プレスリリース
【東芝デジタルソリューションズ】ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB Enterprise Edition」 障害対応機能強化版と、
クラウドマネージドサービス「GridDB Cloud」 月額8万円台の新料金プランを提供開始
2024年10年15日
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB® Enterprise Edition」 障害対応機能強化版と、
クラウドマネージドサービス「GridDB® Cloud」 月額8万円台の新料金プランを提供開始
東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:島田太郎、以下 当社)は、ビッグデータやIoTデータの管理に適したデータベース「GridDB® Enterprise Edition」の新バージョン(以下、「GridDB® 5.7 EE」)の提供を本日から開始します。GridDB® 5.7 EEは、ペタバイト規模のデータを扱うIoTシステムにおけるサーバーやネットワーク機器などの障害に対する復旧対応能力と、複雑な分析処理を行う際のシステムの安定性を強化しました。
また、IoTシステムのコアとなるデータ基盤を素早く導入したいユーザーに適したクラウドマネージドサービス「GridDB® Cloud」の新バージョン(以下、「GridDB® Cloud 2.5」)の提供を本日から開始します。GridDB® Cloud 2.5ではサービスラインアップを強化し、月額8万円台からスタートできるプランを追加しました。
GridDB®の2つの製品で、大規模システムから小規模システムまで、DXを推進する企業のさまざまなニーズに応えていきます。
■GridDB®の概要と特長
GridDB®は、当社が開発したスケーラブルなNoSQLデータベース管理システム(DBMS)で、特にIoTなどの時系列データの処理に最適化されています。東芝グループが推進するサイバーフィジカルシステム(CPS)を支えるデータ基盤として活用されており、製造業やエネルギーなど多岐にわたる分野で導入され、その効果が実証されています。
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GridDB®の特長は次の通りです。
●時系列データ指向: 高頻度で大規模な時系列データを効率的にリアルタイム処理するよう設計されており、正確な記録と分析を実現します。
●高い処理能力: 大量のデータを効率的に扱う工夫が施されており、迅速なデータ処理が可能です。
信頼性と柔軟な拡張性: 障害発生時やサーバー増設時でもノンストップ運用を実現し、高い信頼性と柔軟な拡張性を備えています。
●開発の容易性: NoSQLとSQLインターフェースを提供し、迅速かつ効率的なデータベース操作を可能にします。既存のSQL知識を活用できます。
GridDB®には3つの製品ラインアップがあります。
●GridDB® Enterprise Edition ・・・ GridDB®の商用版ソフトウェア。オンプレミスまたはユーザーが用意したクラウド環境で稼働。
●GridDB® Cloud ・・・ 当社がGridDB®をクラウド上で運用し、マネージドサービス(Database as a Service)として提供。
●GridDB® Community Edition ・・・ GridDB®のOSS版ソフトウェア。世界中で数十万回のダウンロード実績がある。
■「GridDB® Enterprise Edition」の概要と機能強化について
GridDB® Enterprise Editionは、社会インフラなどミッションクリティカルな要件が求められるビッグデータやIoTシステム向けのデータベースです。今回、以下の機能強化を行うことで、システムの信頼性と運用効率をさらに向上させました。
1.大規模システムにおけるサーバーやネットワークなどの障害対応能力の強化
データ量が数百テラバイトからペタバイトに達するシステムでは、サーバーやネットワークの台数が増えていきます。これらのハードウェアのどこかに障害が発生すると、障害の起きた機器を切り離してシステムを再開させる必要があります。これまではこの切り離し処理に1分前後の時間がかかっていましたが、GridDB® 5.7 EEでは、この時間を20秒前後に短縮しました。また、データベースの更新処理途中で障害が発生した場合、データベースを正常な状態に戻す必要がありますが、この時間を従来の約5分の1に短縮しました。これらによりハードウェア障害が起きても停止時間を最小限にしたいミッションクリティカルなシステムの要望に応えられるようにしました。
2.大量データの分析における検索処理時のシステム安定性向上
大規模システムにおいて、大量のデータにアクセスするような重い検索を実行すると、CPUやメモリなどのリソースがその処理に専有されてしまい、他の処理が遅くなる課題がありました。GridDB® 5.7 EEでは、リソースの配分を最適化することで、重い検索が実行されても他の処理への影響を小さくし、システムとしての安定性を向上させました。
3.Python対応の強化
データベースにアクセスするクライアントサイドにおいて、Python標準のDBAPI2(Python言語におけるデータベースアクセスの標準API)をサポートし、PythonでのSQLインターフェース利用が可能になりました。
■「GridDB®Cloud」の概要とサービスラインアップ強化について
GridDB® Cloudは、GridDB®をクラウド上でマネージドサービスとして提供しています。迅速な導入を希望する企業や運用コストを抑えたい企業、さらにはスケーラブルなデータ管理を求める企業に最適です。
GridDB® Cloudでは、事業をスモールスタートしたい企業のデータ基盤として「無料プラン」を提供しています。今回、GridDB® Cloud 2.5では「無料プラン」でスタートした企業の事業が拡大し、データ量や処理能力の増強が必要になった場合に最適なプラン「シェアード」の提供を開始します。従来から提供している「スタンダード」、「プロフェッショナル」、「エンタープライズ」に追加することで、事業規模に合わせたデータ基盤の構築を支援していきます。
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当社は、ビッグデータやIoTデータの管理における最適なソリューションを提供し、お客さまのDXを支援してまいります。また、最新の技術を取り入れた製品を通じて、業界全体の発展に貢献していきます。
*GridDBは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本における登録商標です。
*その他、本文章に記載されている社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
*ニュースリリース/トピックスに掲載されている情報(サービスの内容/価格/仕様/関連リンク/お問い合わせ先など)は、
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*東芝デジタルソリューションズ株式会社は株式会社東芝の100%子会社です
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