プレスリリース
2024−3−19
東芝エネルギーシステムズ株式会社
ケニアの地熱発電所改修工事向け発電設備を受注
〜当社製高性能タービン・発電機により、従来の発電出力を4割向上〜
当社はこのたび、ケニア・オルカリア第一地熱発電所の1号機から3号機の地熱発電設備改修工事に向けた蒸気タービン・発電機を、本改修工事のEPC注契約者である中国山東電力建設第三工程有限公司から受注しました。2025年12月末までに順次現地に出荷する計画です。
オルカリア第一地熱発電所は、ケニア電力公社が1981年以降、順次商業運転を開始しているケニア最古の地熱発電所で、現在1号機から6号機まで運転しています。そのうち1号機から3号機について、老朽化が進んだことから改修工事を行うこととなり、このたび当社製蒸気タービン・発電機が採用されました。これにより、1号機から3号機のそれぞれの発電出力は現在の15MWから21MWに向上し、少ない蒸気でより高い出力を実現します。これらの点について評価をいただき、今般の受注に至りました。
ケニアは、高い経済成長率を背景に電力需要の拡大が見込まれ、国家ビジョンである“VISION 2030”のもと、再生可能エネルギーによる発電能力を増強しており、2030年までに発電の100%をグリーンエネルギー化することを目標とする計画を掲げています。ケニアの大地溝帯は約9GWの地熱資源量を有し、多くの地熱発電所の新設計画が進められています。
当社は、2022年にケニア電力公社と東アフリカ地域を中心とした地熱発電所の運転・保守(O&M)サービスの協業について合意し、両社の知見、ネットワークを駆使することで、ケニア以外の東アフリカ地域を含む発展途上国で開発が進む地熱発電所向けO&Mサービスの提供を目指しています。また、当社はケニアをはじめとする東アフリカ地域で地熱発電の納入実績が豊富にあり、ケニア電力公社以外にも同地域における地熱発電ビジネスの協業に関する覚書を交わすなど、地熱発電の推進に貢献しています。
当社は発電出力1MW〜200MWと小型から大型まで豊富な地熱蒸気タービン・発電機のラインアップを有しており、今後も、顧客ニーズに応じた最適な製品・ソリューションを提供していきます。持続可能な社会の実現に不可欠なクリーンエネルギーのさらなる普及を目指し、国内外で地熱発電事業を展開し、カーボンニュートラル社会の実現へ向けて貢献してまいります。
プロジェクト概要
発電所名:オルカリア第一地熱発電所
オーナー名:ケニア電力公社
EPC契約者:山東電力建設第三工程有限公司
当社供給範囲:1号機〜3号機向け蒸気タービン・発電機 計3セット
オルカリア第一地熱発電所の写真
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/1398/85083/400_300_2024031816211465f7eb6a5e7a7.jpg
注: EPC: Engineering Procurement and Construction:設計(Engineering)、調達(Procurement)、据付工事(Construction)
*東芝エネルギーシステムズ株式会社は株式会社東芝の100%子会社です。