プレスリリース
東京農業大学総合研究所研究会「稲・コメ・ごはん部会」 第12回ウェビナー「新機能コメ開発の最前線」を2月24日に開催
〜Zoomにて13:30より開催〜
地球上の人口のほぼ半数がコメに頼って日々生きています。しかし、わが国におけるコメの消費は漸減傾向に歯止めがかかりません。
食味に重点を置いた改良のみならず、健康機能改善に寄与する「新機能コメ」を開発し、新たな側面からのコメ消費増加を図ることが強く望まれています。米胚乳は、単に澱粉を蓄積するのみならず、われわれ人間にとって必須なアミノ酸やビタミン類、あるいはポリフェノール類などを蓄積するものも多く知られていいます。
今回の東京農業大学総合研究所研究会では、ゲノム編集による新機能付与の可能性や既存の稲遺伝資源や突然変異体の中から、目的とする新機能を備えた稲・コメを探索・育種する試みを紹介します。
【日 時】2023年2月24日(金)13:30〜16:35
【開催形式】ウェビナー(ZOOM)
【参 加 費】会員・東京農業大学学生:無料 / 非会員:3,000円
【参加申込】以下の参加登録フォームよりお申込みください。(2月23日締切)
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_JRvgieCwRTGOuFdotOVv9A
【プログラム】
13:30〜13:40 「開会の挨拶」
佐々木 卓治(稲・コメ・ごはん部会部会長 東京農業大学総合研究所)
13:40〜14:20 「ゲノム編集で何ができる? 狙った遺伝子のピンポイント改変とイネ育種」
遠藤 真咲(農研機構生物機能利用研究部門)
〜標的遺伝子をピンポイントで改変可能な『ゲノム編集』の様々な技術、ならびに、イネの形質改良への応用例を紹介し、今後の展望を考える。
14:20〜15:00 「いまなぜ、高タンパク質米の育種なのか?」
山本 祐司(東京農業大学応用生物科学部農芸化学科)
〜タンパク質の食味が悪くなることから米の育種はより低タンパク質になる様に改良されてきた。一方で玄米を含む米に含まれるタンパク質には未知の機能性が含まれる可能性があり、高タンパク質米の摂取は人の健康増進に寄与する可能性を秘めている。
15:00〜15:10 「休 憩」
15:10〜15:50 「コメ品種特異的な免疫制御機能」
安達 貴弘(東京医科歯科大学難治疾患研究所・未病制御学)
〜コメ品種により免疫系に及ぼす作用が異なっており、生体の恒常性維持にそれぞれ特異的な影響を与える。
15:50〜16:30 「鉄分を増強したイネ品種の開発とその応用」
齋藤 彰宏(東京農業大学応用生物科学部農芸化学科)
〜コメに鉄を高集積するイネ新品種開発と、この鉄集積遺伝子を検出できるDNAマーカーを利用したゲノム育種を進めている。
16:30〜16:35 「閉会の挨拶」
辻井 良政(稲・コメ・ごはん部会 幹事 東京農業大学応用生物科学部農芸化学科)
本件に関するお問合わせ先
東京農業大学総合研究所研究会 稲・コメ・ごはん部会
Mail:info@ts-garden.co.jp