プレスリリース
白百合女子大学で文学部を対象とした「舞台芸術実践プログラム」を実施 -- 現役の演出家が担当するコア科目では1期生による平田オリザ作『転校生』の公演も
白百合女子大学(東京都調布市/学長:高山貞美)では今年4月から「舞台芸術実践プログラム」をスタートした。これは、文学部(国語国文学科、フランス語フランス文学科、英語英文学科)を対象とした共通プログラムで、3学科の専門性を活かして比較文化的な視点から舞台芸術・演劇の歴史と広がりを学ぶもの。必修科目である「舞台芸術実践演習」では、ワークショップなどを通して舞台がどのように作られるのかを実践的に学ぶことができ、7月20日にはその集大成として1期生による公演『転校生』(作:平田オリザ/演出:高倉唯、小原花)が行われた。
今年度からスタートした「舞台芸術実践プログラム」は、国語国文学科、フランス語フランス文学科、英語英文学科の3学科の枠を超えて《舞台芸術》というテーマで展開される。アカデミックな知識と舞台制作の経験知の融合を最大の特徴とし、現役の演出家を講師に招いて1つの舞台を実際に制作する実習科目と各学科で開講されている舞台芸術系の科目を組み合わせて履修を進めていく。
選択必修科目では、日本の伝統芸能である歌舞伎や文楽から、フランス古典演劇、シェークスピア、オペラ、バレエまで、世界の舞台芸術に関して総合的に学び、深い知識と国際的な視野を身につけることを目指す。
また必修科目「舞台芸術実践演習」は、同大学院フランス語フランス文学専攻の修了生で演出家の小原花氏が担当。舞台が作られるプロセスを「鑑賞」「ワークショップ」「上演」という3つの観点から自ら体験・分析し、「演劇とは何か」について、みる人と作る人、両方の視点から考える。
7月20日には「舞台芸術実践演習」の集大成として公演を実施。学生らはキャストとして舞台に立つ傍ら、全員が裏方の役割も分担して、会場の選定・設営から広報や大学との交渉まで舞台制作のすべてを実践し、公演を作り上げた。
普段は授業や講演会などで使われている同大のクララホールを会場に、21名の学生がキャストとして観客の前で平田オリザ作『転校生』を上演。真摯な演技で観客らを魅了した。
来年度以降、参加学生の熱意によりプログラムがますます充実していくことが期待される。
■舞台芸術実践プログラム 概要
【特 徴】
・日本・フランス・英米の舞台芸術、演劇の歴史と広がりを学ぶ
・舞台制作の現場で活躍する演出家が、コア科目で実践的に指導
・アカデミックな知識と実際の舞台制作の経験知との融合を図る
【目 標】
舞台芸術、演劇に関する深い知識と国際的な視野を身につけること、所属学科で習得する知識や能力も活かしながら日本あるいは外国の文化や社会、歴史などの知識と教養をさらに高めることを目標とする。
【対 象】
文学部のすべての学生(2年次以上)
【修了要件】
・必修科目1科目(2単位)と選択必修科目6単位のあわせて8単位以上を修得すること
・選択必修科目の履修には少なくとも2学科が設置する科目を含むこと
【対象科目(2023年度)】
[必修科目]
舞台芸術実践演習(2単位)
[選択必修科目]
<国語国文学科>
・近世文学講義A(4単位)
・近代文学講義C(4単位)
・国語国文学特講(演劇)(4単位)
<フランス語フランス文学科>
・フランス社会文化研究E(2単位)
・フランス文学歴史研究E(2単位)
・フランス芸術文化研究B(2単位)
・フランス芸術文化研究G(2単位)
<英語英文学科>
・イギリス文学史A(2単位)
・グローカル文化研究J(2単位)
●舞台芸術実践プログラム
https://www.shirayuri.ac.jp/examnews/2022/b88h79000000120y.html
(参考:白百合女子大学公式サイト内)
・【報告】「舞台芸術実践プログラム」1期生公演
https://www.shirayuri.ac.jp/news/2023/qelo890000000w16.html
▼本件に関する問い合わせ先
白百合女子大学 事務局長室
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メール:kikaku1@shirayuri.ac.jp
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