プレスリリース
DoubleVerify、「2023年版グローバルインサイトレポート」を発表し、CTVにおけるフラウドの急増を指摘、アドベリフィケーションの有無による損失コストも見える化
新興の広告プラットフォームにおける広告品質の問題に取り組むべく、
広告環境を常に保護する重要性と、新たに利用可能となったアテンションベースの指標に注目
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ニューヨーク、2023年5月18日(米国時間)- デジタルメディア測定、データおよび分析向けソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerify(本社:ニューヨーク、CEO:Mark Zagorski、以下DV)は、『2023年版グローバルインサイトレポート(日本語版)』を発表しました。本レポートでは、約100カ国、1,000以上のブランドで配信された約5.5兆件のメディアトランザクションに基づき、メディア品質とパフォーマンスの傾向を分析しています。デジタル広告の品質に関する主要なトレンドを紹介し、広告パフォーマンスを最大化する基盤を整備するべく、広告配信チャネルを横断した「オールウェイズ・オン(Always-on)」での常時検証の必要性も示しています。
DoubleVerifyのVice President of Marketing AnalyticsであるCollette Spagnoloは次のように述べています。「我々が実施した調査によると、一貫したパフォーマンスを発揮するためには、広告主がすべてのキャンペーンと広告運用環境において、ベリフィケーション(検証)を実施することが必要不可欠です。ベリフィケーション(検証)をオフにしたり、適用していないと、その役割を果たすことができず、広告主は、予測不可能なニュースサイクルや巧妙化する詐欺スキームによって引き起こされる品質の変動に脆弱になります。加えて、コンテンツ消費の新規チャネルなどを網羅するためにベリフィケーション(検証)技術が進化する中、「オールウェイズ・オン(Always-On:常時検証)」での保護は、あらゆるメディア環境でメディア品質に関する共通かつ一貫した指標を維持するのに役立ちます。すべての広告チャネルを網羅し、保護と、洞察をすることが重要です。
本レポートでは、ベリフィケーション(検証)を適用したキャンペーンとそうでないキャンペーンの結果を比較し、地域やデバイスを超えて広告品質に関するトレンドを調査しています。結果として、メディア品質が格段に異なることも明らかにしています。
DVデータは、前年同期比で入札後(ポストビット)の広告品質の改善と安定化を示している
グローバル全体で、2022年のビューアブル率は上昇(ディスプレイ広告:前年対比4%増で69%、ビデオ広告:前年対比2%増で74%)、フラウド違反率は減少を続け(前年対比25%減で1.1%)、ブランドスータビリティ(適合性)違反率は横ばい(変化なし、7.1%)です。これらの傾向は、業界がどのように進化してきたかを示しており、ベリフィケーション(検証)を利用する広告主が購入する広告在庫の質の高さを反映しています。
APACは、2022年にビデオビューアビリティが6%低下し、フラウド/SIVT違反が7%増加にもかかわらず、ビデオ広告におけるビューアビリティとフラウド/SIVTという2つの主要なクオリティ(品質)指標で依然として他地域を上回っています。また、APACは全地域の中で2番目にブランドスータビリティ(適合性)違反率が低くなっています。
日本のディスプレイ広告におけるビューアビリティ率は、APACで最も低い水準に留まっています。また、日本のフラウド/SIVT違反率は大きく上昇しましたが、変わらずAPAC地域内で最も低い水準を維持しています。
無防備な広告主: 何も対策をしない場合のコスト
広告主が検証に関する最適化管理を実施しない場合、グローバル全体で以下の傾向があることが明らかとなりました。
最適化管理をしていないキャンペーンの場合、ブランドスータビリティ(適合性)の違反率は、広告主が設定するスータビリティの厳格さによって14%〜30%の間で変動しました。
10億インプレッションごとに、本違反率は19.9万USドルから68.5万USドル(2,670万円〜9,190万円程度)と、損失の大幅な増加をもたらす可能性があります。
何も対策をしていない非管理キャンペーンでのフラウド(不正)率は5.1%で、対策をしている管理キャンペーンに比べて367%も高い数値となりました。
最終的な経済インパクトとして、本違反率は、10億インプレッションごとに、約12.1万USドル(1,650万円程度)の広告費の損失をもたらします。
