プレスリリース
大阪・関西万博に向け「いのち会議」事業推進協議会を発足! -- 大阪大学が関西経済界などとともにソフトレガシーを目指す
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向け、大阪大学と関西経済3団体が、ソフトレガシーとして「いのち会議」事業を推進し、会期中に「いのち宣言」を発することを目指し、3月24日に「いのち会議」事業推進協議会を発足しました。「いのち輝く未来社会」実現のため、熟議の場の象徴として「いのち会議」を実施します。
「いのち会議」事業では、万博が開催される2025年までに、2つの部門(国際部門・市民部門)を中心とした「いのち会議」での議論を重ねるとともに、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」精神のもと「アクションパネル」による活動を行い、若者たちなど幅広い層の「共創ボイス」の集積と分析に努め、行われた議論やさまざまな方法で集められた市民の声等を集約し、2025年の万博会期中に「いのち宣言」として発信します。今年秋までに、キックオフシンポジウムも開催する予定です。
■発起人会議など
発起人は西尾章治郎・大阪大学総長、松本正義・関西経済連合会会長、鳥井信吾・大阪商工会議所会頭、生駒京子・関西経済同友会代表幹事、角元敬治・同代表幹事の5人で、オンライン会議を開き、「いのち会議」事業推進協議会を発足させました。さらに第1回事業推進協議会を開いて、「いのち会議」事業の内容や運営組織の体制、今後の方向性などについても確認しました。
■「いのち会議」事業の活動内容
「いのち輝く未来社会」とは何か(WHAT)、それを実現するための諸課題を探り、どう為すべきか(HOW)を考えていきます。その「場」となるのが「いのち会議」事業です。具体的な活動内容は、以下のとおりです。
(1) 2つの部門を中心とした「いのち会議」の実施
・アカデミアを中心に海外の人々とビジョンを描く「国際部門」
・企業、NPO・NGO、政府・自治体などが一体となって議論する「市民部門」
「市民部門」には20代までの学生など若者を中心に活動する「ユースチーム」も参加。
(2) SDGsとBeyond SDGsの「アクションパネル」活動
多くの産学官民のメンバーが連携し、防災、エネルギー、ジェンダー、貧困など諸問題の「アクションパネル」を作り、テーマの達成・創造・革新に向けた活動を推進します。
(3) 「共創ボイス」の集積と分析
あるべき社会に向け、若者や子どもたちも含めた多様な人々の声を「共創ボイス」として集め、AIを活用しながら、いのち会議・アクションパネルの取り組みにつなげます。
(4) 万博開催期間中に「いのち宣言」の発信
各部門での議論、アクションパネルの成果、共創ボイスをとりまとめ、万博会期中に会場から世界に向けて「いのち宣言」として発信します。
■発起人代表(西尾章治郎・大阪大学総長)のコメント
大阪大学は経済界などと一体となって「いのち会議」事業を立ち上げます。「いのち輝く未来社会」実現のために議論を重ね、活動しながら2025年に大阪・関西万博で「いのち宣言」を発するために動き出します。いのち宣言を発することは、2025年の万博の大きなソフトレガシーになるとともに、いのちの重みを改めて考え、かみしめ、その尊さを日本が世界に投げかける大変重要な意義をもちます。
企業、政府・自治体、NPO・NGO、そして博覧会協会とともに、国内外の他大学などとも連携しながら、学生を中心に次代を担う若者たちにも積極的な参加を促します。本事業を、平和で豊かな地球を目指し、「誰ひとり取り残さない」世界を実現するための価値ある宣言へとつなげ、2025年以後も継続されるソフトレガシーを生み出す場に発展させてまいります。
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/