プレスリリース
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3年ぶりに開催された「学生フォーミュラ日本大会」。
#6京都工芸繊維大学が5年ぶりの優勝、#13日本自動車大学校は3位に入賞
「やり残した思い」を卒業後に結実
「自分たちは、データでしか開発車両を見られなかった。その完成車がコースを疾走する姿を見て、しかも初の表彰台をつかみました。マシンを作れないまま卒業してずっと悔しさが残っていましたが、そのわだかまりも吹っ切れた思いです」
3年ぶりに開催された「学生フォーミュラ日本大会」(主催:公益社団法人自動車技術会)。声を揃えてそう振り返るのは、参加校の学生たちを支援した当社学生フォーミュラ支援活動の工藤智也さん(マリン艇体開発部)と、平井青さん(マリンエンジン開発部)です。
入社2年目の二人は、今大会で3位に入賞した日本自動車大学校の同窓生。「私たちにとって、学生フォーミュラ活動は青春そのものでしたが、コロナ禍で突然大会が中止になって、懸命に作った車をかたちにできなかった」と工藤さん。平井さんも「今年3位になった母校の車両は、私たちが4年生の時に設計したもの。それを後輩たちがさらに磨き上げて、好成績を挙げてくれました。私は支援活動のメンバーとして母校を担当させてもらったので、喜びも2倍です」と話します。
当社が学生フォーミュラへの支援活動を開始したのは2003年のこと。以来、学生フォーミュラの経験者が合わせて69名入社して、主にエンジニアとして各分野で活躍しています。また、その約9割が支援活動に名を連ね、ものづくりの最前線で活躍する技術者の立場から、現役学生たちへの各種助言や支援を行っています。
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ともに開発の現場で活躍する入社2年目の工藤さん(左)と平井さん
学生フォーミュラを経験し、進路を転換
今大会、優勝を飾ったのは、当社製オートバイ「MT-07」のエンジンを搭載した京都工芸繊維大学。同大学へのサポートを担当したのが工藤さんでした。「学生たちがエンジンの仕様変更に挑もうとした時、社内のスペシャリストに助言を求めるなど、つなぎ役を経験することができた。これは自分にとって大きな財産」と工藤さん。一方、平井さんも「会社の中だと、企画から開発、生産に至るまで何年も費やすプロジェクトを、学生フォーミュラはたった1年でそれをやり遂げる。その濃密な時間の中で学生たちが成長していく姿を見て、自分自身も大きな刺激を受けた」とその意義を話します。
二人はともに、「もともとは1級自動車整備士になりたかった。しかし、学生フォーミュラに夢中になって取り組む中で、ゼロからイチを生み出す『開発』という仕事に魅力を感じた」ことが入社の動機。その希望が叶って、現在、工藤さんはスポーツボートの制御開発の現場で、平井さんは大型船外機開発の若手エンジニアとして、「経験を積み重ねながら、充実した毎日を送っている」そうです。
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二人の母校・日本自動車大学校は初の表彰台を獲得
■広報担当者より
ものづくりの過程は人生の縮図のようなものなのだと思います。インタビュー中、工藤さんの口から出た「楽しさ、難しさ、厳しさ。そのすべてが学生フォーミュラにあった。密になって集まり、ぶつかり合いながらみんなで一つの目標を目指したかけがえのない時間」という言葉に、この支援活動の意義が凝縮されているように感じました。
本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
TEL:0538-32-1145