プレスリリース
社会にやさしい理容室を「SDGs Barbers」として認定 小規模経営の理容室でも積極的にSDGsに取り組むきっかけに
近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)キャリア・マネジメント学科教授 中谷 常二ゼミが、社会にやさしい理容室を認定する「SDGs Barbers」の仕組みを全国の理容室有志とともに構築しました。また、認定店限定で販売する、SDGsに配慮した頭皮・頭髪向け化粧水「CareL-ケアル-」を共同開発しました。
令和4年(2022年)10月6日(木)、近畿大学東大阪キャンパスにて、この取り組みを報道関係者に紹介する発表会を開催し、学生が開発の経緯などを説明します。
【本件のポイント】
●経営学部生が、全国の理容室有志と共同で「SDGs Barbers」認定の仕組みを構築
●認定店限定で販売する、SDGsに配慮した頭皮・頭髪向け化粧水を共同開発
●理容業界におけるSDGs推進に貢献し、理容室に新たな客層を呼び込む
【本件の内容】
社会的な課題解決に対する意識が高い全国約30店の理容室有志(SDGs Barbers 実行委員会)から、近畿大学経営学部の中谷ゼミに協力依頼があり、令和3年(2021年)6月より、社会にやさしい理容室を認定する「SDGs Barbers」の仕組み作りがスタートしました。
中谷ゼミの学生17人が参加し、実際に理容室を訪問するなどして、SDGsにつながる理容室の取り組みを調査し、街の理容室が無理なく実行でき、かつ社会的に有意義であるSDGs目標に関連した29の取り組みを抽出しました(後述)。その29項目の実施に賛同し、基準をクリアした理容室を「SDGs Barbers」と認定することで、比較的に小規模経営が多い理容室でも積極的にSDGsに取り組むきっかけとなることを目指します。
「SDGs Barbers」に認定された理容室では、認定店限定のヘアケア商品の販売や、共通のキャンペーンを展開することなどを検討しており、第一弾としてSDGsに配慮したパウチパック型の頭皮・頭髪向け化粧水「CareL-ケアル-」を開発しました。中谷ゼミの学生も開発に協力しており、女子大生100人を対象に調査した「中年男性の魅力を感じる香り」を商品に採用しました。
この認定を通じて、理容業界におけるSDGs推進に貢献するとともに、理容室にSDGsなどに対する意識の高い新たな客層を呼び込む効果が期待されます。
【報道関係者向け発表会】
日時 :令和4年(2022年)10月6日(木)10:45〜12:00
場所 :近畿大学東大阪キャンパス 21号館6階 MIPS-PC演習室4
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
参加者 :SDGs Barbers 実行委員会 大月 靖彦(奈良県理容組合 講師会)
全国の認定店の理容師 約10名(オンライン参加)
近畿大学経営学部 教授 中谷 常二
近畿大学経営学部 中谷ゼミ学生 15人
申込方法:前日までに近畿大学広報室までご連絡ください。
【認定店限定商品】
商品名 :頭皮・頭髪向け化粧水「CareL-ケアル-」
提供開始:令和4年(2022年)10月1日(土)
販売店舗:SDGs Barbers 認定店(後述)
価格 :3,300円(税込)
お問合せ:ロイヤルオブヘアー TEL:0743-76-8838
【「SDGs Barbers」認定基準】
以下の29項目のうち、10項目を達成した店舗を「SDGs Barbers」に認定し、認定証を交付。
SDGs目標3 すべての人に健康と福祉を
(1)子供110番のステッカーを店のドアに貼る
(2)従業員への運動習慣などの推奨による健康に対する意識の啓発
(3)利用者の健康チェック(2ヶ月に1回どのくらい運動しているか振り返ってもらう)
SDGs目標4 質の高い教育をみんなに
(4)利用者同士が自由に交換できる本棚を作る
(5)地域の学校や職業訓練校などの見学を受け入れる
(6)教育支援活動のために売上の一部を募金にあてる
SDGs目標5 ジェンダー平等を実現しよう
(7)ユニセックスのお店であることを発信(女性の顔そりをアピールするなど)
SDGs目標6 安全な水とトイレを世界中に
(8)「CareL-ケアル-」を使うことによって、朝のシャンプーの機会が減り、朝のスタイリングを楽にして水を節約
SDGs目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
(9)照明はLEDに変更
(10)ドライヤーは電力消費が少ない道具が少ないものに変更
SDGs目標8 働きがいも経済成長も
(11)ワークライフバランスの実現
(12)育児をしながら働ける環境づくり
(13)一度現役を引退した理容師を再雇用する
(14)スタッフの髪型・服装は自由
SDGs目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
(15)新たな商品の開発を続ける
SDGs目標10 人や国の不平等をなくそう
(16)多言語の接客マニュアルを準備する
SDGs目標11 住み続けられるまちづくりを
(17)誰もが安心・快適に通えるサービスの提供を続ける
SDGs目標12 つくる責任つかう責任
(18)繰り返し利用ができる耐久性の強いものを使用する
(19)薬剤の適量を心がけ、ロスがないようにする
(20)ヘアカラー剤のアルミチューブをリサイクル
SDGs目標13 気候変動に具体的な対策を
(21)必要のない電気を切るなど節電に努める
(22)水の消費量を減らす(シャンプーをトリートメント成分を含むものに変更など)
SDGs目標14 海の豊かさを守ろう
(23)プラスチックゴミを減らす
(24)詰め替え用のシャンプーを使う
SDGs目標15 陸の豊かさも守ろう
(25)店の外に髪の毛が出ないように工夫する(ハトの足に絡まる)
(26)11月の第1月曜日をSDGs DAYとして地域清掃に積極的に参加するなど、全国で大掛かりな清掃を行う
SDGs目標16 平和と公正をすべての人に
(27)新人でも意見が言いやすい、風通しの良い職場環境を作る
(28)「CareL-ケアル-」が売れるたびにいくらか募金する
SDGs目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
(29)大学とのパートナーシップ
【SDGs Barbers 認定店】
hair spa lounge aoihana(宮城県仙台市)
ヘアーサロン男爵(千葉県柏市)
HAIR SASAKI(埼玉県戸田市)
ヘアサロンセブン(東京都豊島区)
ROYAL OF HAIR(ロイヤルオブヘアー)(奈良県生駒市)
ヘアースタジオクリエイション(奈良県生駒市)
理容 ナカタニ(奈良県生駒市)
ヘアーサロン タマムラ(奈良県生駒市)
Hair Produce K's b(奈良県生駒市)
ヘアーサロン イマニシ(奈良県奈良市)
Cut Do Tamura(奈良県奈良市)
ヘアーサロンKITAGUCHI(奈良県桜井市)
THE GROOMING BARBER MEN BAR's SHIRANE(兵庫県西宮市)
HAIR Shangri-la Matsubara(兵庫県赤穂市)
ヘアサロンクラウン(兵庫県神戸市)
ファッションヘアーミナト(岡山県津山市)
ファインヘアーセブン(島根県出雲市)
CutSalon Shiromura(熊本県熊本市)
※ 令和4年(2022年)9月29日現在
【関連リンク】
経営学部 キャリア・マネジメント学科 教授 中谷 常二(ナカヤ ジョウジ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/122-nakaya-jouji.html
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
▼本件に関する問い合わせ先
広報室
住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06‐4307‐3007
FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/