プレスリリース
本セミナーは本学卒業生の卒後教育及び産業獣医師の発展を目的としたセミナーで、例年本学を会場として開催してまいりましたが、2020年から2022年までは新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてオンラインで開催してまいりました。
この度、4年ぶりに本学を会場として対面で開催いたしますので、この機会にぜひご参加下さい。
1. 開 催 日
(1) 2023年5月26日(金) 13時00分から16時40分
(2) 2023年5月27日(土) 9時20分から13時00分
2. 場 所 酪農学園大学 中央館1階 学生ホール
3. テ ー マ
(1) 大動物臨床研究会特別セミナー「牛の感染症について」
[感染を含む整形外科の治療]
講師:北海道大学病院 整形外科教室 医員 濱崎 雅成
整形外科領域が扱う感染症である骨軟部組織感染症に含まれる病態は多種多様である。特に整形外科領域の術後合併症は主にこれらの感染症との戦いといっても過言ではない。人類と骨軟部組織感染症の闘いの歴史は古く、古代エジプト時代から資料が残されている。死亡率が高く、死と直面する病態であったことが容易に想像されるが、当時から既に軟部組織被覆の重要性が示されていた。以降、長きにわたり骨軟部組織感染症の治療に大きな変革は起こっていなかったが、1940年代の抗菌薬の登場により、骨軟部組織感染症は死に直面する病態から脱却することとなる。
以降、手術手技の向上、全身抗菌薬投与レジメンの整理,局所抗菌薬療法の開発により、感染症の高い鎮静化率、高い機能予後の獲得が可能な時代となってきている。
今回の講義では整形外科領域の治療法の紹介および手術合併症としての骨軟部組織感染症の予防や治療を一考する。
[牛難治性疾病に対する新規予防・治療法の開発]
講師:北海道大学大学院 獣医学研究院 教授 今内 覚
有効なワクチンや治療法がない動物の難治性疾患は、まだ多数存在します。難治性疾患のほとんどが慢性感染症や腫瘍疾患で新規制御法の開発が待たれています。今回は、北海道大学が進めている牛難治疾病に対する新規予防・治療法の研究開発を紹介させて頂きたいと思います。
[総合討論]
講師:酪農学園大学 獣医学群獣医学類 講師 福田 茂夫
上記2講演を基に牛の感染症に関する討論を行います。
(2) 大動物臨床教育セミナー「牛における画像診断技術について」
[伴侶動物医療における超音波検査〜基礎から最近のトレンド〜]
講師:酪農学園大学 獣医学群獣医学類 准教授 華園 究
伴侶動物医療において超音波検査は画像診断のファーストステップとして行われる検査である。被ばくがなく、無麻酔・無鎮静で実施可能であり、画像の組織分解能が高いため、特異的な所見が得られる。本講演では伴侶動物医療における超音波検査の基礎から最近のトレンドとしてPoint of care超音波検査、Elastography、Contrast Harmonic Imaging、低速血流表示機能などについて紹介する。
[牛の画像診断]
講師:酪農学園大学 獣医学群獣医学類 准教授 都築 直
画像診断は1970年代以降急速に進歩している分野であり、診断の精度を上げる非常に有用なツールである。その応用は産業動物分野においても広がってきており、今後の発展が期待されているものである。今回は産業動物に対する画像診断のうち、X線検査を中心とした話題を提供したいと考えている。
[総合討論]
講師:酪農学園大学 獣医学群獣医学類 教授 石川 高明
上記2講演を基に牛の画像診断に関する討論を行います。
4. 受 講 料 一般5,000円 / 大動物臨床研究会会員3,000円
5. 定 員 100名
6. 申 込 以下URLもしくはQRコードよりお申込みください
https://exc.rakuno.ac.jp/archives/10692.html
https://exc.rakuno.ac.jp/archives/10884.html
▼本件に関する問い合わせ先
社会連携センター地域連携課
植松 正平
住所:北海道江別市文京台緑町582番地
TEL:011-388-4131
FAX:011-387-2805
メール:rg-ext@rakuno.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/