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プレスリリース

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株式会社日建設計

多様な人や組織によるコラボレーションを加速させる「PYNT(ピント)」開設から1年:取り組み成果や今後の展望を報告〜新たな目標を掲げ、組織や立場を超えた「共創」により、複雑な社会課題解決に挑戦〜

(Digital PR Platform) 2024年04月15日(月)16時00分配信 Digital PR Platform

 株式会社日建設計(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大松敦、以下「日建設計」)は、昨年の東京本社オフィス刷新に伴い、社外とのコラボレーションの加速や社内コミュニケーションの活性化を目的として新設した「PYNT(ピント)」の1年間の活動を通して得た知見と成果、今後の展望について報告いたします。

■取り組み背景
 近年、気候変動をはじめ、循環社会を意識したライフスタイル、公共交通や移動のあり方、インクルーシブな社会のための環境づくりなど、社会課題は複雑化し、個人や個社の力だけでは解決することが困難な状況になっています。都市環境や人々の暮らしに大きく関わる当社は、これらの課題解決に向け、建築・都市の領域を起点としてより効果的な取り組みを生み出し、広く社会に実装していくことは、日建設計が果たすべき重要な役割であり、責務であると考えています。
 こうした背景から、当社は中期経営計画(2021年〜2025年)のビジョンとして、「社会環境デザインプラットフォームへ向けた進化」を掲げています。この経営ビジョンの目標達成に向けた取り組みの一環として「オープンプラットフォームの構築」を目指し、昨年4月に自社オフィスを刷新。「個人の思いを組織につなぎ、社会にインパクトを与える」という方針のもとオフィス内に新設したPYNTでは、多様な人や組織によるコラボレーションを加速させ、社会環境課題を解くための「共創の場」として活動を展開しています。
 PYNTの開設を契機に、産官学民の様々な実践者や有識者などの共創パートナーが飛躍的に増えています。この度、PYNT開設の1年を振り返り、改めてPYNTの役割と社会実装に向け進行中の共創プロジェクト事例をご紹介いたします。
※コンテンツリニューアルされたPYNTのサイトは、以下のURLからご覧いただけます。
PYNT Website: https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html

■「共創の場」としてのPYNTの取り組みと機能
 PYNTは東京本社オフィスの3階に位置し、組織や立場を超えた出会いを通じてコラボレーションを加速させ「共創」をつくること、そして社員の「やりたい」を支援し、コミュニケーションを活性化することを目的にオープンしました。まちの暮らしに関する様々な課題意識をもつ個人と建築や都市の専門家を繋ぎ、「まちの未来に新しい選択肢をつくる共創のプラットフォーム」として、社内だけでなく、企業や大学、行政、NPOといった社外の共創パートナーも巻き込み、マッチングから社会実装までを支援することで、複雑な社会課題の解決を目指しています。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2213/85985/600_253_202404112002246617c3402948b.png


<図1:ありたい未来の実現のために掲げている10個のテーマ「FUTURE COLLECTIVES」>

 現在PYNTでは「持続可能な地域運営」「ネイチャーポジティブな都市」「市民自らが意志決定する自律分散型まちづくり」など、10個のテーマを掲げ、それぞれに関心のある人が「ありたい未来」をつくる共同体を“FUTURE COLLECTIVES”と呼んで活動しています(図1)。プロジェクトが生まれ、社会実装するまでの5つのステップ「PYNT Co-CREATION STEP(MEET、CROSS、FOCUS、TRY、INSTALL)」を設定しており(図2)、具体的には共通の課題意識を持ったメンバーを「つなぐ」こと、社会実装を想定したビジョンや仮説づくりをサポートして未来を「構想する」こと、そしてプロジェクトの実証先とのマッチング、ツール開発により「社会実装する」の3つの機能を有します。


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<図2:社会実装までの5段階の共創ステップ「PYNT Co-CREATION STEP」>

■2023年度の取り組み成果と進行中の共創プロジェクト例
 初年度(2023年4月〜2024年3月)は社内および社外の共創パートナーとの関係構築に注力し、来訪者が約6,000名、テーマを持った議論に発展し繋げた案件が62件、企画化を実施した案件が30プロジェクト、実証実験やイベント実施などのアクションを起こした案件が6プロジェクト、そして事業化検討などの社会実装フェーズの緒に就いた案件が1プロジェクトという成果を得ました。以下、PYNT発の共創プロジェクトをご紹介します。

1. 共創プロジェクト一覧



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2. 共創事例詳細



【事例@:スカイスケープデザインラボ(自治体および省庁との共創)】


FUTURE COLLECTIVES:次世代のインフラやモビリティ
着目した課題:「空飛ぶクルマ」や「ドローン」など、空を舞台とした次世代交通が、新たな公共交通手段として誕生しようとしているなか、現状のまちや建物は空飛ぶクルマの運行にキャッチアップできる環境になっていない。
アイデア:エアモビリティなどの未来の技術が活きるまちや建築づくり
PYNTだからできたこと/社会実装に向けた取り組み:PYNTによって行政や自治体などとの繋がりが構築でき、日本における法令整備の動向や空飛ぶクルマの機体開発状況の最新情報を入手できた。国土交通省と経済産業省による「空の移動革命にむけた官民協議会」の離着陸場ワーキンググループへの参加を継続し、2023年度、『空飛ぶクルマ離着陸場ガイドブック』の作成を大阪府からの委託業務にて実施(日建設計は、兼松、Skyports、ANA総合研究所とともに、共同事業体の一員として作成に携わっている)。民間ビルでの実装導入検討などの業務へと活動を展開。空飛ぶクルマやドローンにフレンドリーなまちづくりの構想から実装検討へと提案の深度を上げている。  
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【事例A:モビリティインフラ(専門家組織との共創)】


