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送る物に対して箱のサイズが大きい『ぶかぶか梱包』を見直して 配達員 約6万人の労働力にあたる再配達を削減しよう 空気を運ぶ「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」本格始動 

(PR TIMES) 2023年10月05日(木)12時40分配信 PR TIMES

〜効率輸送・再配達率低減の『ぴったり梱包』で『物流の2024年問題』解決策のひとつに〜

 包装業界の老舗メーカーであるロック株式会社(本部:大阪府八尾市、代表取締役:岡部 真治、以下 ロック)が中心となり、メーカーや物流業社などとともに「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」を立ち上げ、2023年10月より本格始動いたします。
 送る物に対して箱のサイズが大きすぎる『ぶかぶか梱包』から物に合わせたサイズで梱包する『ぴったり梱包』を推進するもので、『2024年物流問題』の解決の一助になることを目指しています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-87dcda67b24bd6c5626f60a6650e4623-3900x2134.jpg ]

■設立背景:『物流の2024年問題』の解決を「梱包」からアプローチ
 現在、日本では、トラックドライバーの時間外労働960時間上限規制などで労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、物が運べなくなる可能性が懸念される『物流の2024年問題』を眼前にしています。この問題は輸配送の業者のみならず、生活者にとっても様々な面で課題があると考えています。

【トラック事業者】『ぴったり梱包』で積載量を3倍。約6万人の労働力に当たる再配達の削減へ
 現在、国内貨物は全体の9割がトラックの輸送に頼っており、また、トラックドライバーの多くは歩合制が多く、労働時間が制限されることで給料が大きく下がることを、ドライバーは不安視しています。ドライバーを抱えるトラック事業者は、今まで通りの輸送を継続するためには「トラックと人員の確保」が必要ですが、今年4月の貨物自動車運転者の有効求人倍率は2.11(全職業1.13)※1と高く、トラックドライバーが現在でも不足しています。
 2024年に向け、何も対策を行わないと輸送能力が2024年には14.2%、2030年には34.1%不足するとみられています。※2
 「物が運べなくなる懸念」は、トラック事業者・荷主・消費者と取り組むべき解決策は複数ありますが、本プロジェクトでは、物を包む「梱包」に着目し、“トラックにいかに多くの荷物を積むか”といった効率的な輸送形態を追求していきます。

 例えば、高さ100mmの60サイズ段ボールをすべて高さ20mmの『ぴったり梱包』の荷物にした場合、2トントラックでは約3倍の積載量となり効率化できます。
 さらに、高さ20mmまで“ぴったり”にできると、一般的な郵便受けに入るサイズとなるため、玄関先で受け取る必要もなく、再配達の手間も省くことができます。
 2021年度の宅配便取扱個数は約49.5億個、そのうち約11.8%が再配達となっています。再配達はトラックなど自動車を使って行われることがほとんどで、再配達を労働力に換算すると、年間約6万人のドライバーの労働力に相当します。また、再配達のトラックから排出されるCO2の量は年間で約25.4万トンと推計され、宅配便の再配達は地球環境に対しても負荷を与えています。※3

※1…厚生労働省「一般職業紹介状況」より ※2…全日本トラック協会試算より 
※3…国土交通省「宅配便の再配達削減に向けて」よりhttps://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_reduce.html

【一般生活者】再配達の削減・適正な送料でストレスのない輸送形態に「ぴったり梱包」のすすめ
 『物流の2024年問題』は、輸配送の方法などが取り沙汰され、生活者の手に届く商品の「梱包」に関してはこれまでフォーカスがあまり当たってきませんでしたが、一般生活者にも時間や送料のコスト面で影響が懸念されます。
 当プロジェクトの調査※4によると、小型の商品を注文したのに商品のサイズに合わない大きすぎる梱包の『ぶかぶか梱包』で届くケースに遭遇した生活者は実に40%以上に上りました。これは3人に1人以上が『ぶかぶか梱包』を経験していることになります。
 その結果、本来商品自体は郵便ポストに収まるサイズであるにもかかわらず、箱が大きいため受取人が不在の場合には再配達が発生し、さらに、その時間に再度家に居なければいけならず、時間的な制約も生まれます。当プロジェクトの同調査では『ぶかぶか梱包』のため再配達を余儀なくされた生活者は2人に1人以上が経験している結果でした。

 また、送料が必要以上にかかってしまうことがあり、『ぶかぶか梱包』の場合と郵便ポストで受け取れる場合を比べると最大4倍以上の送料の差が発生します※5。
 一般生活者が適正な送料で輸送を利用し続けることができるよう、また、環境への配慮の側面からも、広く『ぴったり梱包」』を呼びかけます。

※4…「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」調べ(2023年9月)
※5…日本郵便の60サイズの送料810円(東京から東京)と、クリックポスト185円(全国一律)を比較した場合


 商品に対して梱包が大きすぎる『ぶかぶか梱包』をやめて『ぴったり梱包』にすることで『物流の2024年問題』の解決の一助、ならびに関連業界従事者の働き方改革につながるのではないかと考え、この「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」を発足し、今月から本格始動します。

■プロジェクトの目的と活動内容:『ぶかぶか梱包』から『ぴったり梱包』への啓発活動
 本プロジェクトは、再配達の原因などにもなる商品のサイズよりも大きすぎる『ぶかぶか梱包』から商品のサイズに適した『ぴったり梱包』へのスイッチを、各EC事業者や流通業者などに向けて促し、梱包形態や配送の無駄を見直すことで、荷物を運べなくなるかもしれない『物流2024年問題』の解決に向けて挑戦してまいります。さらに、物流ドライバーの就労環境改善、生活者、環境面においても三方良しの世の中を目指します。

