プレスリリース
倉庫および物流業界の再定義に向けた資金調達 - 北米物流市場の需要拡大に対応するため米国本社を開設し、新COOを任命
AIを活用したロボティクスと可視化ソリューションのグローバルリーダー企業であるDexory(所在地:英国ロンドン、CEO:Andrei Danescu、読み方:デクソリー)は、シリーズBラウンドでの資金調達を完了したことを発表しました。投資管理会社であるDTCPが主導したこのラウンドには、Latitude Ventures、Wave-X、Bootstrap Europeとともに、既存投資家であるAtomico、Lakestar、Capnamic、物流業界のエンジェル投資家が参加しました。この投資の一環として、DTCPのMichael Rager氏がDexoryの取締役会に加わりました。
シリーズBラウンドは、ベンチャーキャピタルとグロースデットを組み合わせた新たな資金調達です。このラウンドにより、人工知能(AI)を活用した機能をDexoryViewプラットフォーム全体に拡張するほか、グローバルチームを拡大し、顧客環境へのGXO、Maersk、DB Schenkerなどの自律走行型ロボットの展開を加速させます。Dexoryは、すでに7つの州で顧客を持ち、米国市場での拡大に引き続き重点を置きます。また、シリーズBラウンドで調達した資金は、英国本社での開発および生産施設の強化へ投資することを予定しています。
DexoryはシリーズBラウンドの完了すると、過去3年間で1億2,000万ドルを調達したことになります。わずか18か月前に物流業界向けに自律走行型の倉庫ロボットおよびソフトウェアプラットフォームの販売を開始して以来、Dexoryは著しい成長を遂げています。
Dexoryは倉庫業務最適化技術の革新に継続的に取り組むことにより、この領域のリーダーとしての地位は確固としたものになるでしょう。企業がコストとサービスの問題を抱え、サプライチェーンにおける多くの課題への対処に苦慮するなか、Dexoryは将来の倉庫の新たな基準を設定するとともに新しい価値を生み出しています。
市場調査およびコンサルティングを行うGrand View Researchによると、世界の物流オートメーション市場は2030年までに複合年間成長率(CAGR)15%で成長する見込みです。同社の予測では、市場規模は2030年までに900億ドルに達します。また、デジタルツイン技術の市場価値は2030年までに年平均成長率(CAGR)が35.7%で上昇する見通しであり、1,558億3,000万ドルの収益が予測されています。倉庫やサプライチェーンに特化した企業が非常にハイペースで要求の厳しいオペレーションにおいても高い精度とサービスレベルを達成できていることを背景に、市場トレンドは好調で、これはDexoryの革新的なソリューションにとって追い風となっています。
Dexoryは、国内外のネットワーク全体の運用効率を最大化するという物流市場の差し迫ったニーズに対応します。Dexoryが提供するDexoryViewは、自律走行型モバイルロボットとAIによって、あらゆる規模の倉庫全体を包括的にリアルタイムで可視化します。長距離センサーおよび画像データから生成される独自のデータセット、連続スキャン、最新のAI技術を活用し、Dexoryは新たなレベルの最適化とシームレスな効率性を実現します。
Dexoryの共同創設者兼CEOであるAndrei Danescuは次のように述べています。「私たちがこれまでの18か月間で成し得た成長は、まだまだ止まることはありません。DexoryViewは、倉庫およびサプライチェーン業界において真のデジタルトランスフォーメーションを実現し、より良いビジネス成果をあげるための比類ない技術を提供します。AIがビジネスリーダーの一番の関心の的となっていることは明らかです。DexoryViewは、高品質なデータを収集し、オペレーション向上に寄与する実用的なインサイトを引き出すことによって、顧客だけでなく投資家に対しても商業的成功をもたらすでしょう。」
DTCPのグロースキャピタル担当パートナーであり、Dexoryの取締役を務めるMichael Ragerは次のように述べています。「Dexoryが最先端技術で倉庫オペレーションに変革をもたらしていることを嬉しく思っています。Dexoryが提供する機能は物理的空間から詳細で実用的なデータを取得し、サプライチェーンにシームレスに統合できるのはすばらしいものです。私たちはDexoryのビジョンを信じ、Dexory製品の革新とグローバル市場への拡大を支援できることを喜んでいます。」
