プレスリリース

2023年11月14日、プランゲグループ（ドイツ・プレッテンベルク）と関連会社アドラゴスファーマ（本社：ドイツ・ミュンヘン）は、 フレゼニウス カービ社（ドイツ・バドホンブルグ）と、ノルウェーのハルデンに所在する無菌医薬品製造拠点の買収に関わる最終契約書にサインしたことを発表しました。この取引の一部として、フレゼニウス カービ社は、アドラゴスファーマとハルデンで製造される製品の長期供給契約を締結します。今回の買収は、世界的に拠点を拡大し、無菌液剤医薬品の製造能力を引き上げているプランゲグループとアドラゴスファーマの双方にとって重要なマイルストーンとなります。
ハルデンの製造拠点は、ノルウェーの戦略的な中心地にあり、北ヨーロッパにおける最大かつ最先端の無菌製剤生産施設の１つに数えられています。その最新設備の製造能力には、IVバック、アンプル、成形同時充填技術（BFS）やその他の医薬品剤形が含まれます。同拠点は、北欧諸国におけるフレゼニウス カービ社の製造能力の礎となっているだけでなく、CMO（受託製造会社）としてすでに他の大手の製薬会社に製品を納めています。

プランゲグループは、成長する製薬会社とCDMOへの投資分野での長い成功の実績をもつドイツの大手ファミリーオフィスです。プランゲグループは、アドラゴスファーマの当初からの投資家で、同分野に対する長期的なコミットメントを反映し、現在も主要株主でいます。

プランゲグループの会長、オットー・プランゲは、この買収に対する彼の見方を次のように説明しています。「フレゼニウス カービ社との提携は戦略的なステップであり、プランゲグループの品質と信頼性へのコミットメントと共鳴するものです。アドラゴスファーマとの提携により、ハルデンのポテンシャルをさらに高めることができます。これはハルデンの従業員の献身的な努力の賜物であり、私たちは、従業員の価値を認識し、彼らの専門知識を育成することに専念し、ハルデン事業所の伝統と独立性を保証します。」

アドラゴスファーマは、ヨーロッパで急成長を遂げているCDMOとして注目を集め、近年数々の賞を受賞しています。アドラゴスファーマの成長の中心にあるのは、顧客サービスを重視し、ヨーロッパと日本において最高レベルの製造水準に焦点を当てている点にあります。

アドラゴスファーマのCEOであるアンドレアス・ラーベ博士はこう語っています。「ハルデンという拠点がアドラゴスファーマのネットワークに加わったことは我々にとって素晴らしいことです。ハルデンの幅広い技術と広大な拡張スペースにより、弊社はお客様の特別なニーズに応え、サービスをカスタマイズすることができるようになります。私共は同拠点をヨーロッパの頂点に立つ無菌製造施設の1つとして位置付けることになるでしょう。」

フレゼニウス カービ社のシニア・バイスプレジデント、ハンス＝クリスティアン・マイヤー博士は次のように語っています。「今回の売却は、弊社のネットワークを最適化し、コアビジネスに集約させるという弊社の戦略的決定を反映しています。アドラゴスファーマを擁するプランゲグループが、ハルデンのレガシーを継続的に発展させていく適任のパートナーであると確信しています。」

取引の詳細条件は開示されません。取引には先例に基づく商慣習が適用されます。

■プランゲグループについて
プランゲグループは、世界9カ国において、製薬・ヘルスケア・IT・データサイエンス・金属加工を含む７つの産業分野において60を上回る企業の過半数の持株を所有する大手のファミリーオフィスです。グループはオットー・プランゲにより、典型的なドイツの中(小)規模企業（SME）の精神のもとに設立され、地域社会における社会貢献活動やプロボノ活動に高い関心を寄せ、持続可能かつ健全な成長を提唱しています。

■アドラゴスファーマについて
アドラゴスファーマは、ドイツのミュンヘンに本社を置き、グローバルに展開するCDMO（医薬品開発製造受託会社）です。アドラゴスファーマは、欧州、北米、日本における買収を通じて既存の製造ネットワークを拡大し、数年以内に世界をリードする地位を獲得し、顧客サービスとデータ中心主義における新機軸を確立するという目標を掲げています。バイ・アンド・ビルド成長戦略において、アドラゴスファーマは、スカンジナビアの投資企業のFSNキャピタルと、ドイツにおいて多角経営を行う大手ファミリーオフィスのプランゲグループの支援を受けています。アドラゴスファーマは、2023年11月時点で、フランス、ドイツ、日本において３つの製造拠点とギリシャの開発センターを運営しています。

プレスリリース提供：PR TIMES