対策をしていない非管理キャンペーンは、対策をしている管理キャンペーンに比べてビューアブル率が著しく低いことが明らかになりました。
非管理キャンペーンの場合、ディスプレイ広告のビューアブル率は57%、動画広告のビューアブル率は43%で、それぞれ管理により保護されている場合の平均値である69%と74%を大幅に下回りました。
最終的な経済インパクトとして、対策をしていない非管理キャンペーンでは、10億インプレッションごとに、約45.8万USドル(6,245万円程度)のビューアビリティ損失をもたらします。
グローバル全体で、CTVの消費量は急増したが、引き続きフラウドのターゲットとなっている
グローバルでは、CTVのコンテンツ消費量と品質検証は前年比で62%増となりました。
CTVにおける動画広告の視聴完了率は96%で、測定したすべての他の環境を凌駕します。
CTVでのボット詐欺は、2022年にCTV全体で69%増となりました。
DVが検知したCTV詐欺スキームと亜種の数は、2020年以降3倍に増加しています。
保護対策をとっていない広告主の場合、CTVのフラウド違反率は11.2%に上り、対して対策がある広告キャンペーンは0.6%となりました。
アテンションを重視する広告主にはチャンスがある
経済の先行き不透明感やブランドアイデンティティの陳腐化の中で、広告主はキャンペーンのパフォーマンスを最適化し、ROIを向上させるために、アテンションベースの計測をより一層重視するようになっています。主なインサイトは以下の通りです。
APACにおけるメディア投資は、アプリ内の広告在庫に重点を置いています。APACは歴史的にビデオ広告のパフォーマンスが優れており、モバイルアプリに配信された広告は平均より総合的に高いアテンションを獲得しています。
多くの広告主は、アテンション(注目度)の低いサイトやアプリに配信するキャンペーンを実施していますが、DVの分析によると、より高いアテンション(注目度)とパフォーマンスを実現できる利用可能な広告在庫が数多く存在することが明らかとなりました。
新興チャネルでのベリフィケーション(検証)を取り入れる
DVはオーディオ、ゲーム、リテールメディアなど、新たな環境における広告品質とパフォーマンスに関する主要な指標を明らかにします。
モバイルアプリゲームの9.8%は、DVによってブランドスータビリティ(適合性)のリスクが、High(高リスク)またはMedium(中リスク)に分類されています。
オーディエンスエクステンションは、リテールメディアネットワーク(RMN:Retail Media Network)において違反率が129%高い一方、ビューアブル率は91%高くなっています(対O&O)。
サーバーサイド広告挿入技術(SSAI:Server-Side Ad Insertion)を悪用した初の大規模な詐欺行為である「BeatSting」は、2023年初頭に音声広告をターゲットにしたもので、無防備な広告主に毎月最大100万ドルの損害を与えています。
本レポートでは、キャンペーンを最適化し成功させるためには、ベリフィケーション(検証)を継続し、すべての新興広告プラットフォームに適用を拡大する必要性を強調しています。
『2023年版グローバルインサイトレポート』の全文は、添付のPDF、または下記リンクからのダウンロードでご覧いただけます。
https://doubleverify.com/japan-2023-global-insights-report/
DoubleVerifyについて
DoubleVerifyは、デジタルメディアの測定と分析のための先進的なソフトウェアプラットフォームです。私たちのミッションは、デジタル広告のエコシステムをより強固で、健全かつ安全なものにし、デジタルメディアの買い手と売り手の間の公正な価値交換を確保することです。フォーチュン500社のうち数百社もの広告主が、DoubleVerifyの公平なデータと分析を利用して、キャンペーンの品質と効果を高め、デジタル広告への投資対効果(ROI)の最大化を図っています。
https://doubleverify.com/japan/
【報道関係者からのお問合せ先】
DoubleVerify PR Office(旭エージェンシー)
担当:マートライ 、住川
DoubleVerify@asahi-ag.co.jp
関連リンク
『2023年版グローバルインサイトレポート』
https://doubleverify.com/japan-2023-global-insights-report/
BeatSting
https://digitalpr.jp/r/67650