DexoryのプラットフォームはすでにGXO、Unipart、Yusen Logisticsといった流通業や、GE Appliances、デンソーなどの製造業の企業に大きな影響を及ぼしています。DexoryViewは倉庫オペレーションを360度可視化することで、在庫管理と運用上の意思決定を強化します。倉庫を高速スキャンし、倉庫空間のデジタルツインを作成する機能によって、パフォーマンスを最適化し、将来のシナリオをシミュレーションできます。DB Schenkerは在庫の精度を6%高めて毎日管理できるようになり、ID Logisticsは手作業による棚卸し作業を2か月で41%減らし、価値ある時間を他の重要タスクに振り向けることができました。
また、Dexoryは次の拡大ステージとして米国テネシー州ナッシュビルに北米の本社オフィスを開設することを発表しました。さらに、このオフィス開設と同時に、Kristen Shannonが経営陣に加わり、ただちに最高執行責任者(COO)に就任することも発表しました。ShannonはMonzo、Cisco Meraki、Sonanticなどでの企業規模の拡大、プロセス構築、および戦略計画の策定に関する豊富な経験を活かし、共同創設者のAndrei Danescu(兼CEO)、Adrian Negoita(兼CTO〔最高技術責任者〕)、Oana Jinga(兼CC&PO〔最高コマーシャル&プロダクト責任者〕)たちとともに経営に参加します。
Danescuは次のように説明します。「世界中の企業が倉庫オペレーションからより多くのインサイトを引き出そうとしています。Dexoryが倉庫から引き出す実用的なデータインサイトを活用すれば、全体の効率をすばやく高めることができます。当社は米国市場への参入後、規模拡大の加速、効率の向上、サプライチェーン運用の見直しのため、ナッシュビルに新オフィスを開設するとともにKristenを迎え入れます。」
ナッシュビルのオフィスは、Dexoryのハブとしてロボットのショーケースと北米各地への迅速な展開、優れた技術人材の獲得に役立つほか、輸送の利便性にも優れています。オフィスには拡大し続けるセールスチームの活動を支えるサポートチームを置き、カスタマーイノベーションセンターも設置します。
詳細はDexory のホームページから確認できます。
DCTPについて
独立系投資管理会社DTCPでは、50人超のプロフェッショナルが28億ユーロの資産を管理しています。
DTCP Growthは、クラウドベースの先進的なエンタープライズソフトウェア企業に投資しています。ヨーロッパ、イスラエル、米国で30件以上の投資を行っており、主な投資先にはAircall、Arctic Wolf Networks、Auth0(OKTAが買収)、Guardicore(Akamaiが買収)、Fastly(NYSE:FSLY)、LeanIX、Pipedrive(Vista Private Equityが買収)、Signavio(SAP SEが買収)などがあります。
Dexoryについて
Dexoryは、完全自律型ロボットと人工知能の活用を通じて、倉庫運用にリアルタイムでのインサイトを提供します。自律型テクノロジーでデータを幅広く活用し、ビジネスオペレーションのあらゆる段階でインサイトを導き出すことにより、企業のパフォーマンスを向上させ、可能性を最大限に引き出します。リアルタイムデータへの即座のアクセスは、倉庫を経由して出荷されるまでの製品フローのあらゆる場所や段階における状況の最適化や潜在的なリスクの回避、課題の発見などに寄与します。
2023年に提供を開始したDexoryViewは、ロボット工学、デジタルツイン、AI技術を組み合わせてエンドツーエンドの倉庫オペレーションを把握、分析、運用できるソリューションで、前例のないタイムトゥーバリューを実現します。DexoryViewは、倉庫およびサプライチェーンのオペレーションを完全に可視化することができ、ますます複雑化し、競争が激化する市場で成功を目指す企業をサポートします。
プレスリリース提供:PR TIMES