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株式会社YUIMA NAKAZATO

ファッションデザイナー中里唯馬がボストン・バレエ団新作の衣装をデザイン、ボストン・オペラハウスで世界初公演

(PR TIMES) 2023年04月07日(金)17時45分配信 PR TIMES

オランダ出身の気鋭振付家ナニーヌ・リニングによる海をテーマにした新作にブランドの美学を融合。海洋プラスチックをリサイクルした素材等を使用し、33人のダンサーの衣装を手掛けました

パリのオートクチュール・ウィークに日本より唯一参加するファッションブランド、YUIMANAKAZATO
(ユイマナカザト)のデザイナー中里唯馬は、オランダ出身の気鋭振付家ナニーヌ・リニング(Nanine
Linning)によるボストン・バレエ団の新作バレエ『ラ・メール』(LaMer)の衣装デザインを手がけまし
た。この作品は、米国マサチューセッツ州のボストン・オペラハウス(TheCitizensBankOperaHouse
a.k.aBostonOperaHouse)で開催されたプログラム「OurJourney」の一環として、ジャスティン・ペック
の「EverywhereWeGo」と共に4月6日に上演されました。「ラ・メール」は世界初公演になります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/110759/2/resize/d110759-2-c066081760050ecb8a48-0.jpg ]



リニングは以前、YUIMANAKAZATOの2022秋冬クチュール・コレクションにおいてパフォーマンスの振
り付けを行い、キービジュアルの撮影では伝説の生き物の動きをインスピレーションに、モデルのポーズを
監修しました。これがきっかけとなり、今回のコラボレーションにつながりました。
海をテーマにした今回の新作は、アーティストの視点を通して、海洋保全の重要性に光を当てています。リ
ニングは制作にあたり、観客の海洋汚染に対する意識を高める目的で、事前に科学者や海洋汚染除去機関と
の対話を重ねました。
プロジェクトが1年にわたって進行する中で、中里とリニングはそれぞれのアイデアについて積極的に話し
合い、解釈、メタファー、象徴性、および各キャラクターの視覚化をどのように実現するかについて検討し
ました。中里はまた作品のテーマである海に対するリニングの解釈と中里自身のブランド、YUIMA
NAKAZATOの美学を融合させながら、リサイクルされた海洋プラスチック素材を使って、30人を超える
ダンサーとコーラス歌手の衣装をデザインしました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/110759/2/resize/d110759-2-9ddc6fb431a1d5bdf7af-1.jpg ]



概要
今回中里が衣装をデザインした、フランス語で”海”という名の新作バレエ「ラ・メール」(LaMer)のベー
スになっているのは、クロード・ドビュッシーの美しい交響詩「海」と、海の精セイレーンの神秘的な歌声
を、女性合唱と緻密なオーケストレーションで表現した合唱作品「シレーヌ」(Sirènes)です。

「多様な議論が求められる地球環境問題を、現代バレエという非言語による舞台芸術を通じて解決しようと
する試みは、大きな意義があると思います。数ある表現の中でも、人体を通じてメッセージが表されるダ
ンスによって、人類と地球との関係性を表し、人々により強く問いかけることができるのではないか、と思
います。そういう意味でLaMerがこの時代に発表されることに感謝したい。
衣装デザインを通して、生命を維持するために欠かせない重要な要素を視覚化し、それを衣装としてパ
フォーマーに着せることで、人間と自然の関係の未来を表現したいと考えています。」(中里唯馬)

33人のダンサーによって構成されるこのバレエ作品は、演奏をボストン・バレエ・オーケストラ、そしてボ
ストンの名女性ボーカルグループ、ローレライ・アンサンブルが行い、作曲家ヤニスキリアキデスが新たに
作成した音楽作品と舞台上でぶつかり、響き合います。リニングは、この大規模な作品を作り上げるため
に、ドラマトゥルクのペギー・オリスレーガース、パリのオートクチュール・ウィークで発表する東京のク
チュール・デザイナー中里唯馬、アムステルダムを拠点に美術館や舞台でインタラクティブな作品を制作す
るビデオ・セノグラファーのヘリーン・ブランケン、ダンス、オペラ、映画だけでなく、世界最高のオーケ
ストラや合唱団とも多くの活動をしているキプロス出身の作曲家ヤニス・キリアキデスといった、類い稀な
る才能を持つ国際的なアーティストたちのチームとコラボレーションしました。このチームには、ボスト
ン・バレエ団の高い評価を得ている照明デザイナーのブランドン・スターリング・ベイカーと、テクニカル
ディレクター兼ステージデザイナーのベンジャミン・フィリップスも含まれています。

リニングと彼女のチームは、WoodsHoleOceanographicInstitutionと協力して、海洋保護の重要性と海洋
の新しいビジョンについての意識を高めることを目指しています。

La Mer(ラ・メール)世界初公演
Nanine Linning作ボストンバレエ団新作ダンス
https://www.bostonballet.org/performance/our-journey/
2023年4月6日(木) - 4月16日(日)
ボストン・オペラハウス The Citizens Bank Opera House a.k.a Boston Opera House
(539 Washington St, Boston, MA 02111)
ボストン・バレエ団: https://www.bostonballet.org
La mer 制作背景: https://www.bostonballet.org/home/behind-the-scenes/behind-the-scenes-of-la-mer/

コンセプト、振り付け、舞台演出:Nanine Linning
音楽::Claude Debussy (La Mer & Sirènes)
劇作法、演出法:Peggy Olislaegers
衣装:Yuima Nakazato
映像:Heleen Blanken
照明:Brandon Stirling
音響構成:Yannis Kyriakides
舞台芸術:Benjamin Phillips
コーラス:Lorelei Ensemble

デザイナープロフィール:中里唯馬
1985年生まれ。2008年、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーを卒業。2015年に「株式会社YUIMA
NAKAZATO」を設立。2016年7月には日本人として史上2人目、森英恵氏以来となるパリ・オートクチュー
ル・ファッションウィーク公式ゲストデザイナーの1人に選ばれ、コレクションを発表。その後も継続的に
パリでコレクションを発表し、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させたものづくりを提案してい
る。また自らが発起人となり、2021年7月より、未来を担う次世代のクリエイターのためのFASHION
FRONTIERPROGRAMを創設。オートクチュール・ファッションウィークを通じて最先端のファッション
を提案しながら、社会的課題にも取り組む。



プレスリリース提供:PR TIMES

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