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JICVGIオポチュニティファンド1号投資事業有限責任組合の設立について

(PR TIMES) 2023年08月04日(金)23時40分配信 PR TIMES

・JIC傘下のJIC VGIが新たにファンドを組成(ファンド規模:400億円)
・ダイレクト・セカンダリー戦略、上場済みスタートアップに対する成長資金の供給
・国内セカンダリー市場、グロース市場の発展に貢献
2023年7月31日
株式会社産業革新投資機構
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社

 株式会社産業革新投資機構(本社:東京都港区、代表取締役社長:横尾敬介、以下「JIC」)は、傘下のJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鑓水英樹、以下「JIC VGI」)を運用者とする、JICVGIオポチュニティファンド1号投資事業有限責任組合(以下「OPF1」)を400億円で組成します。
 JIC は、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化に対する資金供給を通じた民間投資の促進や投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環の創出をミッションとしています。
 JIC はミッション達成のため、民間ファンドへの LP 投資や傘下のファンドによる企業等への投資を通じて政策的に意義のある事業分野への投資を行います。
 JIC VGIは、2020年9月に組成したJICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合(以下「VGF1」)、2022年12月に組成したJICベンチャー・グロース・ファンド2号投資事業有限責任組合(以下「VGF2」)によるスタートアップへの投資を行ってきました。今般、OPF1を組成することにより、ユニコーン創出、上場済みスタートアップの持続的かつ飛躍的な成長の支援の受け皿となるべく、投資活動に取り組んでまいります。
 本件は、昨年公表された政府の「スタートアップ育成 5 か年計画」に盛り込まれた JIC の取組の一つです。

OPF1の設立について

1.JICの投資基準
 JICの投資基準*においては、重点投資分野として「ユニコーンの創出」等が掲げられており、グローバルな経済圏において競争力をもって持続的に成長することを目指すユニコーン(企業価値が 10 億ドル以上となる未上場企業)に対する長期かつ大規模なリスクマネー供給が必要とされています。
*https://www.j-ic.co.jp/jp/investment/criteria/

2. 投資分野の現状
 国内市場ではグロース・レイターステージのスタートアップに対し、事業を十分に成長させるための大規模なリスクマネー供給は限定的であり、また今後ファンド存続期間の満期を迎える国内VCのファンド数の増加が見込まれる状況にあります。他方、国内市場ではプライマリー投資家によるスタートアップへの出資持分等を取引するようなセカンダリー市場は十分に発展しておらず、こうしたことがスタートアップの比較的小規模なIPOの要因の一つとなっています。国内市場ではM&A 等、スタートアップの IPO 以外の Exit手段は限定的であり、非上場のまま事業の更なる成長・拡大を志向するスタートアップに関し、セカンダリーファンドに対するニーズは増えていくことが想定されます。
 また、国内市場で早期に比較的小規模な IPO を実施したスタートアップは、時価総額の小ささや市場流動性の低さ等を要因に国内外の機関投資家からの投資を受けにくく、上場後の持続的な株価の上昇や成長資金の調達が難しいという、市場の構造的課題に紐づく困難に直面している場合があります。他方、こうしたスタートアップの中には相応の資金調達によりオーガニックな成長の加速や M&A 等を通じた非連続な成長が実現する可能性を持つ企業が存在しています。

