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超解像多光子共焦点レーザー顕微鏡システム 「AX R MP with NSPARC」を発売

(Digital PR Platform) 2023年07月27日(木)10時23分配信 Digital PR Platform

生体深部を超解像で観察し、アルツハイマー病など脳疾患の解明や創薬研究に貢献




[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2206/74166/300_449_2023072417520064be3bb0e9c9d.jpg


超解像多光子共焦点レーザー顕微鏡システム「AX R MP with NSPARC」
(顕微鏡「AX-FNSP」に装着時)


 株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンソリューションズ(社長:園田 晴久、東京都品川区)は、大型標本の生体深部を超解像観察できる、超解像多光子共焦点レーザー顕微鏡システム「AX R MP with NSPARC」を発売します。アルツハイマー病やパーキンソン病など脳疾患メカニズムの解明や創薬研究への貢献など、研究の可能性をさらに広げます。


発売概要

[画像2]https://user.pr-automation.jp/table_img/2206/74166/74166_web_1.png


開発の背景
近年、脳神経科学や創薬開発の研究において、生体組織やオルガノイド※1などを顕微鏡観察することで、急速に変化する脳神経の活動や薬効を解析する研究が進んでいます。
ニコンは、生体深部の高解像な広視野画像を高速に取得できる、高速多光子共焦点レーザー顕微鏡システム「AX R MP」を昨年発売しました。
今回、「AX R MP」に超解像ユニット「NSPARC」を組み合わせることにより、生体深部を超解像でとらえることが可能になりました。本製品を活用することで、アルツハイマー病やパーキンソン病など脳疾患メカニズムの解明や創薬研究への貢献など、研究の可能性をさらに広げます。
※1試験管などの生体外で幹細胞を培養して作られる臓器や組織を模倣した3次元構造体

主な特長
生体深部の微細構造を超解像画像で可視化、機能解明に貢献
大型標本の観察が可能で、「AX R MP」による深部観察と、「NSPARC」による超解像観察を併用できます。標本全体の画像から任意の箇所を選択し、マクロからミクロまで生体深部の構造を超解像画像で観察することができます。また、高速に画像を取得するレゾナントスキャナー※2により、急速に変化する生体反応をとらえます。例えば、脳疾患研究において、神経細胞の微細構造を超解像画像で可視化することで多くの情報を得られ、その機能の解明に貢献します。
※2高速イメージングが可能なスキャナ




[画像3]https://user.pr-automation.jp/simg/2206/74166/400_559_2023072417522064be3bc4de56e.jpg


「AX R MP with NSPARC」で撮影(上) 「AX R MP」で撮影(中、下)
透明化処理したマウスのニューロンの深部画像
(黄枠内:スパインネックの形状やサイズを判別することで神経活動解明が期待できる)
サンプルご協力:Lin Daniel, PhD. SunJin Lab Co.


充実した周辺システム
ニコン独自のソフトウェアによりイメージングワークフローを向上
「AX R MP with NSPARC」で取得した超解像画像を、ニコンの画像統合ソフトウェア「NIS-Elements」の各種AI機能で、効率的に画像処理し、解析することも可能です。ノイズ除去やターゲットとする細胞の抽出など、撮影後の煩雑な画像処理をAIが自動で行うことで、ユーザーの作業負担を削減し、イメージングワークフロー向上にも寄与します。
(「明るさ調整やノイズ除去、」を「ノイズ除去や」に訂正しました。2023年8月9日訂正)





[画像4]https://user.pr-automation.jp/simg/2206/74166/550_230_2023081614152664dc5b6eedbb1.jpg


AI機能を用いて、左から順に画像処理を施した場合のワークフローイメージ


(Autosignal.aiの画像およびキャプションを削除しました。2023年8月9日訂正)



脳組織の深部観察に適した対物レンズをラインナップ
紫外光から近赤外光領域まで使用でき、色にじみが少なく高分解能な対物レンズを豊富に揃え、実験目的に合わせた選択が可能です。高倍率での超解像深部観察に適した「CFI Plan Apochromat LambdaS 60XC Sil」を新たにラインナップに追加し、疾患メカニズムのさらなる解明に寄与します。NIS-Elementsと対物レンズ情報が連携しているため、画像解析の際も煩雑なパラメーター設定を行うことなく、画像の定量化が可能です。

[画像5]https://user.pr-automation.jp/simg/2206/74166/700_140_2023072417521364be3bbd2e394.jpg


「AX R MP with NSPARC」対応の推奨対物レンズ(別売)
左端が5月17日発売の「CFI Plan Apochromat LambdaS 60XC Sil」




共焦点レーザー顕微鏡システム「AXシリーズ」のラインナップを拡充
「AX」「AX R」と組み合わせる、「NIRイメージングオプション」を同時発売
共焦点レーザー顕微鏡システム「AX」「AX R」と組み合わせる、「NIRイメージングオプション」を同時発売します。従来の可視光に加え近赤外光によるイメージングが可能で、散乱光が少なく深部まで鮮明に撮影することが可能です。最大5色の多色イメージングにも対応し、研究の幅を広げます。
ニコンは、「AX」「AX R」や「AX R MP with NSPARC」などの製品で構成される「AXシリーズ」において、生命現象の研究をサポートする製品ラインナップを広げ、お客さまの研究ニーズに柔軟に応えていきます。

[画像6]https://user.pr-automation.jp/table_img/2206/74166/74166_web_2.png





[画像7]https://user.pr-automation.jp/simg/2206/74166/600_330_2023072417522664be3bca18817.jpg


HeLa細胞の多重染色標本
核(DAPI)、アクチン(Alexa Fluor® 488)、
チューブリン(AlexaFluor® 568)、ミトコンドリア(Alexa Fluor® 750)

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