。医薬事業は、技術革新にあふれた「クスリづくり」を地域から発信し、すべての人々の健康に貢献することを目指しています。これからも医療に貢献するため、自社/共同研究開発による「創薬」と「原薬・中間体製造」を両輪として新しい医薬品の種となる化合物を創出してまいります。http://www.ube.co.jp



HiLung株式会社について


HiLung株式会社は、ヒトiPS細胞を用いた肺細胞の分化誘導をコア技術として、呼吸器疾患に対する進歩的な治療の開発を加速させるために創設されました。
ヒトiPS細胞技術に基づき作成されたヒト生体再現性が極めて高いヒト正常呼吸器モデル、およびヒト呼吸器疾患や呼吸器感染症モデル、さらにはAIやデバイスによる解析技術を組み合わせることで、動物実験では代替できないヒトでの安全性や有効性が期待できる治療薬候補を予測・選別する大規模プラットフォームを提供して参ります。このような基盤技術を通して、新たな医薬品や治療法の開発を加速させることで、呼吸器疾患が治り「誰もが気持ちよく呼吸できる未来」の実現に向けて事業を展開しております。
"Inspiring Cell Technologies" – https://www.hilung.com/


[お問合せ先]

■ 宇部興産ウェブサイト お問い合わせフォーム:

https://www.ube-ind.co.jp/ube/Inquiry/Form/InquiryIrprAgree

■ HiLung社 お問い合わせ先:

HiLung株式会社 コーポレート室
pr@hilung.com



プレスリリース提供:PR TIMES

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