3. OPF1について
 OPF1は、JIC傘下のJIC VGIを運用会社として組成された投資ファンドです。
 JIC VGIは、ベンチャー・グロース投資活動により我が国のイノベーションを促進し、国際競争力の向上、日本の産業及び社会課題の解決を目指すことをミッションとしています。VGF1(ファンド規模:1,200億円)ではユニコーンに成長する可能性を持つスタートアップを選定し、グロース・レイターステージでの投資を通じてIPO前の更なる成長を支援しています。VGF2(ファンド規模:2,000億円)においても成長資金が必要なシリーズB以降のエキスパンション、グロース、レイターステージのスタートアップを主たる投資対象としつつ、ディープテックやライフサイエンス領域のアーリーステージ以降のスタートアップへの投資にも注力しています。
 OPF1では、数年内にIPOが見込まれるミドル・レイターステージのスタートアップの既存株主持分を直接セカンダリーで取得し、ユニコーンへの成長を支援する「ダイレクト・セカンダリー戦略」に加え、IPO後の成長資金調達に課題を抱えるスタートアップの持続的かつ飛躍的な成長を支援するための「アフターマーケット戦略」を掲げています。両戦略を通じてスタートアップの成長曲線を一段と押し上げ、ユニコーンの創出や有望な上場済みスタートアップの持続的かつ飛躍的な成長の支援の受け皿となることを目指します。また、OPF1によるダイレクト・セカンダリー領域、アフターマーケット領域における投資成功事例を作り出すことで、民間の投資資金の呼び水となり、国内セカンダリー市場や、グロース市場の活性化、国内スタートアップ・エコシステム全体の強化・拡大に寄与することを目指しています。

<OPF1の概要>
(1) 名称
JICVGIオポチュニティファンド1号投資事業有限責任組合
(2)ファンド規模
400億円
(3)ストラクチャー
・無限責任組合員(GP):
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社(JIC VGI)
・有限責任組合員(LP):
株式会社産業革新投資機構(JIC)
VGF2-OPF1役職員投資事業有限責任組合
(4)存続期間
10年間(延長あり)
(5)投資領域
OPF1は資本市場における課題(未上場・上場を問わず、将来的に顕在化されうるものも含む)を先行して捉え、課題解決に向けた適切な手法で投資を行う投資戦略であり、対象とする産業領域に原則として制約を設けておりません。但し、リスクマネーが不足している産業分野としてVGF1及びVGF2が掲げる以下の業種への投資に重点的に取り組みます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/126311/1/resize/d126311-1-63074d0060239a2fd416-3.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/126311/1/resize/d126311-1-b3f6d4815ef246e7a7f2-1.png ]

<運用会社概要>
名称: JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
設立: 2020年7月
所在地:東京都港区
代表取締役社長 CEO: 鑓水 英樹

(参考)JIC のファンド投資戦略
[画像3: https://prtimes.jp/i/126311/1/resize/d126311-1-df472d205226d0aadbdc-0.png ]


(参考)JIC のLP投資のねらい

(1)企業の成長と競争力強化に向けたリスクマネー供給の「呼び水」
産業競争力強化の観点から重要であるものの、民間投資資金が不足している分野(投資戦略、セクター、ステージ、地域等)への資金供給を行い、短期及び中長期的な民間投資資金の「呼び水」となることを企図します。

(2)リスクマネーの好循環を支える多様な投資チーム・投資人材・投資戦略の創出
1.投資チーム
JICからの投資を通じて、ファンドの運用チーム(運用会社)の経験値とトラックレコードを積み上げ、投資家への対応力を上げることで、次号ファンド以降機関投資家(年金・海外投資家等)からのリスクマネー仲介の担い手としての成長を促進します。
2.投資人材
JVCA(一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)等の業界団体、機関投資家、投資先運用者の協力を得ながら、運用者におけるベストプラクティスの研究・導入、投資人材の育成を支援します。
3.投資戦略
日本に定着している戦略以外の戦略でも、ファンド設立等に対しJICがLP投資することで市場に多様性と厚みを付加します。

株式会社産業革新投資機構(JIC)について
JIC は2018 年 9 月、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社です。JICは、Society5.0に向けた新規事業の創造の推進、ユニコーンベンチャーの創出、地方に眠る将来性ある技術の活用、産業や組織の枠を超えた事業再編の促進、を重点投資分野としています。これらの分野に対し、傘下のファンドや民間ファンドへの LP 投資を通じてリスクマネーを供給することで、我が国におけるオープンイノベーションを推進し、我が国産業の競争力強化や投資エコシステムの拡大に貢献することを目指しています。

<本発表資料に関するお問い合わせ先>
株式会社 産業革新投資機構 経営企画室 広報 奥村、野々宮(報道関係)
東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア
電 話:03-5532-7086(広報直通) URL:https://www.j-ic.co.jp/jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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