主な活動内容としては、
『ぶかぶか梱包』がもたらす物流課題の見える化

EC事業者、流通業者および生活者への理解促進

『ぴったり梱包』に適した資材や梱包方法の提案


など多角的な活動を考えています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-8606b4eb4bc050198071b12be00a0f0d-1280x720.jpg ]

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-ad997a70853a24d6e4d2cc2b5aad5e5c-1280x720.jpg ]


■賛同企業
現在、本プロジェクトにはメーカーや物流企業など、さまざまな分野の方に賛同いただいております。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/121793/table/2_1_90f281d2407a9b7332ae584ebe58e1d8.jpg ]

[表2: https://prtimes.jp/data/corp/121793/table/2_2_76287c569e65e6c94b1664b56d1bafb3.jpg ]


■トラック事業者の声:
ぶかぶか梱包で無駄な空気を運んでいる場合ではない。ぴったり梱包で効率の良い輸送環境を

株式会社大榮
代表取締役 吉田 昌弘氏
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-3f4e85954038f8acd428b114e73841f2-2671x1954.jpg ]

 トラック事業者にとって2024年問題はかなり深刻な厳しい状況に置かれています。運転手の労働時間減少による慢性的な運転手不足。歩合制の運転手は、残業時間が減り給料が減少。辞めるドライバーの増加を懸念している企業もあります。来年4月からは、例えば東京・大阪便で月10往復運行していたものが8運行しかさせられなくなり、それを補うための追加トラックとドライバーの確保のため日本中がトラックとドライバーの奪い合いとなることが予想されています。
 2024年問題でトラックドライバーの労働力がなくなり、トラックがいなくなります。ぶかぶか梱包で、無駄に空気や緩衝材というゴミを運んでいる場合ではないですよ。トラック事業者は頼まれたものを運んでいて、荷物の形態を変えることはできません。荷主の方にはぴったり梱包を推進してもらい、トラック事業者にも消費者にもストレスのない持続可能な輸送環境を創り上げてもらいたいと願います。

■流通経済大学 矢野 裕児 教授より:生活者は『ぶかぶか梱包』に否定的。企業の評判を左右する『ぶかぶか梱包』をやめて物流の2024年問題の解決の一助に。企業も適切な梱包を心がけて

流通経済大学 流通情報学部
教授 矢野 裕児 氏
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-4606867c7f8ac43352a32ad75a75cd97-147x210.jpg ]

 商品に対して梱包のサイズが大きすぎる『ぶかぶか梱包』は、様々な問題を抱えています。ドライバー不足が社会問題になり、再配達削減が求められるなか、宅配ロッカーやポスト投函ができず、結果的に再配達を発生させる原因ともなっています。さらに、生活者にとっては「再配達時に家にいなければいけない/帰らなければいけない」などのストレスを抱える要因になるほか、「ゴミが増えてしまう/エコでない」といった環境面からも問題だという意見が多くでています。このことは結果として、『ぶかぶか梱包』で荷物を送る企業イメージまでも左右することになります。
物流の2024年問題は、輸配送にフォーカスがあたりがちですが、梱包も課題の一つです。

この『ぶかぶか梱包』を止めて『ぴったり梱包』にすれば、
・再配達の機会が減ることによる配達員の労働環境の改善、輸送距離削減による環境改善
・生活者にとっては、ポスト投函ができるものはポストに入れてもらえ、ストレスを感じない
・環境面から、無駄な梱包資材などの資源を使わない
といった配達員・生活者・環境の三方良しになります。
発送元である企業は荷物を送る際、適切な梱包と封函を行うことが望ましいと言えるでしょう。

流通経済大学 流通情報学部 教授 矢野 裕児 氏 プロフィール
横浜国立大学工学部卒業、同大学院修了、日本大学大学院理工学研究科建築学専攻博士後期課程修了、工学博士。日通総合研究所、富士総合研究所を経て、1996年から流通経済大学流通情報学部助教授、2002年から現職。専門は物流、ロジスティクス。



■ロック株式会社 代表取締役社長 岡部より
ロック株式会社
代表取締役社長 岡部真治
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/121793/2/121793-2-b78b1bcbbbcc73d62b17737ea479e8f6-1961x1307.jpg ]

 世界の環境が目まぐるしく変わる中、ロック株式会社には何ができるのか、世の中で今後必要とされるものは何かを日々探求していく中で、近年の梱包について違和感を覚えるようになりました、運びやすく内容物が破損しないように包むのが梱包です、大きな箱に見合わない小さい商品を入れズレないようにその商品よりも多い緩衝材を詰める、このような荷物が世の中に溢れています、何故このような荷物が増えているのでしょう。ポストインサイズにすれば再配達が無くなり、小さい箱にすればトラックへの積載量が増えます、何故それができないのか、できない理由が必ずあるはずです。このような少しの疑問や違和感を『物を創る』会社として少しでも解消していくことができれば、今よりも少し良い世の中に変わるのではないでしょうか。

■ロック株式会社 会社概要
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/121793/table/2_3_929099ecd717320d9b4246ab8929b111.jpg ]



プレスリリース提供:PR TIMES

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