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奈良県立大学が奥大和地域で生き方を考える学びの場「山岳新校」を創設 -- クリエイターと共同で3つの教育プログラムを実施、9月23日にはシンポジウム開催

(Digital PR Platform) 2022年09月20日(火)20時05分配信 Digital PR Platform



奈良県立大学(奈良県奈良市)地域創造研究センター撤退学研究ユニットはこのたび、これからの人生を考える学びの場「山岳新校」を創設する。これは、「加速する社会からの撤退」をキーワードとした取り組みで、豊かな自然と歴史文化が根づく奥大和地域において「みちのり」(2022年10月)、「山學院」(2022年12月開催)、「芸術学校(仮)」(2023年度実施予定)の3つの教育プログラムを展開。「学びとは何か」「人生とは何か」など、生き方について考える。また、9月23日 (金)にはプロジェクトの開始に伴い、青山ブックセンター(東京都渋谷区)でシンポジウムを開催する。




 現在、働き方改革や副業解禁、コロナ禍の影響などによって地方移住への関心が高まっており、「生き方そのもの」を見つめ直す人々も増加傾向にある。
 一方で、地方には日本古来の風景や古から伝わる人の営みが多く残っているが、その反面、人口減少・超高齢化などの課題が山積している。

 奈良県立大学地域創造学部の堀田新五郎教授(同副学長・地域創造研究センター長)は、現代社会からのパラダイムシフトの可能性を実践的に試みる「撤退学」を研究テーマとしており、このたび創設される「山岳新校」は、この撤退学の知見をふまえた取り組みとなる。
 プロジェクトでは、地域が衰退する構造力学を解明し、「撤退学」を実践するための試みの第一歩として、過疎が進行する奈良・奥大和地域に3つの学びの場をつくる構想を立ち上げた。
 都市部からの移住者であり、すでに同地域で独自の教育プログラムを企画運営している坂本大祐氏(合同会社オフィスキャンプ代表)や青木真兵氏(「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」・キュレーター)らと、これまで撤退学に取り組んできた研究者らとで、「学びとは何か」「人生とは何か」など「生き方を考える」学びの場を創設する。

 なお同プロジェクトは、奈良県立大学「奈良県の発展に資する研究プロジェクト」(令和4〜5年度)の助成研究「農山村を衰退させる構造力学の解明とその転換可能性に関する実践研究―『学ぶことを学ぶ場』の創設を通じて」の一環として実施される。

 また、9月23日(金)には「山岳新校」の創設に関するシンポジウムを青山ブックセンター本店(東京都渋谷区)の大教室で開催。堀田新五郎教授と島根大学の作野広和教授による対談のほか、3つの教育プログラムの担当教員らによる「学びの場」の説明などが行われる。概要は下記の通り。

◆シンポジウム「山岳新校、ひらきます:山中でこれからを生きる『知』を養う」開催概要
【日 時】 9月23日(金)13:30〜16:30
【会 場】 青山ブックセンター (東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F)
【参 加】 下記URLより申し込み
 https://aoyamabc.jp/collections/event/products/mountains
【参加費】 1540円(税込)
【定 員】 70名 
【内 容】
 「山岳新校」とはどのようなプロジェクトで、どのように参加できるのか。3つの「学びの場」についての発表会として開催する。
 まず基調講演として、堀田新五郎教授(奈良県立大学)と「むらおさめ」の提唱者である作野広和教授(島根大学)との対談を実施。
 その後、社会学者の梅田直美教授(奈良県立大学)による「みちのり」、合同会社オフィスキャンプ代表でデザイナーの坂本大祐氏と人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーターの青木真兵氏が開く「山學院」、美術家の西尾美也奈良県立大学准教授の構想する、アメリカのノースカロライナに24年間だけ存在した伝説的な美術学校「ブラック・マウンテン・カレッジ」から着想を得た芸術学校(仮)についての説明を行う。

●3つの教育プログラム
1.みちのり(2022年10月)(担当:梅田直美、林尚之、桑木野真理子)
2.山學院(2022年12月開催)(担当:坂本大祐、青木真兵)
3.芸術学校(仮 2023年度実施予定)(担当:西尾美也)

