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東レエンジニアリング株式会社

手軽に精度の高い筋疲労計測を可能にした新たな生体計測装置 「μ-CAS」を開発

(PR TIMES) 2021年11月17日(水)15時45分配信 PR TIMES

東レエンジニアリング株式会社(本社:東京都中央区、社長:岩出 卓)は、この度、「むくみ」を伴う筋疲労の計測が可能な生体計測装置「μ-CAS」(ミューキャス)を開発しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/82595/2/resize/d82595-2-575b34b430df098f6111-0.png ]



「μ-CAS」は、むくみによって生じる「生体インピーダンス」(電気抵抗)の変化を検知することで筋肉の疲労を手軽に高い精度で計測できる装置です。
現在、この計測データの更なる活用を目指し、計測結果を蓄積、解析するアプリケーションの開発に取り組んでおり、2023年を目途に、例えばスポーツ選手向けの効率的なトレーニング方法やコンディション管理方法を提案するといったサービスの提供を開始する予定です。

 筋肉は、一般的に筋疲労の発生と回復を繰り返すことで、筋繊維が鍛えられ筋力が増大しますが、回復が不十分な状態で運動を行うと、筋繊維の障害を引き起こすことがあります。筋疲労の定量的な評価、計測の為、過去様々な方法で筋疲労の計測が試みられています。運動の際に筋肉から生じる微弱電流である筋電の波形変化や、血中疲労物質の濃度変化の計測などが試みられています。しかし、筋電の計測は、ノイズや筋疲労以外の影響が大きいこと、また血中疲労物質の濃度計測は、採血が必要で簡便性に欠けるという問題がありました。

 疲労状態の筋肉は殆どの場合「むくみ」を伴っています。「むくみ」とは筋肉中に水分が溜まっている状態で、この水分により筋肉の生体インピーダンスが低下します。このため、むくみを直接計測したり、生体インピーダンスを計測したりすることで筋疲労の計測は試みられてきましたが、むくみを簡便に高い精度で測るには限界があります。またこれまでの生体インピーダンスによる計測には、体外から電流を流すことが多く、心理的な抵抗が大きいことや、感電防止等の安全対策が必要となるなどの問題がありました。
 当社の「μ-CAS」は、筋肉から発生する筋電の変化を直接計測するのではなく、生体インピーダンスに変換し、なおかつ外部から電流を流すことなく、その生体インピーダンスを計測することで、従来の計測方式における問題を回避し、筋疲労の計測に成功しました。

 当社は、この装置を来る12月1日(水)〜3日(金)に東京ビッグサイトにて開催される日本最大級のスポーツ・フィットネス・健康産業総合展「SPORTEC 2021」に出展します。
 
 東レエンジニアリングは、「Solution by Techology, Engineering & Know-how」のスローガンのもと、創業以来培ってきた工学技術に加え、最先端のテクノロジー、ノウハウを駆使して新しいソリューションの提供を通じて、よりよい未来社会の実現に貢献してまいります。

 今回、開発した「μ-CAS」の詳細は以下の通りです。

                        記
1.商品名 :「μ-CAS」(ミューキャス)
2.技術特長 : 運動の際に筋肉から生じる微弱電流(筋電)による生体インピーダンス計測を実現
3.製品特長 :(1)「むくみ」を伴う筋疲労の計測が可能
        (2)筋肉単位の計測が可能
        (3)小型軽量、バッテリ駆動で持ち運び可能
4.用途展開 :(1)個人に合った最適なトレーニングプランの作成・提案(開発中)
   (2)障害の予防と早期回復のサポート
   (3)医療関連機器への展開
                                               以上
<補足説明>
・本装置が対象としているのは、「むくみ」を伴う筋疲労であり、現段階では「むくみ」を伴わない筋疲労計測は  
 困難。
・本稿での「筋疲労」は、運動により筋肉中の筋繊維が傷つき、筋力が低下している状態を指す。

<ご参考>
「SPORTEC 2021」について

内      容: スポーツ・フィットネス・健康産業総合展
会      期: 2021年12月1日〜3日
場      所: 東京ビッグサイト 南展示棟1〜4ホール
東レエンジブース: 南展示棟 4F-2-75 (16.2平方メートル )
公  式 サ イ ト: https://sports-st.com/

                                                以上

プレスリリース提供:PR TIMES

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