プレスリリース

〜独自のRPAとドライブレコーダの活用で、点検業務のデジタル化と効率化を実現〜

● 中電技術コンサルタントと共同で、広島県三原市の道路附属物個別施設計画策定業務を受注
● 三原市の市道の一部に設置している道路附属物を対象に計画と台帳作成、詳細点検を実施
● 当社独自のRPA技術を用いた附属物維持管理ソリューションで、デジタル化と業務効率化を実現

　古河電気工業株式会社（本社：東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長：小林敬一）は、中電技術コンサルタント株式会社（本社：広島県広島市南区出汐二丁目3番30号、代表取締役社長：坪井俊郎）と共同で広島県三原市の道路附属物個別施設計画策定業務を受注しました。当社の道路附属物維持管理ソリューション「みちてん(R)」シリーズを用いた維持管理業務のデジタル化と中電技術コンサルタントが培ってきた点検業務の現場力を組み合わせ、予防保全型のインフラメンテナンスへの移行を実現します。

■背景
　国土交通省は、2014年の「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」以降、標識や照明などの道路附属物の点検要領を示していますが、実際に道路を維持管理する各自治体においては数が膨大で多くの人手とコスト、時間を要すことから、点検実施率は低い状況です。
　広島県三原市は、市内の道路附属物の損傷や腐食に起因した落下や倒壊などによる交通影響や第三者被害を防止するため、「事後保全型」から「予防保全型」のインフラメンテナンスへの現実的な転換を進め、デジタル化による管理業務の効率化と安全性の確保、コスト最適化を検討していました。

■内容
　市内17kmに設置されている道路附属物179基を対象に、デジタル技術を活用した道路附属物の台帳整備と巡視結果に基づき、現場点検と個別施設計画の策定を実施します。
　当社は独自のRPA（Robotic Process Automation）技術を用いた附属物点検表作成サービスみちてんスナップ(R)により、パトロールで撮影したドライブレコーダの動画から点検対象の附属物を抽出してデジタル台帳を作成し、附属物巡視支援システムみちてんクルーズ(R)と連携させ、附属物の変状の有無を確認します。また、中電技術コンサルタントの協力により2018年に開発した附属物点検支援システムみちてんアシスト(R)により、点検業務の効率化を支援します。さらに本業務をモデルとして、他自治体においても「予防保全型」のインフラメンテナンスの普及を目指してまいります。
　中電技術コンサルタントは変状が認められた附属物を中心に現場点検を行うことで、点検業務を効率化します。

名称：道路附属物個別施設計画策定業務
期間：2022年10月17日〜2023年３月31日
対象：市内17kmに設置されている道路附属物179基
役割：
・古河電気工業：みちてんスナップ(R)を用いた道路附属物台帳の作成、みちてんクルーズ(R)を用いた巡視、みちてんアシスト(R)を用いた点検業務の効率化の支援
・中電技術コンサルタント：業務計画の策定、道路附属物の現場点検、個別施設計画の策定

道路附属物維持管理ソリューション「みちてん(R)」シリーズ
https://www.furukawa.co.jp/infra-maintenance/

『みちてん』『みちてんクルーズ』『みちてんスナップ』『みちてんアシスト』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。


■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標（SDGs）」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen，Agile，Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182