プレスリリース
細胞培養工程を効率化する「セルハンドラー」を産総研へ納入〜戦略事業領域のひとつ「医療・健康分野」の体制を強化、事業拡大を目指す〜
ヤマハ発動機株式会社は、2022年11月、細胞培養工程を効率化する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER(セルハンドラー)」を、「国立研究開発法人産業技術総合研究所 四国センター」へ納入しました。「産業技術総合研究所 四国センター」では、細胞研究用途での活用を目的としています。
当社は、2017年、産業用ロボットの技術を応用し、細胞培養工程を効率化する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」を発売しました。「CELL HANDLER」は、手動では困難であった速度と精度で目的の細胞を選択、高密度培養プレートへ1つずつ移動するとともに撮像し、画像情報を取得します。当社表面実装機(サーフェスマウンター)の超高速・高精度なピック&プレース技術を応用し、微細で壊れやすい細胞に合わせて開発した吸引吐出技術や、撮像・画像処理技術を搭載しています。発売後、細胞研究や細胞医療における先進的な施設への販売を通じて顧客ニーズを把握することにより、対象市場を明確化してきました。
当社は、2022年2月発表の新中期経営計画(2022〜2024年)において、新規事業と成長事業を戦略事業領域と位置づけ、将来のコア事業に育てるための経営資源を積極的に配分するポートフォリオマネジメントを進めています。その中で、医療・健康分野を戦略事業領域のひとつと位置づけ、将来のコア事業とするための体制強化、需要創出による事業拡大を目指しています。今後、日本市場での経験に基づき、北米市場、欧州市場へも展開していきます。
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産業技術総合研究所 四国センターでの「CELL HANDLER」利用風景