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プレスリリース

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実践女子大と丸紅ギャラリーの連携企画展「源氏物語 よみがえった女房装束の美」を開催 -- 源氏物語の装束を5年かけて再現、一般公開へ -- 12月1日〜12月28日、東京・大手町の丸紅ギャラリーで

(Digital PR Platform) 2023年11月09日(木)20時05分配信 Digital PR Platform



 実践女子大学(東京都日野市、学長:難波雅紀)と丸紅ギャラリー(東京都千代田区、館長:杉浦勉)は12月1日(金)から12月28日(木)まで、東京・大手町の丸紅ギャラリーで企画展「源氏物語 よみがえった女房装束の美」を開催します。本学と丸紅ギャラリーの社会連携事業は初めてであり、『源氏物語』に描かれた女房装束を一般公開します。平安時代の女房装束は一点も現存せず、本学が学術研究の一環として5年をかけて再現しました。




■現代の「十二単」とは異なる平安期装束を再現
 企画展で一般公開する女房装束は、本学が文部科学省の採択を受けた、私立大学研究ブランディング事業「源氏物語研究の学際的・国際的拠点の形成」の一環として再現したものです。『源氏物語』「若菜下」の巻の六条院の女楽に登場する明石の君の装束を再現しており、本学の専門家チームを中心に、『源氏物語』や『源氏物語絵巻』、有識故実書、古典文学作品、古記録などの諸資料を駆使するかたちで、2018年から再現プロジェクトに取り組んできました。


 装束の再現は、衣紋道高倉流26世宗家高倉永佳氏の監修の下、厳密な考証を踏まえて行われ、可能な限り平安期の有識故実や風俗に忠実な再現を試みました。形状は天保14年(1843)に再興され、以後現代につながる女房装束とはまったく異なるものとなっています。今回、染色は「染司よしおか」6代目吉岡更紗氏が担当し、紫根や日本茜、苅安など平安時代に使用された染料のみで染めました。我々が目にする化学染料とは異なる新鮮な美しさがあります。織や文様も当時使われたと想定されるものを再現しています。現代の装束を身に着けた方は、よく「重い」と言いますが、今回の装束では絹糸の質・太さから再検討し、平安時代の女性たちの宮廷における衣服らしい軽やかさを再現しています。


 単なる装束の復元を超えて学問的見地から行われた本プロジェクトの装束再現は、平安時代の装束についての研究を大きく前進させました。企画展は、完成した再現装束を一般公開するとともに、再現のプロセスで得られた多くの学問的成果をも展示します。


■「唐衣」も展示
 企画展ではこのほか、期間中、再現装束とともに「唐衣(からぎぬ)」も展示予定です。唐衣は、正装の際に装束の一番上に着用する装束であり、模様は『紫式部日記絵巻』に描かれた藤原道長の妻・源倫子(みなもとのりんし)の唐衣の文様を典拠に、そのまま再現しました。


<企画展開催概要>
開催期間 : 2023年12月1日(金)〜12月28日(木)
開館時間 : 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日  : 日曜日・祝日
入館料  : 一般500円(高校生以下無料)
主催   : 実践女子大学、丸紅ギャラリー


本学イベント掲載情報
https://www.jissen.ac.jp/event/year2023/20231107_01.html

丸紅ギャラリーイベント掲載情報
https://www.marubeni.com/gallery/


■実践女子大学と源氏物語
 源氏物語は、平安期に世界最古の女流文学・長編小説として誕生しました。作者は一条天皇の中宮・彰子に仕えた紫式部です。日本文学の最高傑作として、世界で30以上の言語に翻訳され、シェークスピア作品と並び称賛する研究者もいます。

 本学の学祖である下田歌子(1854〜1936年)は、学校の設立や経営などに女子教育の発展に尽力する傍ら、自らも講義や和歌の指導を行いました。中でも下田が晩年まで担当した『源氏物語講義』は、深い学識とユニークな論評で評判となり、早稲田大学の坪内逍遙のシェークスピア講義と並ぶ名講義と言われました。


 以来、実践女子大学は120年以上の長きにわたり、源氏物語研究に取り組んできました。源氏物語についての貴重資料を豊富に所蔵しており、源氏物語関連の古写本等などの所蔵数は世界でもトップクラスです。


■私立大学研究ブランディング事業「源氏物語研究の学際的・国際的拠点の形成」
 源氏物語研究で創立以来の伝統を持つ本学が、源氏物語研究で国際的拠点を形成するとともに、文理融合による独自の学際的手法を通じて源氏物語研究の新展開を目指すというプランを掲げて2018年度、文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」(2016〜2018年度)に採択されました。


 具体的には、今回の企画展で展示される平安期の装束再現プロジェクトのほか、文理融合型研究として超高精細デジタル顕微鏡による古典籍の年代推定手法の確立を目指しました。従来のように古典籍を永年の学識に拠って年代や材質を推定するのではなく、古典籍に使用された紙の繊維や填料(紙の中に配合する白土や炭酸カルシウムなどの鉱物質の粉末、あるいは穀物などの澱粉質)の紙質研究から科学的に書かれた年代を推定しようという画期的な試みです。


 こうした源氏物語研究の成果は、「源氏物語、伝統と未来」(2019年12月)、「紙のレンズから見た古典籍」(2021年3月)などの学術シンポジウムで発表するとともに、仏パリの日本文化会館で「源氏物語と日本文化−現代によみがえる源氏物語の世界」(2020年2月4日〜15日)を公演・展示し、海外でも発信しました。



▼本件に関する問い合わせ先
学校法人実践女子学園
経営企画部 広報課
住所:〒150-8538 東京都渋谷区東1-1-49
TEL:03-6450-6837


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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