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プレスリリース

【東芝】ミリ波レーダを利用したウォークスルー型危険物検知装置を用いた「空間セキュリティマネジメントソリューション」が「CEATEC AWARD 2023」の総務大臣賞を受賞

(Digital PR Platform) 2023年10月16日(月)13時07分配信 Digital PR Platform

2023−10−16
株式会社 東芝




ミリ波レーダを利用したウォークスルー型危険物検知装置を用いた
「空間セキュリティマネジメントソリューション」が「CEATEC AWARD 2023」の総務大臣賞を受賞

                                                

 当社のミリ波(*1)レーダを利用したウォークスルー型危険物検知装置を用いた「空間セキュリティマネジメントソリューション」が「CEATEC AWARD 2023」において、総務大臣賞を受賞しました。

 「CEATEC AWARD」は、世界中から最先端テクノロジーが集まるCEATEC において、展示される技術・製品・サービス・ソリューションの中から、学術的・技術的・市場性や将来性などの観点から、特にイノベーション性が高く優れていると評価された展示品に授与されるアワードです。総務大臣賞は経済産業大臣賞・デジタル大臣賞と並ぶ最高位の「大臣賞」で、情報通信・ネットワーク・データ・AI技術・IoT技術の高度利活用や、地域社会におけるデジタル利活用などにより、CPS/IoT社会の進展とSociety 5.0の実現への貢献を評価する賞です。

1.受賞展示物の概要

 ミリ波レーダを利用したウォークスルー型危険物検知装置は、ミリ波レーダを照射することで、1秒以下で衣服に隠された危険物を可視化し検知します。現在、空港保安検査所等で行われているボディ検査ではマイクロ波(*2)レーダを用いた検査装置が使用されており、約3〜5秒の測定時間を要します。立ち止まっての検査が必須となり応用先が限定的でしたが、本装置は、駅やショッピングセンター、イベント会場などの公共スペースにおいて、立ち止まり検査を必要としないウォークスルー方式で危険物の検知を可能とします。

 近年、不特定多数が集まる公共空間で一般人や要人を巻き込むテロが増加する一方で、労働人口減少に伴う警備員不足が課題となっています。本装置は、警備の効率化・省人化に貢献するとともに、ガソリンや爆弾、セラミックの刃物といった金属探知検査では検知できない危険物も1秒以下で検知することができ、警備の高度化を併せて実現します。

2.「CEATEC AWARD 2023」審査委員会による選評

 日本においても銃器や爆発物を使用したテロなどの犯罪による危険性が高まり、安全神話が崩れようとしている。現状では、要人が集まる国際会議や空港などのセキュリティ要件が高い場所では、監視カメラや金属探知機などを用いて危険物の持ち込みを検知しているが、時間がかかる、利便性が悪い、探知機で検知できない素材や銃器等を見落とすなどの恐れがあった。

 東芝の空間セキュリティマネジメントソリューションは、車載用ミリ波レーダーモジュールを活用し、ウォークスルー型のセキュリティを実現する。全体の形状が把握できているものだけでなく、未知の危険物の検知も可能。モジュール化されていることで、ハードウェアは共有しソフトウェアで機能を持たせ、多目的に活用できるとしている。カスタマイズによる設置場所への対応や、ミリ波の特性を生かした非破壊検査など多分野にも応用可能だとする。電波の有効活用という面も含め、今後の実用性や市場性が大きく評価された。

(ご参考)
「CEATEC 2023」の出展について
https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2023/09/news-20230929-01.html


(*1)ミリ波は、周波数にして30GHz(ギガヘルツ)から300GHz、波長にして1ミリメートルから1センチメートルまでの電波で、マイクロ波と比べて波長が短いため、分解能に優れる。また可視光や赤外線と違って透過性に優れる。
(*2)マイクロ波は、周波数にして3GHzから30GHz、波長にして1センチメートルから10センチメートルまでの電波で、無線LANや衛星通信、防衛及び気象レーダなどに利用されている。

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