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給与市場の透明化を推進するエンジニア向け給与データベース 「PROJECT COMP」、プレシリーズAラウンドで2億円を調達

(PR TIMES) 2022年09月28日(水)10時45分配信 PR TIMES

蓄積した給与データを活用し、企業への評価支援サービス(SaaS)の提供も開始

エンジニア向け給与データベースサービス『PROJECT COMP(プロジェクトコンプ)』(https://project-comp.com/)を提供する株式会社PROJECT COMP(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田川啓介)は、新規投資家である Spiral Capital, 既存投資家の XTech Ventures, Delight Ventures を引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドで総額2億円の調達したことを報告いたします。これまで非公開であった資金調達ラウンドも合わせた累計の調達金額は3.26億円となります。

この資金を用い、給与市場を透明化して社会の人材流動性を高めるために、引き続き給与データベースを成長させていくとともに、蓄積したデータを活用し、給与相場を踏まえた評価制度設計や適切な評価査定を支援する新規サービス(SaaS)を開発し、企業に提供してまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-54b2ffb5cff6440281f7-0.jpg ]




PROJECT COMP社が目指すもの


当社は、『給与市場を透明化して、人材流動性を高める』というミッションを掲げているスタートアップ企業です。

これだけ情報が氾濫している現代においても、給与については情報収集が難しく、自社の評価や待遇に不満を持った時や、転職時のオファー金額を提示された時に、給与の妥当性を検証しようにも断片的な情報しか手に入りません。

大手企業の人事責任者など、一部には中央集権的に情報が集っていますが、多くの人にとってはアクセスできない情報であり、情報の非対称性が色濃く残っているとも言えます。

「どこで」「どういう経験・スキルの人が」「いくらで働いているか」...これらの情報を集めて可視化することで、現在の給料の妥当性の検証だけでなく、自分をもっと高く評価してくれる(自分をもっと必要とする)企業を知ることや、キャリアビジョンの実現に有効なキャリアプランを立てることもできます。

日本全体の転職率は2.5%前後と海外と比較すると依然として低水準であり、雇用が固定化しているために市場原理が十分に働かず、結果として給与が上がりにくい構造になっています。

雇用の固定化は、今よりもっと良い仕事やポジションにもかかわらず伝わっていない・動けていない状況、すなわち、個人や企業にとって多くの機会損失を起こしている状況であると考えています。

一方でスタートアップ業界やIT業界など、転職しながら自分のキャリアを構築していくことが一般的になってきており、局所的には雇用が流動化してきていると実感しています。

我々は給与情報を集めて適切に可視化していくことで、雇用の機会損失を解消する形で人材流動を促進し、局所的なムーブメントを日本全体に拡げていくことを目指しています。



PROJECT COMPのサービス概要



[画像2: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-ee067146a25ed3dd25d3-16.jpg ]

エンジニア向け給与データサービスとして、他ではないエンジニアに特化した年収データが閲覧できます。有名企業も多数登録されており、上場企業についてもエンジニアに特化した年収データが閲覧できる限られた場所になります。(https://project-comp.com/

PROJECT COMPの特徴は3つあります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-231170df8ec50b791ef1-14.jpg ]

リアルな給与を元にしている

求人情報を集計した結果ではなく、実際の個々人の給与を元に集計しています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-e4ee68cc5a69ce398dbe-9.jpg ]

時系列で給与情報を集めている

転職時だけではなく給与改定のタイミングで継続的に給与情報をログしていくサービス設計になっています。ログしていくことで昇給率の相場比較や同世代での年収位置(上の方か、真ん中付近か、下の方かをパーセンタイルで表示)などが確認できます。
[画像5: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-7447e877efc2b3cb0689-15.jpg ]

詳細な統計データを閲覧でき、有名企業の中での自分の年収位置がわかる
平均年収だけではなく中央値や分散値(グラフビューなど)も閲覧でき、外資巨大テックやメガベンチャー各社の中で、自分の年収が何番目に位置するのかわかります(パーンセンタイル表示)。



今回の資金調達の背景

引き続き給与データベースを成長させていくとともに、蓄積したデータを活用し、企業向けに給与相場を踏まえた評価制度設計や適切な評価査定を支援する新規サービス(SaaS)を開発・提供するために、資金調達を行いました。

新規サービスのファーストターゲットはスタートアップ業界を考えています。その理由としては「アーリー期から人事評価制度を導入する企業が増えていること」「導入後に運用で躓いている企業が多いこと」「導入・運用・改善に経営陣の時間を多大に要していること」などがあります。

アーリー期から制度導入が加速している背景には「業界内の人材流動の活性化・業界外からの人材流入の加速」「アーリーから数億から数十億の調達を行い、急速に人員数を増やす企業の増加」などがあると考えています。

一方で経営者にはアーリー期から事業と組織の両面で多大な負荷がかかっています。新規サービスの提供を通して、組織マネジメントの負荷を少しでも緩和し、より健全な組織状態で事業にフォーカスできる環境構築を支援できればと考えています。


PROJECT COMP 代表 田川啓介のコメント


[画像6: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-2d2ef08bef93cd2eddb0-2.jpg ]

