• トップ
  • リリース
  • 半導体業界の課題解決を目指すAIとビッグデータを活用したプラットフォーム「Athinia」の始動に向けたパートナーシップを締結

プレスリリース

  • 記事画像1

メルクエレクトロニクス株式会社

半導体業界の課題解決を目指すAIとビッグデータを活用したプラットフォーム「Athinia」の始動に向けたパートナーシップを締結

(PR TIMES) 2021年12月21日(火)14時45分配信 PR TIMES

・メルクとPalantir、半導体製造におけるデータ活用の最適化に向けてパートナーシップを締結
・半導体サプライチェーンにおける情報共有の向上と半導体不足への対応を目的とする共同アナリティクスプラットフォーム
・メルクCSO兼CTOのローラ・マッツ(Laura Matz)がパートナーシップを主導
2021年12月7日付、世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(ドイツ・ダルムシュタット、以下メルク)と、世界有数の企業向けオペレーティングシステム開発企業であるPalantir Technologies Inc.(米国・コロラド州、以下Palantir)は、半導体業界向けの世界最高水準の安全性をもつ共同データアナリティクスプラットフォーム「Athinia」の始動に向けてパートナーシップを締結いたしました。

Athiniaプラットフォームは、AIとビックデータを活用し、品質向上やサプライチェーンにおける情報共有の促進、市場投入までの時間短縮を図ることで、半導体不足などの喫緊の課題対応に貢献します。 メルクのCSO(チーフサイエンスオフィサー)兼CTO(チーフテクノロジーオフィサー)のローラ・マッツ(Laura Matz)が本パートナーシップをリードし、AthiniaのCEOに就任します。

Athiniaを通じて、半導体業界に携わる半導体メーカーや材料サプライヤーが共同でデータを共有・集約・分析することで生産性の向上を図るとともに、半導体製造工程を材料とプロセスの両面からより深く分析・理解することにも役立ちます。

メルクの経営執行委員兼エレクトロニクス・ビジネスCEOであるカイ・ベックマン(Kai Beckmann)は次のように述べています。「半導体業界はかつてない課題に直面しています。半導体不足やサプライチェーン問題の解決には、透明性を持ってデータインテリジェンスを関係企業に提供する機密性の高いデータ連携プラットフォームの開発が不可欠です。このパートナーシップで、材料工学、データアナリティクス、セキュリティ分野におけるメルクとPalantir両社の知見と技術力を融合し、取引先企業の製造効率化による生産力の向上とイノベーションの加速を目指します」

また、Palantir最高執行責任者(COO)のシャム・シャンカー(Shyam Sankar)は次のように述べています。「電子材料分野のマーケットリーダーであるメルクと提携し、半導体企業やサプライヤーが協力してより的確な意思決定や切迫する需給問題に対応できるようなエコシステムを構築できることを嬉しく思います。Athiniaは、バリューチェーン全体のあらゆる企業にとって、新製品をより早く市場に投入し製品の差別化と成長を加速するソリューションとなることが期待されます」

Palantir独自の企業間エコシステム構築のノウハウに基づくAthiniaは、高度なデータ分析・活用の実現により、材料サプライヤーから半導体製造プラントまでバリューチェーンのあらゆる領域において、品質やパフォーマンスの低下によるコスト面への影響を抑制します。また、材料の品質向上やサプライヤーとの関係強化を支援する一元化された安全なプラットフォームとして、半導体ファブによる製造工程のイノベーションの加速にも貢献します。一方、サプライヤーには、スマートなデータ統合による社内の業務効率化や納入先ファブとの連携強化などの効果をもたらします。Athiniaパートナーシップは、これまで各企業が個別に蓄積していたデータを包括的に分析するプラットフォームを構築することで、半導体バリューチェーンにおける課題解決を支援します。

メルクとPalantirはこれまでも両社の顧客向けに品質の安定化と生産性向上を支援する共同データアナリティクスプロジェクトを手掛け、成功を収めてきました。Athiniaは、その実績とPalantirの専門知識を活用し、半導体材料の最適化に向けた顧客の意思決定プロセスの改善を支援します。

メルクは近年、主要な半導体企業と共同し、重要課題への対応に向けたAI・データアナリティクスの活用に取り組んでいます。Micron Technologyのグローバル品質担当副社長であるラージ・ナラシマン(Raj Narasimhan)は次のように述べています。「メルクと共同で、CMP工程における高度な予測製造を可能にするデータ共有プラットフォームを開発し、AI駆動型手法の導入によるプロセスと品質の改善を推進するスマートデータ連携を実現しました。この手法をサプライチェーン全体に展開してデータエコシステムを構築することで、半導体業界全体で高度な予測に基づく製造が可能になると考えています」