FUTURE COLLECTIVES:次世代のインフラやモビリティ
着目した課題:人口減少によりインフラ維持が困難となり、将来的な「消滅可能性都市」の増加に直面すること。
アイデア:人口減少時代でも安心して暮らせる地域を増やすため、人、モノ、水、ガス、電気などを混載して移動と輸送を最適化する「動くインフラ」を提案
PYNTだからできたこと/社会実装に向けた取り組み:地域の移動課題に直面する当事者とのリレーションが深い専門組織との連携がPYNTで実現。深刻な移動課題を抱えている自治体での実証実験を準備中。移動に関する課題解決への取り組みを起点に、本プロジェクトを通して、介護、物流、ガス配送、水道インフラなど、密接に繋がる様々な社会問題への解決にも取り組んでいく。

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【事例B:インクルーシブラボ(専門有識者および課題意識を持つ当事者との共創)】


FUTURE COLLECTIVES:インクルーシブなまちと暮らし
着目した課題:高齢社会や、障がい者の社会参加、多文化共生、性別や性自認の多様性など、あらゆる人が参加できる社会づくりに向けて、関連法改正なども推進されている一方で、前提となる、多様性の認識や理解、組織や社会の意識変革や空間デザインが追いついていない。
アイデア:インクルージョン推進に向けたガイドライン策定、環境づくり、デザイン開発および実践
PYNTだからできたこと/社会実装に向けた取り組み:課題解決およびアイデア実行に向け必要な知見やネットワークを補う専門有識者や課題意識を抱える当事者との接点が増えた。「すべての人のために、すべての人と一緒に、まちの空間、活動、生活をデザインすること」をビジョンとし、2024年から活動を本格スタート。第1弾は「視覚障がい×建築・都市」をテーマに、目が見えない、見えにくい状態で街歩きや飲食などの体験やワークショップを実施。
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【その他:PYNTでの企業見学/ワークショップ開催(中高生との共創)】
 PYNTでは将来世代である中高校生の企業見学の受け入れやワークショップを実施し、「ありたい未来」についての考えや行動の共有や共感醸成を支援。3月18日に清風南海高等学校、3月26日に静岡県立袋井高等学校の生徒や教職員の方を対象に共創について学ぶの講義と「学校を今よりも良い場所にする方法」をテーマとしたワークショップを開催し、個人のアイデアを起点に、自分だけではできないと思っていたことが誰かを巻き込むことで実現可能性が高まる実感や、仲間と共通意識を持って発想を広げることで「こうだったらいいのに」が具体化されていく感覚を楽しく体験できたという感想を多くいただいた。

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※静岡県立袋井高等学校の生徒および教職員

■今後の展望
 日建設計は、領域や業界を超えて社会課題解決に挑戦する「社会環境デザインプラットフォーム」を目指し、PYNTを通じた社内外のパートナーとの関係性づくりを継続するとともに、まちや暮らしのありたい未来のためにこれまで以上に共創を生み出す支援を行っていきます。オープンから2年目を迎え、課題意識を持つパートナーとのマッチング強化、ツールの開発やプロジェクトの解像度を上げるプログラムを展開するなど、社会実装までの支援プログラムの強化を図っていきます。

【PYNT1周年記念セミナー企画】
 PYNTでは、2024年5月7日(火)に、開設から1周年を記念し「NIKKEN NEXT MISSION 1st SEMINAR『2050年の社会とビジネス』」と題したセミナーイベントを開催します。ゲストにはテクノロジーを基点に学際的なアプローチで未来のあり方を提言するフューチャリストとして活動する小川和也氏と、エデルマン・グローバル・アドバイザリー・ジャパンのマネージング ディレクターでPA/PRプロフェッショナルの郡裕一氏を迎え、2050年の社会(都市、環境、地球、宇宙…)はどうなるのか、そしてその際にはどのようなビジネスが求められるのかをテーマとした、参加者の意見も交えたパネルディスカッションイベントになります。

イベント概要
・開催日時:2024年5月7日(火)18:00〜20:00
・形式:ハイブリット(リアル・オンライン)
・定員:50名
・費用:参加費無料
・概要ページ/お申込みURL:https://peatix.com/event/3908215

■日建設計について
日建設計は、建築・土木の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務をうプロフェッショナル・サービス・ファームです。1900年の創業以来120年にわたって、社会の要請とクライアントの皆様の様々なご要望にお応えすべく、顕在的・潜在的な社会課題に対して解決を図る「社会環境デザイン」を通じた価値創造に取り組んできました。これまで本、中国、ASEAN、中東で様々なプロジェクトに携わり、近年はインド、欧州にも展開しています。
URL:https://www.nikken.jp/ja/

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社日建設計 広報室 Tel. 03-5226-3030  e-mail:webmaster@nikken.jp


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