プレスリリース
臨床試験の早期実施に向けて総額6億円の資金で製剤開発、非臨床試験を推進
遺伝子治療による視覚再生の早期実用化を目指す株式会社レストアビジョン(本社:東京都港区、代表取締役:堅田侑作、以下「レストアビジョン」)は、リアルテックファンド、ANRIおよびRemiges Venturesがそれぞれ運営するファンドを引受先として、第三者割当増資により、総額3億円の資金調達(以下「本資金調達」)を実施いたしました。レストアビジョンがベンチャーキャピタルファンドから出資を受けるのは今回が初となります。
<資金調達の目的>
このたび調達した資金は、慶應義塾大学とともに採択された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)等の補助金計3億円とあわせて、6億円の資金をもって、当社のリードパイプラインであるRV-001の製剤開発、非臨床試験等を推進し、RV-001の臨床試験の早期実現を目指します。
<本資金調達における投資家の概要とコメント>
リアルテックファンド
リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンド。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。
「シンプルなコンセプトと確固たるエビデンスに裏付けられた独自のサイエンスに基づいた網膜色素変性症の遺伝子治療の実現に情熱を傾ける眼科医でもある堅田氏と、それを強力に支える宮崎氏の二人との出会いから、この技術の社会実装を一緒に目指していく仲間になれたことを、大変嬉しく思います。レストアビジョン社の遺伝子治療技術は、網膜色素変性症の治療に対するブレークスルーになる技術だと期待しています。その実現に向け、リアルテックファンドは全力で支援してまいります。」(高橋宏之 グロース・マネージャー、木下太郎 グロース・マネージャー)
URL: https://www.realtech.holdings/
ANRI
「未来を創ろう、圧倒的な未来を」というビジョンのもと、インターネット領域、ディープテックやライフサイエンスなどの幅広いテクノロジー領域のスタートアップ起業家の事業実現を、シード期から支援する独立系ベンチャーキャピタル。
「未だ確固たる治療法のない遺伝性網膜疾患に対して取り組むという大きな社会課題を解決するレストアビジョンさんの夢(ビジョン)にご一緒できて大変嬉しく思います。また、堅田さん・宮崎さんのような若い優秀な起業家のチャレンジが日本の新たなバイオベンチャーのロールモデルとなり、ゆくゆくは日本のバイオ業界全体を変革できるように弊社も全力でご支援させて頂きます。」(鮫島昌弘 ジェネラル・パートナー)
URL: https://anri.vc/
Remiges Ventures
レミジェス・ベンチャーズは日本生まれの創薬特化型ベンチャーキャピタルです。米国及び日本に拠点を有し、グローバルに活動しています。世界のSeries Aステージのバイオベンチャー企業へリード投資家として出資を行うと共に、日本のアカデミア発のユニークな技術に基づいて世界で活躍する企業を我々自身が設立もしています。
「我々は、レストアビジョン社の革新的な遺伝子治療薬の開発を進めるためのサポートと資金提供ができ、大変嬉しく思います。レストアビジョン社の開発品の成功は、現在有効な予防・治療法が確立されていない難病である網膜色素変性症の患者様にとって大きな福音となることと確信しています。」(桃原隆昭 パートナー、野々村和彦 プリンシパル)
URL: https://www.remigesventures.com/
<RV-001について>
レストアビジョンのリードパイプラインであるRV-001は、AAV(Adeno Associated Virus)ベクターに独自の光センサータンパク質である「キメラロドプシン」を目的遺伝子として搭載した遺伝子治療薬です。ヒトの網膜において光センサーの役割を担う視細胞が、遺伝的要因で変性消失してしまう網膜疾患を主な対象として、簡便かつ低侵襲な投与方法である硝子体内注射にてRV-001を投与し、残存する介在神経細胞内でキメラロドプシンを発現させることで、視覚再生を実現する治療法となります。
遺伝性網膜疾患のおおくは未だに予防法・治療法ともに確立しておらず、たとえばRV-001の主な対象疾患である網膜色素変性症は、我が国の失明原因第2位を占める指定難病であり、グローバルでは数百万人規模の患者さま/当事者さまが苦しんでいます。かかる状況下、レストアビジョンはRV-001の製剤開発、非臨床試験等を推進し、臨床試験を早期に実施することで、世界初となる視覚再生遺伝子治療の実現を目指しています。
<レストアビジョンについて>
株式会社レストアビジョンは慶應義塾大学医学部と名古屋工業大学の共同研究成果をもとに、オプトジェネティクス技術の臨床応用による、遺伝性網膜疾患に起因する失明患者の視覚再生の実現を目指して、2016年11月に設立されました。未だ有効な治療法のない遺伝性網膜疾患に対し、とにかく早く私たちの治療を提供していくことを第一のミッションに掲げて開発に取り組み、日本発・大学発の遺伝子治療技術の産業化による日本経済への貢献を目指しています。
<会社概要>
社 名:株式会社レストアビジョン (Restore Vision Inc.)
本社所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
代表者:堅田 侑作
設 立:2016年11月14日
事業内容:再生医療等製品の研究・開発
ウェブサイト:https://restore-vis.com/
プレスリリース提供:PR TIMES