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AICRO株式会社

大阪公立大学、医療法人LIGARE、AICRO株式会社、医療現場ノウハウとAI技術を組み合わせ、電子カルテ情報の研究用データベース構築支援を行う共同研究を開始

(PR TIMES) 2022年12月06日(火)14時15分配信 PR TIMES


大阪公立大学(運営法人本部:大阪市阿倍野区、学長:辰巳砂昌弘)、医療法人LIGARE 血液内科太田クリニック・心斎橋(所在地:大阪市中央区、:院長太田健介、以下LIGARE) およびAICRO株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:山口太一・西畑俊樹、以下AICRO)は、多発性骨髄腫患者における医師の自由記述による診療録を用いて自然言語処理技術開発を行い、研究用データベース構築支援を行う共同研究を開始します。

本共同研究の成果により、臨床医のデータベース構築作業削減と、人手を増やすことのない入力項目の拡張を実現し、より高品質な研究用データベース構築に寄与していきます。

■本共同研究の背景
各種疾患における研究のためのデータ収集は、臨床医がカルテ情報を参照しながら手作業で構築しているという現状があります。また収集項目の中でも、診断病名や重症度、治療内容やその治療効果判定などのデータは自由記述されたカルテ記事にのみ情報が存在している場合が多く、非構造化データである過去のカルテ記事から必要な情報を探索し、総合的に医学的解釈・判断をして注意深くデータ収集を行う必要があります。このような作業には膨大な労力を要し、臨床医にとって大きな負担となっています。

また多施設共同研究でデータを収集する場合、それぞれの施設の複数の医師が手作業でデータ入力することから、入力基準の微妙なずれが生じることや転記ミスもあり、体系的なデータベース構築が難しいという問題も抱えています。

■構造化における課題と本共同研究での取り組み
有用な研究用データベースの構築には、カルテ記事の内容を統一的な基準で構造化する必要があります。多忙な臨床医が入力段階(診療のカルテ記載時)からデータベース化を意識してカルテ記述を行うことは容易ではなく、普段通りに電子カルテに入力し、構造化を支援する自然言語処理AIを活用して研究用の構造化データを構築することが有効であると考えられます。しかしながら、専門用語や略語を含む電子カルテ特有の記述は自然言語処理AIによる構造化が難しく、なかなか進んでいないのが現状です。

今回の共同研究では、大阪公立大学とLIGAREの医療的知見と現場ノウハウ、AICROの医療自然言語処理AI技術を組み合わせることにより、多発性骨髄腫患者の長期間にわたる病状や治療経過を構造的に把握できるようにします。また複雑なカルテの自由記述を医療的に正しく把握するために、AICROが独自開発した構造化前処理を行い精度向上を図ります。こうして生成される「構造化カルテ(R)」を基に、必要な研究用データベースを正しく出力できるようにします。

■本共同研究の内容
本共同研究は、LIGAREおよび大阪公立大学附属病院の多発性骨髄腫患者を研究対象とし、電子カルテの診療録から構造化カルテを生成し、研究に必要なデータをデータベース化するAIプログラムの開発を行います。研究対象症例の診療録を精度向上と評価に活用し、その結果を記述疫学的に評価します。

■今後の展望
データベース構築の自動化AIの先には、カルテ入力時からデータ収集で想定される記述の抜け漏れを防ぎ、入力をサジェストするAIプログラム開発へと進化させることが可能となり、高品質な研究用データベースの実現のみならず、一定の診療水準の担保に寄与できる可能性があります。

※「構造化カルテ」はAICROの登録商標です。

医療法人LIGARE 血液内科太田クリニック・心斎橋
代表者  :理事長 太田健介
所在地  :〒542-0081 大阪市中央区南船場3丁目5-11 心斎橋フロントビル5F
診療内容 :血液内科専門クリニック
URL   :https://ligare-clinic.com/

AICRO株式会社
代表者  :代表取締役 山口 太一、西畑俊樹
所在地  :〒102-0082 東京都千代田区一番町6番地 相模屋本社ビル7F
事業内容 :CRO向け業務支援サービス事業、医療機関向けDX事業、医療系自然言語処理AIサービス開発事業
URL   :https://www.aicro.jp/

プレスリリース提供:PR TIMES

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