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特定非営利活動法人パルシック

ミャンマーで市民不服従運動に参加して、職や収入を失った人びとへの寄付キャンペーンを開始、知って繋がるオンライン連続講座も開催!

(PR TIMES) 2021年10月29日(金)16時15分配信 PR TIMES

市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を

国際協力NGOパルシック(所在地:東京都千代田区、代表理事:井上禮子)は、ミャンマーにおいて、市民不服従運動に参加したために職を失った女性たちに対し、1世帯あたり月30ドルを届ける寄付キャンペーンを開始します。また、同時にミャンマーに様々な立場から関わる専門家の方たちや在日ミャンマー人の方をお招きするオンライン連続講座を開催します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/88108/1/resize/d88108-1-8338e7d1bacc22a6109e-0.jpg ]



ミャンマーの現状

2021年2月1日にミャンマー国軍は全土に非常事態宣言を発出し、政権を掌握しました。これに対して中心都市、ヤンゴンを初めとして各地で市民による抗議のデモが続き、軍がデモ参加者に銃口を向ける事態となりました。

10月28日時点で、国軍・治安部隊の銃撃によって命を失った人の数は1,219人にのぼり、逮捕されて獄中にある人は7,079人に及んでいます。地方でも、国軍と少数民族武装勢力との戦闘が空爆を伴うなど拡大し、2021年10月現在、全国の国内避難民の総数は215,000人に上っています。近隣の村の人びとが食料などの支援を行っていますが、空襲を恐れ収穫作業が行えず食糧不足となっています。

パルシックの活動

パルシックは2月のクーデター以降、アジアの隣人であるミャンマーでつらい思いをしている人びとのために何ができるか、現地の団体や専門家との相談を重ねてきました。そして、今の緊急事態のなかでまず必要なこととして、ヤンゴンで、市民不服従運動に参加したために職や収入を失った女性たちの生活支援を開始することにしました。

市民不服従運動(Civil Disobedience Movement=CDM)とは、主に公務員たちが、クーデターによる軍事政権への協力を拒んだ運動で、SNSなどを通してミャンマー全土に広がり、参加した人は医師、看護師、教員、研究者、公務員など、およそ40万人以上にのぼるといわれています。CDMに参加した人たちは職を失い、収入を失い、その多くは治安部隊による恣意的な逮捕の危険から逃れるために、住んでいた家を離れることを余儀なくされています。

クーデター以前は平均して150ドルくらいの月収を得ていた人びとは、収入を失いながらもそれぞれの専門性を生かして必要な活動を続けています。欧米や国連機関も支援を開始していますがまだまだ足りていません。

パルシックは、寄付キャンペーンを立ち上げ、まずは女性世帯、障害者のいる世帯、妊娠中の女性に支援を行います。1世帯ごとに月額30ドル(4人家族のおよそ10日間の最低限の食費の目安)を届け、この人たちが食料、通信費、衛生用品を購入し、必要な保健サービスにアクセスできるよう支援します。支援は現地の団体を通じて実施します。

■寄付キャンペーン概要

・タイトル:「市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を!」
・URL:https://www.parcic.org/news/19798/
・目標金額:ご寄付により、1世帯につき月額30ドルを届けます

また、この寄付キャンペーンと同時に、ミャンマーに様々な立場から関わる専門家の方たちをお招きするオンライン連続講座を開催します。

■オンライン連続講座概要

・タイトル:市民のつながりでミャンマーの人たちに支援の手を! 〜知る・繋がる〜ミャンマー連続講座


・開催日程:2021年11月〜2022年3月(各月1回、連続5回)

第1回  クーデター後のミャンマーの市民社会 / 根本敬さん(上智大学)11月4日
第2回  在日ミャンマー人たちの活動 / レーレールィンさん(Spring Revolution)12月9日
第3回 ミャンマーの少数民族 / 今村真央さん(山形大学) 1月7日
第4回 ミャンマー仏教 / 川本佳苗さん(京都大学)2月
第5回 ミャンマーの現状と女性たち 3月
(*2月以降の日程および講演者は決まり次第、パルシックホームページに掲載いたします。)

第1回目は、ビルマ近現代史の専門家であり、クーデター直後からミャンマーの人びとへの連帯を呼び掛けてこられた上智大学の根本敬さんにご登壇いただきます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/88108/1/resize/d88108-1-cefcb3a6f65445c6c045-1.jpg ]


<〜知る・繋がる〜ミャンマー連続講座>
第1回 クーデター後のミャンマーの市民社会:不服従から新しい連邦国家の創設へ

・日時:2021年11月4日(木)19:30〜20:30
・場所:オンライン(ZOOM)
・講師:根本 敬さん(上智大学総合グローバル学部教授)
・参加費:無料(要予約)
・内容:
市民的不服従運動(CDM)と国民統一政府(NUG)に焦点を合わせ、非武装から武装闘争への変化や、新しい連邦国家創設へ向けた壮大な意志についてお話しいただきます。

・お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
Peatixサイト:https://myanmar20211.peatix.com/

<スピーカーのご紹介>
[画像3: https://prtimes.jp/i/88108/1/resize/d88108-1-aa545a7d827de711e07f-2.jpg ]

根本 敬さん

ビルマ近現代史の専門家、クーデター直後に「緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を」というクラウドファンディングを立ち上げて、多くの支援を届けた。主著に「物語ビルマの歴史-王朝時代から現代まで」(中公新書、2014年)、「アウンサンスーチーのビルマ:民主化と国民和解への道」(岩波書店、2015年)、「(新版)東南アジアの歴史ー人・物・文化の交流史」(共著)(有斐閣、2019年)。 

オンラインで開催しますので、お気軽にご参加ください。

ご参加をお待ちしております。

■本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人パルシック 広報担当 今村仙子
E-mail: office@parcic.org



▼パルシックとは

[画像4: https://prtimes.jp/i/88108/1/resize/d88108-1-2b0cd58a1768fbe19577-3.jpg ]


特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています。現在は、 東京のほかに、パレスチナ、レバノン(シリア難民支援)、東ティモール、インドネシアに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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