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慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室 MTR研究室

【慶應義塾大学病院】「軽度認知障害の診断を受けている方やもの忘れにお困りの方へ:多角的な検査で病態解明を目指す臨床研究参加者を募集しております」

(PR TIMES) 2021年10月04日(月)17時45分配信 PR TIMES

軽度認知障害の病態解明のための革新的研究

慶應義塾大学医学部精神神経科では、1:認知機能検査 2:精細なMRI検査 3:特殊な脳波検査を組み合わせた検査を行い、それらを網羅的に解析することで、「軽度認知障害」の神経基盤や病態解明を目指す研究を行なっています。高度研究機関ならではの様々な心理検査、脳画像検査、脳波検査を行い、ご参加いただいた一人一人の研究協力者様にフィードバックを提供します。得られた結果は新たな認知症治療につながる貴重なデータとなります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-0e00ecfc13467b3a3619-3.png ]


アルツハイマー型認知症の根治療法は未だ開発されておらず、早期発見と予防が重要と言われています。早期発見においては、軽度の記憶力低下を認めるものの日常生活は自立している健忘型軽度認知障害の概念が確立されておりその診断精度の向上が重要な課題となっています。本研究の目的は、近年開発された経頭蓋磁気刺激法(TMS)と高精度脳波計測装置(EEG)を組み合わせた、刺激入力と神経生理反応を同時に計測できる実験系(TMS-EEG
同時計測法)を用いて、軽度認知障害の方の病態の解明を目指しています。特殊な検査を含みますので、現在、日本でこの研究を実施できるのは慶應義塾大学病院だけです。本研究で得られた知見は研究目的で使用するだけでなく、参加していただいた方々にもお一人お一人に応じてフィードバックいたします。

[画像2: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-955a67e28357f40392dc-0.jpg ]



1. 対象となる研究協力者

医療機関で神経内科医や精神科医(認知症診療を担当する医師)から「軽度認知障害」や「初期のアルツハイマー病」の診断を受けていらっしゃる方
50歳以降でもの忘れ(同じ話を繰り返す、前に言われたことを覚えていない、等)を自覚されたりご家族などから指摘された方


2. 本研究にご参加いただく意義

大学病院だからできる高度な検査を受けることができます
大学病院で行われている他の研究や治験へのご紹介も可能です
お一人ずつの検査結果の概要を書面にまとめて後日お送りいたします
認知症に関する医療の発展に寄与します
全ての検査にご協力いただいた研究協力者さまには研究謝礼として、10,000円をお支払い致します(尚、研究にかかわる全ての検査において費用は一切かかりません) *交通費は原則自費となりますが距離に応じて相談させていただきます。


3. 本研究について
(1)本研究の背景と目的
健忘型軽度認知障害の多くがアルツハイマー型認知症に移行すると言われています。しかしその移行について予測するための技術はまだ不十分です。
健忘型軽度認知障害の方やアルツハイマー型認知症の方の脳にTMS刺激を与え、その結果を解析することで脳皮質の興奮性が異常に増していること、可塑性(しなやかさ)が低下していること、GABA、グルタミン酸、アセチルコリンに関する機能も低下していることが確認できると言われています。
しかしこれまでの研究では脳と筋肉(運動機能)の関係からの報告が多く、脳と認知機能の関係についての検討は不十分です。
TMS-EEG検査によって認知機能に関わる脳領域の興奮性や可塑性、GABA/グルタミン酸/アセチルコリン機能が評価できると考えられ、本研究ではその解明を目指しています。

(2) 本研究への参加対象疾患

軽度認知障害の方、初期アルツハイマー型認知症の診断を受けているものの生活は概ね自立している方
まだ診断は受けていないもののもの忘れを自覚されている方
年齢:50歳〜80歳
平日4-5日の検査にご参加いただける方

※当研究の目的は脳機能の評価であり、診断を付けることではありません。
※検査は安静が必要な検査があります。腰痛などの持病をお持ちで仰臥位安静を保てない方は参加が困難です。

(3) 研究の詳細場所:慶應義塾大学病院とその周辺施設で行います。
期間:日程調整の上、合計5日間です。(日程は応相談、1回あたり3〜4時間になります)

研究の流れ:
1. 下記のURLにある登録フォームから参加登録をしていただきます。(メールやお電話でのお問い合わせでも構いまいません)「軽度認知障害の研究参加希望」とお伝えください。

2. メールあるいはお電話にて、研究の詳細について説明いたします。
研究にご参加いただける場合、お電話にて研究の希望日をお伺いします。

3. 2.にて決定した受診日に慶應義塾大学病院の外来を受診していただきます。

4. 外来で改めて診察をさせていただき、研究に参加できる条件を満たしているかチェックさせていただきます。

1日目 慶應義塾大学病院で採血と認知機能検査 (4時間程度)
2日目 ご案内するMRI施設でMRI検査 (2-3時間程度)
3日目 ご案内する施設でTMS-EEG検査1回目(3時間程度)
4日目 ご案内する施設でTMS-EEG検査2回目(3時間程度)


5. 後日こちらより検査結果の概要を郵送させていただきます。
(万が一、検査で明らかな異常が見つかった場合には、その都度ご連絡させていただきます)

(4) 研究へのお申込み方法
1.登録フォームから
ご登録フォーム:http://psy.keiomed.jp/mtr-lab_mri-tms-eeg.html
QRコードからもご覧いただけます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-994882f0c925abd3204f-1.png ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-ab301b0663684f5931a9-4.png ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-a6e2615636c7f2ea8b58-5.png ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-7f8ad6ac9aa1b528d31a-6.png ]


2.メールから
keio.tms.research@gmail.com
に、「軽度認知障害の研究参加希望」とお伝えください。
その後、折り返し連絡いたします。

(5) 担当者よりメッセージ
研究担当者より(慶應義塾大学院博士課程 三村悠)
普段慶應義塾大学病院のメモリークリニックで診療をしております。
軽度認知障害、アルツハイマー型認知症の診断、治療の難しさを日々痛感しております。
本研究でいただきましたデータを診断、さらには治療につなげることを目指します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
[画像7: https://prtimes.jp/i/86937/1/resize/d86937-1-7dcb1a083feb7f178930-2.png ]


(6) お問い合わせ
Multidisciplinary Translational Research Lab(精神病態生理学研究室、MTRラボ)
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室
E-mail: keio.tms.research@gmail.com
研究責任者:特任准教授 野田 賀大
研究担当者:
大学院博士課程 三村 悠
環境情報学部 戸張 維



プレスリリース提供:PR TIMES

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