■「みちのり」2022年度秋期プログラム 概要
 学ぶこと、働くこと、楽しむこと、つながること、支え合うこと、といった営みが乖離しない生き方を探る、学びのコミュニティ。2022年度秋期は、オンラインと対面(東吉野村での合宿形式のスクーリング)を組み合わせたプログラムを実施。合宿では、「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」の青木真兵氏・海青子氏や「オフィスキャンプ東吉野」の坂本氏など、オルタナティブな生き方を研究・実践している人々との対話を楽しみながら学ぶ。
 特に今期は、『ナリワイをつくる』『イドコロをつくる』などの著書で知られる伊藤洋志氏をゲスト講師とし、生活から生み出す「ナリワイ」(やればやるほど頭と体がきたえられ、仲間が育つ仕事)の研究・実践成果をふまえた講演とワークショップをメインプログラムとする。また、「みちのり」では、参加者とスタッフでともに学びをつくりあげることを重視するため、参加者とスタッフで企画・運営するプログラムもある。
[詳 細]
・開講:2022年10月8日(土)15:00〜17:00、10月22日(土)13:00〜10月24日(月)15:30 (合宿)、ほか
・参加応募締切:2022年9月28日(水)23:00
・URL: https://narapu-rcrc.jp/unit-activity/2180/


■「山學院」2022年度プログラム 概要
 「とりあえず、やってみる」を学ぶ場。山學院の学びは「やってみることの内容(コンテンツ)」を講師に教えてもらうのではなく、その「やり方(マナー)」を参加者同士で学び合う感じに近くなる。その学びのポイントは、一から十までやることが決まっている「ルール」を求めるのではなく、各人が自分にしか分からない「ちょうどよさ」をヒントにアイデアを形作ることにある。これを一言でいうと、山學院の学則「コンテンツよりマナー 原理より程度」になる。
 12月の山學院では宗教学者の島薗進氏を迎え、「それぞれのアニミズム」というタイトルで語ってもらう。それをみなでシェアし、それぞれの中でこれからを生きる知恵として使い方を身につけていく。
[詳 細]
・開講:2022年12月17日(土)午後開始〜12月18日(日)夕刻まで(予定)奈良県東吉野村にて合宿
※参加応募については『山岳新校』公式Facebookページにて発信予定。

■「山岳新校」概要
【主 催】奈良県立大学 地域創造研究センター 撤退学研究ユニット
 https://narapu-rcrc.jp/units/withdrawal/
【メンバー】
《研究代表者》
 堀田新五郎 (奈良県立大学地域創造学部 教授、同副学長 地域創造研究センター長)
《研究ユニット員》
 安村克己(せとうち観光専門職短期大学 教授)
 作野広和(島根大学 教育学部 教授)
 林尚之(大阪公立大学 現代システム科学研究科 特任准教授)
 坂本大祐(合同会社オフィスキャンプ 代表)
 青木真兵(「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」・キュレーター)
 梅田直美(奈良県立大学 地域創造学部 教授)
 西尾美也(奈良県立大学 地域創造学部 准教授)
 松岡慧祐(奈良県立大学 地域創造学部 准教授)

・今後の最新情報や詳細については、『山岳新校』公式Facebookページからご覧ください。
 https://www.facebook.com/sangakushinkou

※「奥大和」とは、県土面積約2/3を占める奈良県南部・東部地域にある19市町村の総称。豊かな自然と日本古来の歴史、文化が残る地域であると同時に、人口減少・過疎の問題にいち早く対峙している「課題最先端地域」でもある。

(参考)地域創造研究センターHP
【シンポジウム開催のお知らせ】山岳新校、ひらきます:山中でこれからを生きる「知」を養う(9月23日 於:青山ブックセンター)
 https://narapu-rcrc.jp/news/2022/08/31/2150/

▼報道関係者の問い合わせ先
 奈良県立大学地域創造研究センター
 Tel.: 0742-93 - 7022(平日のみ)
 E-mail: rcrc@narapu.ac.jp

▼本件に関する問い合わせ先
奈良県立大学地域創造研究センター
TEL:0742-93 - 7022(平日のみ)
メール:rcrc@narapu.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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