プレスリリース
正しい理解の向上のため、種々のモダリティの活用が必要
公益社団法人 日本放射線腫瘍学会(JASTRO)は、日本人のがんに関する知識や放射線治療に関するイメージの変化を明らかにすることを目的に、健康成人を対象とした調査を昨年及び一昨年に引き続き実施しました。調査の背景には、がんの3大治療の一つとされる放射線治療の施行件数が他の治療法より少なく、諸外国と比較しても大きな隔たりを認める日本の現状があります。
また、JASTROは昨年度、放射線治療を多くの方に手軽に学んで頂くためにアニメーションを作成しました。本調査ではその視聴前後で、放射線治療に関する正しい理解の向上に繋がるかどうかの検証も実施しました。
<調査結果の主なポイント>
【健康成人調査】
◆放射線治療に関する正しい理解がまだまだ不十分であることが明らかに。
◆がんの3大治療のイメージは2020年から、全体的にポジティブなイメージ比率が減少。
◆放射線治療の詳細イメージは「治療技術が進歩している」を挙げる人が多く「他治療と比べると治療期間が短い」といったイメージは少ない。
【アニメーション視聴による放射線治療の理解向上調査】
◆アニメーション視聴で、放射線治療に関する理解が大幅に向上。
◆「設問:放射線治療のほとんどは保険がきかない高額な治療である」といった誤った理解が減少。
【アニメーションについて】
https://www.jastro.or.jp/animation/
日本のがん患者に対する放射線治療の使用率は、欧米の約半分程度の25 〜 3 0% となっており、特に、胃がん・大腸がんの症例が多いことなどから放射線治療が定着しておりません。当学会は、学会活動・臨床活動・研究活動・教育活動の4つの活動を通して日本における放射線治療の普及を目指しています。
また、一般の方にも広くわかりやすくご理解いただくために市民講座の開催や、アニメーションの制作等も実施しております。
【本件に関するお問い合わせ先】
日本放射線腫瘍学会
TEL:03-3527-9971 E-mail:jastro-office@jastro.jp
プレスリリース提供:PR TIMES