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ヤマハ発動機株式会社

【ニュースレター】「ゼロカーボン通学」を目指す離島の実証実験

(Digital PR Platform) 2022年10月24日(月)11時00分配信 Digital PR Platform


[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1620/64387/700_394_202210211029536351f61194e7a.jpg


電動スクーター「E-Vino」での通学を開始した沖永良部高校の生徒
※安全運転指導を実施した上で、学校の服装ルール(制服)に則って実証実験を行っています。

通学手段の主役は原付スクーター
 「ガソリンスタンドに寄らなくてもいいのが嬉しい」、「未来っぽくていいよね」、「静かだから(通学途中であった人に)挨拶できるかも」。原付一種の電動スクーター「E-Vino」を囲んで楽しそうに話しているのは、鹿児島県立沖永良部高校の生徒たち。脱炭素先行地域に指定された知名町と和泊町による「EVバイク貸出による町内実証実験」が10月から始まり、希望する高校生たちが「E-Vino」での通学を開始しました。
 人口約12,000人の沖永良部島では、原付スクーターが人びとの移動の重要な役割を担っています。高校生も8割以上が原付免許を取得しており、その多くがスクーターで通学しています。島の中央部に位置する大山を越えて片道10キロ以上走ってくる生徒も少なくありません。
 「通学だけでなく、部活や友達と遊ぶ時の移動もスクーターが欠かせないとのことで、多くの生徒さんたちは『毎月2,000〜3,000円のガソリン代が悩み』と話していました」と、学校主催の安全講習会開催のために島を訪れた当社の衣笠健さん(NV・技術戦略統括部)。「こうした離島には、電動二輪が普及しやすい要件が整っている」と感じたそうです。



[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/1620/64387/600_394_202210211030026351f61aa2df7.jpg


電動スクーター「E-Vino」
※写真は2022年モデル。沖永良部島での実証実験車両とは一部仕様が異なります。

高いガソリン価格など、離島ならではの事情も
 沖永良部島を構成する二つの町は、環境省から「第1回脱炭素先行地域」の指定を受け、再生可能エネルギーの導入計画策定等の取り組みを進めています。中でも、島内で排出されるCO2の約半分を占めるクルマやオートバイなどへの対策は重要な課題の一つです。
 「EVバイク貸出による町内実証実験」は、来年3月までの間、2町合わせて最大10台の電動スクーターを沖永良部高校の生徒に1か月ずつ貸与するというもの。島内における電動二輪の普及はもちろん、電力の地産地消やSDGs教育の一環としても期待が寄せられています。
 「ヒアリングしてわかったのは、若い世代の皆さんは、電動スクーターに『ものすごく高価なもの』というイメージを持っているということ」と衣笠さん。しかし、この島の高校生たちの使用頻度を基に試算すると、電動とガソリン車の実質購入額と、エネルギー価格の合計は在学中の約2年で逆転すると考えられ、「実証実験によってそのあたりを実感していただければ、EVへの乗り換えが一気に進む可能性を持っている」と期待しています。
 背景には、離島ならではの事情もあります。たとえば、鹿児島市と比較して20〜30円/L高いガソリンの販売価格もその一つ。安全講習会が開かれた7月末には、1L=約190円という価格でした。
 高校生たちの反応(安全講習時)は、「発進時のパワーが(ガソリン車と比べて)元気!」「大山のキツい坂道も20km/h以上で登る」「ただ、充電切れだけは心配」とさまざまです。半年間にわたる実証実験の結果がいまから楽しみです。

■E-Vino 製品情報
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/e-vino/

■広報担当者より
沖永良部島の高校生たちにとって必需品とも言える原付スクーター。16歳の免許年齢に達すると同時に、祖父母から新車をプレゼントされるケースも多いそうです。また、家族・親族内で共用されていることも多く、離島ならではの原付文化が根づいています。今回の実証実験の結果次第では、町による脱炭素補助金を活用した事業の検討も進められるそうです。



本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ 
TEL:0538-32-1145

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