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独立行政法人製品評価技術基盤機構

STOP!“事故の秋”

(Digital PR Platform) 2023年09月26日(火)10時06分配信 Digital PR Platform

〜秋を安全に楽しもう〜

 夏の猛暑も少しずつ収まり、過ごしやすく活動的な季節になりました。独立行政法人製品評価技術基盤機構構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、 本所:東京都渋谷区西原]は、「事故の秋」にしないため、秋に気を付けていただきたい製品事故3選を紹介いたします。

 秋と言えば“読書の秋”。秋の夜長、照明器具を寝具の側に持ってきて、寝転がって読書したまま、寝入ってしまうことはないでしょうか?そんなところに危険は潜んでいます。
 また、秋と言えば“スポーツの秋”。押し入れに入れたままの運動器具を久しぶりに取り出して、使い始める方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなところに危険は潜んでいます。
 そして、秋と言えば“食欲の秋”。簡単においしい料理を作るために、調理家電を使うことが増えるのではないでしょうか?そんなところに危険が潜んでいます。

以上から、“照明器具による事故”“ボールの破裂による事故”“ 回転する刃(カッター)をもつ調理家電※1での事故”について取り上げます。思わぬ被害を未然に防ぐため、事故防止のポイントを確認してください。



[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2526/76766/600_199_2023092515501865112daa8243b.png



■照明器具による事故防止のため気を付けるポイント
○照明器具の近くに燃えやすいものを置かない。
○照明器具に適合した電球を使用する。

■ボールの破裂による事故防止のため気を付けるポイント
○空気を入れ過ぎない。
○傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない。

■回転する刃(カッター)をもつ調理家電※1での事故防止のため気を付けるポイント
○詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際はコンセントから電源プラグを抜く、回転する刃(カ
ッター)に直接指や手を触れない。
○食品を詰め込み過ぎない。また、食品以外の物を入れない。

(※1)本資料では、フードプロセッサー、フードミキサー・ジューサー、ハンドブレンダーのことをいう。



1.照明器具による事故

 照明器具は布団などの可燃物が近くにある状態で使用すると、発熱部が接触して火災に繋がるおそれがあります。枕元に明かりをつけたままの電気スタンドを置いていて、枕を焦がした例もあります。


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照明器具の使用で気を付けるポイント

○照明器具の近くに燃えやすいものを置かない。
 照明器具は電球・ランプ部分が発熱するため、布や紙などの可燃物をかぶせたり、可燃物の近くに置かないよう注意してください。特に電気スタンドなど卓上型照明器具は不安定な布団や座布団などの上に置かないでください。倒れて発熱部分が可燃物に接触し、発火するおそれがあります。また、高温部に触れるとやけどを負うおそれがありますので注意が必要です。

○照明器具に適合した電球を使用する。
 照明器具には、使用できる電球の種類(白熱電球、電球形蛍光ランプ、LED電球など)やワット数(消費電力の大きさ)が決められています。取扱説明書や表示を確認して、必ず各照明器具に適合した電球を使用してください。使用できないものを取り付けて使用すると、器具本体の過熱により周辺が過熱され、気付かないところで大きな火災となるおそれもあるため、危険です。



2.ボールの破裂による事故

 ボールの表面が劣化した状態で空気を入れ過ぎたり荷重をかけたりすると、破裂してけがをするおそれがあります。


[画像3]https://user.pr-automation.jp/simg/2526/76766/300_320_2023092515502565112db1e1d12.png


バランスボールが破裂する様子(再現実験)



ボールの使用で気を付けるポイント

○空気を入れ過ぎない。
 空気で膨らませるトレーニングや球技用のボールは、製品によって最大空気圧が決まっています。これを超えて空気を入れ過ぎてしまうと破裂してけがをするおそれがあります。圧力計付き空気入れを使用するなどして取扱説明書に記載の最大空気圧を超えないよう注意しましょう。
また、バランスボールのようにボールの直径が指定されている場合は、家具やいすなどの寸法と比較して直径が超えないように注意してください。


○傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない。
 使用や保管に伴う劣化により、ボールの表面に傷やひびなどが生じていると、使用中や空気を入れる際に劣化部分から破裂してしまうことがあります。使用する前にボールの表面を確認して、傷やひびなどが見つかった場合には使用を中止してください。



3.回転する刃(カッター)をもつ調理家電での事故

 電源プラグをコンセントに差したまま、詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃してしまうと、意図せずスイッチに触れてしまい、回転する刃(カッター)で手指にけがを負ってしまうおそれがあります。



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回転する刃(カッター)をもつ調理家電の使用で気を付けるポイント

○詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際はコンセントから電源プラグを抜く。
 コンセントに電源プラグを差したまま詰まった食品を取り除こうとしたり、器具を分解・清掃したりすると、意図せずスイッチに触れて刃(カッター)が回転することで、手指を怪我するおそれがあります。分解・清掃などお手入れの際は、必ずコンセントから電源プラグを抜いてから行い、ヘラを使うなど回転する刃に直接手指が触れないようにしましょう。


○食品を詰め込み過ぎない。また、食品以外の物を入れない。
 食品の詰め込み過ぎで、モーターに過大な負荷がかかり発煙する事故や、ドライアイスを入れて大量の二酸化炭素が発生し、容器が破裂する事故が発生していますので注意が必要です。



今回の注意喚起動画はこちら

>>NITE公式 YouTube
バランスボール「1.使用中に破裂」

https://www.youtube.com/watch?v=yCW-YSAxMLk



一般消費者用検索ツール「SAFE-Lite」のご紹介

 NITEはホームページで製品事故に特化したウェブ検索ツール「SAFE-Lite(セーフ・ライト)」のサービスを行っています。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報が表示されます。
 また、事故事例の【SAFE-Lite検索キーワード例】で例示されたキーワードで検索することで、類似した事故が表示されます。


[画像5]https://user.pr-automation.jp/simg/2526/76766/500_113_2023092515505365112dcd6383b.jpg

https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html


独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要

 NITE 製品安全センターには、消費生活用製品安全法などの法律に基づき、一般消費者が購入する消費生活用製品(家庭用電気製品やガス・石油機器、身の回り品など)を対象に毎年1千件以上の事故情報が寄せられます。製品安全センターでは、こうして収集した事故情報を公平かつ中立な立場で調査・分析して原因究明やリスク評価を行っています。原因究明調査の結果を公表することで、製品事故の再発・未然防止に役立てています。

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