プレスリリース
<産学連携>兵庫県立大学×ノーリツ、ノーリツおふろ事業への新規提案コンテストで実践
湯まわり設備メーカーの潟mーリツ(本社:神戸市、代表取締役社長:腹巻知、資本金:201億円、東証プライム上場)は、兵庫県立大学社会情報科学部(神戸商科キャンパス、学部長:加藤直樹)との産学連携協定に基づき、10月11日(火)と11月8日(火)に行われた「経営データ概論(担当教員:笹嶋宗彦 教授)」の講義で昨年に続き、4回目の外部講師を務めました。なお、新型コロナウィルス感染症対策を行ったうえ教室で実施しました。
■講義内容
2回の授業で大学生はノーリツの事業内容、ビジネスモデルを理解したのち、予め実施したアンケート調査とノーリツが保有するアンケートデータを比較、分析し、ノーリツに対する新規提案を競いました。
今年は“入浴と健康”に関してのアンケートを分析、約100名が10チームに分かれ、@新商品提案、A新サービス提案、B新ビジネス提案のテーマから演習を行い、11月8日(火)の授業ではそれぞれのチームがプレゼンを行いました。学生ならではのユニークな提案の中から、学生自らの投票の結果「分析賞」「提案賞」を、授業を支援した3名のノーリツ社員が「ノーリツ賞」を、最後に兵庫県立大学の同学部で「学部長賞」を選びました。
データサイエンス人材には、さまざまなデータを目的に応じた手法で分析できる高度な分析力、データの社会背景を正しく把握するビジネス力、分析結果を実社会に活かす社会実装力が求められており、当社は今後もデータサイエンス人材育成に貢献してまいります。
なお、今年度からは、同大学院情報科学研究科の「人工知能特論※1(担当教員:笹嶋宗彦 教授)」でもデータ活用をテーマに外部講師を務め、ノーリツ内で実際にデータを活用したコンタクトセンターの業務改善や、ハイブリッド給湯システムの貯湯制御などの取り組み事例を取り上げました。
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1529/65491/400_300_20221121200643637b5bc3b51e8.jpg
ノーリツ賞を受賞した9班・10班
[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/1529/65491/400_301_20221121200659637b5bd3b9963.jpg
学部長賞を受賞した5班・6班
■ノーリツ賞 : 『睡眠の質を上げるIoTサービス』 9班・10班
データから「睡眠は幸せに生きる上で重要」「睡眠時間よりも睡眠の質の向上をサポートするニーズが高い」と分析。スマートウォッチを活用して、起床したい時刻を入力するだけで、入浴や就寝の最適な時間帯を瞬時に自動で計算してくれるアプリを活用するサービスを提案。
■学部長賞 : 『日本の夏を乗り切る入浴法』 5班・6班
夏に浴槽につかる人は少ないが、夏の入浴方法とストレスに相関関係があることを分析。暑い夏も浴槽につかることで、ストレスを低減できるとし、“低温を保持する給湯システム”と“ひんやりと感じる入浴剤の開発”を提案。
■分析賞: 『風呂場における事故防止機能の提案』 17班・18班
湯温が高い人ほど入浴時間が長いことをデータから読み取り、年齢別・入浴時間と体温の変化・血圧
の変化を調査。結果、年代が高くなるほど体温変化が小さく、血圧の変化は大きいことが判明。入浴事故を防ぐため適切な入浴時間・温度・行動のお知らせや、入浴を感知し規定の入浴時間を過ぎると知らせてくれるタイマー機能を提案。
■提案賞: 『入浴管理アプリの提案』 3班・4班
アンケートから、入浴習慣がない人のお風呂に入らない理由は「面倒くさい」と判明。一方で生活のためにアルバイトをしている学生は多い。そこから、健康な入浴をすればポイントが貯まるアプリを提案。恩恵を与えることで入浴を促す。保険会社と提携し健康入浴をすると保険料の割引が得られたり、企業へデータを提供し商品開発へいかすなどユーザーと企業でWin- Win なサービスを提案。
≪ ご参考 ≫
◎本協定の概要
名 称 :産学連携に関する基本協定書
内 容 :学部生向け講義の実施
◎株式会社ノーリツの概要
所在地 :神戸市中央区江戸町93
代表者 :代表取締役社長 腹巻知
売上高 :1,781億円(2021年12月期連結決算)
従業員数 :6,720人(連結)
事業内容 :湯まわり設備機器の製造、販売
◎兵庫県立大学
社会情報科学部の概要
設置時期 :2019年4月1日
名 称 :社会情報科学部
学部長 :加藤直樹
所在地 :神戸商科キャンパス(〒651-2197 神戸市西区学園西町8丁目2-1)
学部概要 :「データサイエンスで社会の抱える課題を解決」を掲げ、情報科学を軸として、高度化・複雑化が続く社会における課題を解決する教育と研究を行うことを目的とする。情報科学技術に関する確かな知識・技能、実践的な情報処理能力とデータ分析能力を身につけ、ビッグデータを分析・活用し、経済動向の予測、社会政策の立案、企業における経営戦略・マーケティング・生産性向上などの分野で貢献する人材を育成する。
[画像3]https://user.pr-automation.jp/simg/1529/65491/400_300_20221121201949637b5ed506a9b.jpg
経営データ概論で学生による発表の様子(11月8日)
[画像4]https://user.pr-automation.jp/simg/1529/65491/400_300_20221121202001637b5ee1883c5.jpg
人工知能特論※1の授業の様子(11月8日)
◎経営データ概論の概要
企業活動から生み出される多種多様なデータから、必要なものを選び出し、良い分析を行うためには、そのデータを生み出した企業の活動の形態、特に、利益を得るしくみを理解する必要がある。本講義では、小売、製造、建設といったさまざまな業種がどのように利益を生み出すのか理解し、データ分析の課題とビジネスモデルを結び付けて考えられるようになることを目的とする。
◎データサイエンスとは
社会にあふれているデータから「価値」を引き出す学問。ICT(情報通信技術)の進化した現代では、あらゆるビジネスや医療、製造、政策、行政などにおいても、高度なデータ処理能力、データ分析力が必要となっている。
※1:人工知能特論は兵庫県立大学大学院情報科学研究科(情報科学研究科長 :加藤直樹)の講義であり、担当教員は同大学社会情報科学部の笹島宗彦氏。人工知能技術のうち、人工知能システムの構築および自然言語処理について理解することを目的とする。