私自身DeNAでHR本部長を担っていた時には、グループ数千人の評価履歴、海外子会社の評価履歴、人材エージェントからの情報や数千の履歴書、他社との情報交換などで、給与相場の肌感覚を持って仕事をしていました。

一方で、メンバーの多くは自分と仲の良い数人くらいの情報しか持ち合わせておらず、かなり大きな情報の非対称性があり、情報が限られる中でキャリアプランを立てたり、意思決定をしなければならないことに不条理を感じていました。

中央集権的になっている給与情報をどうにか民主化したいと考え、給与データベースサービスにたどり着きました。今ではPROJECT COMPには数千のデータが集まってきて、日々データベースも成長しています。

評価制度については、経営メンバーの時間を多大に使って導入したにもかかわらず半年も経たずに改善が必要になるケースや、改善する時間が取れずメンバーからも不満の声が出ているケースがあることに以前から課題意識を持っていました。

一方で、制度の最適解は各社で大きくは変わらず、カスタマイズはいくつかのオプションの組み合わせで行えます。この領域をSaaS化することで、企業が今よりもっと事業に集中できる環境をつくっていけるのではないかと考えました。

プロトタイプ検証を経てブラッシュアップしたSaaSをこれから提供していきます。クライアントの皆様からのインプットを真摯に受け止め、価値あるプロダクトに仕上げていく所存です。


●投資家からのコメント


千葉 貴史氏(Spiral Capital パートナー)


[画像7: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-4c73dba80d5a8ebe6ba4-1.jpg ]

PROJECT COMPの調達ラウンドにリード投資家として参加できたことを嬉しく思います。私は外資系金融機関でキャリアをスタートしましたが、そこは雇用の保証がない一方で、実力主義で高水準の報酬が支払われる世界でした。その経験も経て感じるのは、日本企業の給料水準が先進諸国と比較して低い水準に留まり、年々格差が広がる一方という構造的課題に対する危機感でした。PROJECT COMPは、そのような大きな課題を「給与の透明化」を武器として変革していける可能性があると感じています。優秀な人材がグローバル水準で十分な報酬を得られるようになることで、日本企業の国際競争力底上げにもつながるのではないかと期待しています。元DeNAのHR本部長としての経験があり、情熱と事業推進パワー溢れる田川さんであれば、この大きな挑戦をやり遂げてくれるものと確信しております。


手嶋浩己(XTech Ventures 代表パートナー)/鈴木かおり(同 アソシエイト)


[画像8: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-d1eb84e4e0590fff7e9c-6.jpg ]

シードに引き続き、本ラウンドでも投資参加させていただきました。田川さんはスポーツマンで日焼け体質で見た目もエネルギーに溢れていますが、内面もそれに負けじと熱すぎる起業家・経営者です。



日本での給与水準の上昇は長年政府挙げて取り組んでいる大きい課題であり、それを「エンジニア」を起点として大きい解決のうねりを作っていこうとしているのが当社の取り組みです。今後も田川さんの大きな志を持った挑戦、応援していきます!



南場 智子氏(デライトベンチャーズ マネージングパートナー / 株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役会長)


[画像9: https://prtimes.jp/i/106817/2/resize/d106817-2-d475326660e34eb8c338-5.jpg ]

田川啓介という人物が止まっている瞬間を見たことがありません。わかりやすい負けず嫌いでもあります。DeNA時代も、勝手に高い目標を定め、シンプルに全力コミットし、旋風を巻き起こしていました。「100やってくれたら満点だけど、まあ60くらいでいいかな」と通常期待する場面でこの人は200くらいやって来ます。明らかにやりすぎです。こういう人が少なくなったのが日本の敗因じゃないでしょうか。だから私は常に田川啓介の動向を注目しています。

この人が取り組む事業がまた今の日本に最も必要とされるものです。スキルのある人が正しく報われる社会になれば、腕を磨こうと努力をする人が増え、また正しく評価される場所を求め移動し、自分が一番輝くステージで踊る。こういったフェアなダイナミズムを作り出す渦を巻き起こしてほしい。チーム田川ならきっとやってくれると思います。

●会社概要
社名:株式会社PROJECT COMP(PROJECT COMP Co., Ltd)
代表者取締役:田川啓介
事業内容:エンジニア向け給与データベースサービスの運営及び評価支援サービス(SaaS)の開発・運営
設立:2020年7月28日
本社:〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 渋谷道玄坂スカイビル11F
企業URL:https://project-comp.com/company
お問い合わせ:support@project-comp.com

●代表プロフィール
田川啓介(株式会社PROJECT COMP 創業者 兼 代表取締役)
2008年に、新卒で株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社し、ショッピングモール事業の営業、EC新規事業の立ち上げ、ソーシャルゲームエンジニア、ゲームプロデューサー、ゲーム子会社創業社長、HR本部長、執行役員、マーケティング・リサーチ部門統括、新規事業推進室長などを経て、2020年に起業準備を開始。数回の事業ピボットを経て、株式会社PROJECT COMP を創業。



プレスリリース提供:PR TIMES

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