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ボッシュ株式会社

ボッシュ、小型燃料電池商用車のテスト走行を開始

(Digital PR Platform) 2022年09月15日(木)17時48分配信 Digital PR Platform

小型商用車での水素活用


2台のテスト車両は、燃料電池による代替駆動システムのさらなる開発に向けた包括的なデータを収集
テスト車両には、ボッシュ独自の燃料電池コンポーネントを採用
航続距離と水素充填時間について得られた結果は驚きのレベルに到達
ハノーバーで開催される国際モーターショー「IAA TRANSPORTATION」では、テスト車両の試乗が可能



[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2168/63007/501_334_202209151424576322b729f130d.jpg


シュトゥットガルト(ドイツ)ー目的地まで商品を迅速に配達する小型商用車は、排出ガスゼロのパワートレインを搭載しているのが理想的です。しかし、航続距離が長くなり、車両が重くなるほど、バッテリーを使用した電気駆動装置では限界に達しやすくなります。そこで強みを発揮するのが、燃料電池です。ボッシュは現在、この技術を2台の小型商用車に搭載し、路上での試験走行を開始しています。ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー兼モビリティ ソリューションズ事業セクター統括部門長のマルクス・ハインは、「燃料電池は航続距離の延長と燃料補給時間の短縮を可能にし、長距離移動をより経済的なものとします」と述べています。「2台の小型燃料電池商用車によりシステムに関する理解を深め、燃料電池が小型商用車に適した駆動ソリューションになり得ることを示すことができました」。プロジェクトパートナーはABT eLine GmbHで、同社はボッシュエンジニアリングGmbHと共に車両の設計を担っています。ハノーバーで開催される「IAA TRANSPORTATION」において、ボッシュはテスト車両およびボッシュの燃料電池技術をテストコースで実際に体験できる機会を来場者に提供します。

ボッシュのコンポーネントを主に使用
燃料電池システムには、ボッシュのコンポーネントが多く採用されています。燃料電池キットは、スタック、水素ガスインジェクターと水素循環ブロワを含む水素供給モジュール、コントロールユニット、電動エアコンプレッサー、水素貯蔵タンクシステムのコンポーネント、さらに多数のセンサーで構成されています。2台のテスト車両は電気で走行する市販の小型商用車を基盤としており、周辺機器を含むバッテリーは、燃料電池、計10kgを超える5個の水素貯蔵タンクと、小型のリチウムイオンバッテリーに置き換えられました。ボッシュのパワートレイン ソリューション事業部長のウヴェ・ガクシュタッターは、「燃料電池コンポーネントをどのように搭載するかが主な課題でした」と説明しています。パートナーのABT eLine社は、冷却システム、車両制御システムと電気システムの調整を、ボッシュは燃料電池システムの設計、同システムと水素貯蔵タンクの車両への組み込み、関連する制御システムの開発を担いました。必要な技術テストを経て、車両の公道走行が正式に承認されました。

このプロジェクトではすでに数々の重要な知見が得られています。荷物を積載した状態でも車両は最大540kmの走行が可能で、6分で燃料を完全補給できます。そのため、燃料電池は将来的に、日中に長距離を移動し、夕方に整備工場や倉庫に戻るような小型商用車を管理するフリート運用者にとって、バッテリー電気駆動の重要な選択肢のひとつとなる可能性があります。

燃料電池と水素は次のステップへ
ボッシュが初めて開発した燃料電池用コンポーネントはすでに量産体制に入っていますが、開発は継続しています。「システムのさらなる開発には、実際の走行からできるだけ多くのデータを入手する必要があります」と、ガクシュタッターは述べています。2台のテスト車両はクラウドと接続し、データは開発担当者のコンピューターにリアルタイムで送られ、テストベンチで測定した値を補完できるようにしています。ボッシュはこうした知識を蓄えることで、システム設計を包括的にカバーするだけでなく、従来よりも迅速に、実績を重ねたコンポーネントをお客様に提供できるようになります。

一方で、この燃料技術が浸透するためには、さらなるステップが必要になります。「業界と政策側が一丸となって取り組み、水素技術普及を妨げとなるものを取り除いていく必要があります」と、ガクシュタッターは警鐘を鳴らします。例えば、水素タンクのインフラ整備やグリーン水素の量産は、一丸となった取り組みでしか解決できない課題です。


ボッシュ プレスカンファレンスのご案内:
日時:2022年9月19日(月)11:10〜11:30 (CEST:中央ヨーロッパ夏時間)
出席者 :ロバート・ボッシュGmbH取締役会メンバー兼モビリティ ソリューションズ事業セクター統括部門長 マルクス・ハイン
場所:ボッシュブース B22(ホール20)およびボッシュ メディアサービスでのライブ配信

IAAカンファレンスにおけるボッシュのエキスパートとのパネルディスカッション:


9月20日(火)14:15〜15:15(CEST)、業界フォーラム:
プレゼンテーション 「マルチブランド商用EVフリートの運用上の課題管理について」
ロバート・ボッシュGmbH バッテリービジネスユニット担当シニアバイスプレジデントMichael Köhler
9月20日(火)17:30〜17:45(CEST)、メインステージ:
基調講演:「未来の輸送のためのパワートレインソリューション」
ロバート・ボッシュGmbH 商用車およびオフロード製品管理担当バイスプレジデントJürgen Hausser
9月21日(水)17:00〜19:00(CEST)、Cumminsブース(ホール20、ブースA12):
「水素エンジンに関するオープンダイアログ」
ロバート・ボッシュGmbH ディーゼルパワートレイン エンジニアリングシステム Andreas Kufferath
9月22日(木)11:30〜12:00(CEST)、メインステージ:
プレゼンテーション 「ロジスティクスのグローバルデジタイゼーション」
ロバート・ボッシュGmbH プログレッシブモビリティプレーヤー担当エグゼクティブバイスプレジデント Mariella Minutolo


国際モーターショー「IAA TRANSPORTATION2022」のボッシュのハイライトは以下をご覧ください。 www.bosch-iaa.com およびTwitter:@BoschPress、#BoschIAA




本件に関するお問合わせ先
本件に関するお問合わせ先
ボッシュ株式会社
担当:浄土寺
電話:03-5485-3393

関連リンク
ボッシュプレスカンファレンス
https://www.bosch-presse.de/pressportal/de/en/bosch-at-the-iaa-2022-245568.html
IAA TRANSPORTATION ハイライト
https://www.bosch-mobility-solutions.com/en/solutions/commercial-vehicles/

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