プレスリリース
インバウンド観光客に向けた「日本全国英語スローガン」プロジェクトスタート。1都市目は天理市。スローガンは「Time Travel City」に決定。
株式会社Creative Project Base(代表取締役倉成英俊)は、キリーロバ・ナージャ氏(電通Bチーム クリエーティブディレクター/2015年世界のコピーライターランキング1位)と株式会社ディスカバー・ジャパンと(代表取締役社長 高橋俊宏)共に、インバウンド観光客に向けて、日本の市区町村の英語スローガンを開発するプロジェクトをスタートしました。最初に開発を実施した天理市の英語スローガンが、4月15日、天理市役所にて発表されました。
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プロジェクトの発端は、世界6カ国に住んだ経験を持ち、国は30以上、国内は47都道府県全て訪れたことがある、旅好きのキリーロバ氏の気づきにあります。
「海外では本当に小さな都市でも、1フレーズでその街のことを表す観光客向けの言葉を作り、ウェブサイトで街のロゴの側に掲げたり、街の入り口に掲げている街がたくさんありますが、日本ではそのような市区町村はほぼありません。仮にそのような言葉を持っていても、日本語のコピーを直訳、または翻訳サイトで翻訳したものなので、長かったり、意味が全く伝わらなかったり、漠然としていて何も言っていないものが多い傾向にあります。日本の地方には私も大好きな素晴らしい場所がたくさんあるけれども、メディアで取り上げられたのを海外の方が見て検索しても、うまく街のことを端的に短い言葉で伝えられておらず、スルーされている可能性が高く、本当にもったいないことだと思っていました」
コロナが収束し、観光客が増える時に備えて、街のことを一言で海外の方に伝える言葉を「整備」しておいた方が良い。それは、コロナ禍でインバウンド観光客が来てない今こそ、取り組んでおくべきことではないか。
そう考えた上記3者で、市区町村の英語スローガンを開発するプロセスを作成。
いくつかの自治体にお声がけし、最初に取り組む決定をしたのが、奈良県天理市です。
◎最初の実施都市、天理市で行ったスローガン開発プロセス
天理市の場合は、「天理大学は私立で日本最初の外国語学校として誕生した大学なので、学生と一緒に、ワークショップに取り組んで、スローガンを開発できないか」という市長のアイデアも組み込み、市民参加型で行いました。
2021年11月に、天理市にて行ったプロセスは以下です。
1.市の魅力スポットリサーチ:
天理大学の学生たちに、海外の人に訪れて欲しい市内の魅力的な場所をリサーチしてもらい、SNSにアップしてもらう。
2.キーワード抽出:
天理市の魅力を日本語1単語で表してもらい、キーワードを抽出するワークショップを実施。
場所:天理大学 参加者:学生、天理市役所職員、雑誌『Discover Japan』編集部
キリーロバ氏がその単語を全て英語化し、百以上の英語キーワードを選定。
3.開発チームで現地視察:
学生たちがアップした市内の場所を全て訪れる。
4.英語スローガン開発:
キリーロバ氏が独自に開発し、各方面から好評を博している「英語スローガンワークショップ」を実施。
450本のフレーズを全員で開発。 参加者:学生、天理市役所職員、『Discover Japan』編集部
5.ブラッシュアップし候補作を絞る:
全てのフレーズの中から、街のことを言い表し、外国の方に魅力を伝えているものを選定。
キリーロバ氏がプロの目線で、整理・推敲し、『Discover Japan』編集部と共に、候補作を39本に絞る。
6.市長、市役所職員の方々と、最終候補作を決定する。
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◎天理市が決定したインバウンド向け英語スローガンは「Time Travel City」。
以上のプロセスを経て、天理市が決定したスローガンはこちらです。
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よりメッセージ化した「Be a Time Traveler.」も活用することが決定しました。
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天理市内には、歴史的な観光スポットがたくさんありますが、特徴はその時代の幅広さです。
古墳時代(3世紀末〜7世紀頃)の古墳が約1700基、720年に完成した日本書紀にすでに記されている日本最古の道「山の辺の道」、日本最古の神社と言われる大和神社(起源はB.C.475年。奈良時代には遣唐使が渡航の安全を願い、第二次世界大戦時は戦艦大和も祈願した)と石上神宮(3世紀後半に創建、369年に作られたという日本最古の剣「七支刀」が出土)があり、また近代〜現代に目を向ければ、天理教の総本山や、最初のシャープペンから最新の研究までの展示室もあるシャープ総合開発センター、若者たちが集うお洒落なカフェやハイカーに人気のトレイルセンター、そして駅前には古墳を模した現代的なデザインの駅前広場「Cofufun」があります。
約2500年の時の流れを一気に感じることができる。つまりTime Travelを楽しむことができる街であることを、このスローガンで表現しています。
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また、市では、グリーンスローモビリティーの実証実験なども含めて、過去~現代~そして近未来までのTime Travelができるよう、このスローガンを様々な形で活用する計画がさらに考案されています。
天理市の英語スローガンに関するDiscover Japanの記事はこちら
https://discoverjapan-web.com/article/87703
天理市のように市民参加型でスローガンを開発する以外にも、キリーロバ氏を中心としたプロのコピーライターが開発する方法もあります。インバウンド観光者に向けたスローガン開発にご興味をお持ちの自治体の方は、以下にお問い合わせください。
プレスリリース提供:PR TIMES