Athiniaが採用しているPalantir Foundryは、異種ソースから得たデータの構造化や分析を通して強力なインサイトを生み出し、ユーザーがオペレーション上の意思決定を行うことを可能にするとともに、機密データがデータプライバシー規則に沿って確実に処理されることを支援します。Palantir Foundryは、責任あるデータ活用を支援するために、世界最高水準のセキュリティ、アクセス制御、パーティショニング、監査、およびアカウンタビリティ機能を提供するように設計されています。Athiniaは、メルクのエレクトロニクス・ビジネスから独立して運営され、コード化・匿名化されたデータ共有を保証し、且つ各ユーザーが目的に応じたアクセス制御を含め完全な自社データのコントロール権を持ちます。安全が確保された環境下でのデータ連携は、総合的な視点と品質のばらつき解消に役立つファブ内パフォーマンス運営状況の共通化を通じ、継続的なフィードバックを提供します。

メルクとPalantirは、2017年に協業を開始しており、パートナーシップ「Syntropy」(https://www.merckgroup.com/en/news/syntropy-19-11-2018.html)を通じてバイオメディカルデータの大胆な活用によるがん治療の革新と研究の加速に取り組んでいます。Syntropyは、研究者に直感的な分析技術を提供し、異種ソースからのデータ集約、分析、共有を可能にすることを目的としています。

Athiniaの詳細については、ウェブサイト(https://athinia.com/)もしくは以下のSNSチャネルにてご覧いただけます。
LinkedIn: https://www.linkedin.com/authwall?trk=bf&trkInfo=AQGshzifsOWt1wAAAX2YIfzALTTc9R391iS7me-b2n1EQ8uLyvPAxr4Uh-wvOKh9n4b6fDsYts2_I_StiMytUQtfMjURu5bJ83ZPHsEvr784T5G-tfHQ2lifnDBg8zpYSPljd9A=&originalReferer=&sessionRedirect=https%3A%2F%2Fwww.linkedin.com%2Fcompany%2Fathinia%2Fabout%2F
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UClM02OqlEbnm8fkNovGQAvw
Twitter: https://twitter.com/Data4Pioneers

Palantir Technologiesについて
Palantir Technologies Inc.は企業向けのオペレーティングシステムの開発・展開を手掛ける企業です。詳しくはPalantirウェブサイト www.palantir.com をご覧下さい。

将来の見通しに関する記述について
本プレスリリースには、1933年米国証券所法(改正)第27A条および1934年米国証券取引所法(改正)第21E条でに規定される「将来の見通しに関する記述」が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述には、戦略的パートナーシップの条件と期待される利益に関するPalantirの予測に関連するものですが、これに限定されるものではありません。将来の見通しに関する記述は、本質的にリスクや不確定要素の影響を受ける可能性があり、予想あるいは定量化できないものもあります。将来の見通しに関する記述はその記述が作成された時点で入手可能な情報に基づいており、現時点で予想し得る内容や将来の事象および経営幹部の信念や仮説に基づいて作成されます。これらの記述は、リスクや不確実性を内包するものであり、その多くは当社が制御できない要因や状況を含みます。これらのリスクや不確実性には、顧客固有のニーズを満たす当社の能力が含まれます。例として、プラットフォームの不具合により顧客の満足や期待に沿うことができなくなることや、ソフトウェアや実装時における深刻もしくは高頻度のエラーの発生、当社のプラットフォームの信頼性、顧客が契約を変更・解除する可能性などが含まれます。これらを含むリスクや不確実性に関する詳細は、Palantirが米国証券取引委員会に適宜提出する書面に記載されています。法律で義務付けられる場合を除き、新たな情報や将来の展開、そのほかの結果にかかわらず、当社は将来の見通しに関する記述を公に更新もしくは修正する一切の義務を負いません。

メルクについて
Merck(メルク)はヘルスケア、ライフサイエンス、エレクトロニクスの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業です。がんや多発性硬化症のためのバイオ医薬品を用いた治療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約58,000人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指しています。2020年は66カ国で175億ユーロの売上高を計上しました。

メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有しています。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有しています。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ、EMDエレクトロニクスとして事業を行っています。

メルクエレクトロニクス株式会社について
メルクエレクトロニクス株式会社はメルクのエレクトロニクス・ビジネスの日本法人です。液晶材料の輸入販売および半導体製造用特殊化学品の研究開発、販売を行っています。メルクのエレクトロニクス・ビジネスの詳細については https://www.merckgroup.com/jp-ja/company/who-we-are/electronics.html をご覧ください。

プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る