プレスリリース
中国・北京 - Media OutReach - 2022年8月1日 - 浙江師範大学(浙江省金華市)は、今年の春先、留学生向けに中国西方の新疆地区での文化交流プログラムを実施しました。「Walking in Xinjiang, Feeling China(新疆を歩いて、中国を感じる)」と名付けられたこのツアーでは、参加した海外からの留学生たちが中国の若者たちと交流し、社会や宗教について学ぶ機会を持てるよう企画されました。
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2403/61616/500_375_2022080115211762e770ddd8771.jpeg
学生たちは2泊3日の日程で、自治区の首都ウルムチと古代オアシス都市カシュガルを訪ねました。
中国語を学ぶ25歳の学生Ayaは、今回のプログラムに喜んで参加しました。アフリカの伝統的なイスラム家庭で育った彼女は、中国のムスリム女性が社会における自分たちの役割をどのように考えているのか、一般的に中国でフェミニズムがどのようにとらえられているのか、関心があったからです。
「今回の私たちの訪問先を聞いて、母は恐ろしがりました。この地域について、良くない話をたくさん耳にして来たからです」と、Ayaは笑いながら明かしました。母親の心配はもっともでしたが、大学側から今回の旅行の安全は保障されており、中国の地方に住む普通の女性たちが、どのように社会に進出しようとしているのかを知る良い機会になると説明を受けたといいます。
今回のプログラムの一環として、浙江師範大学では、交換留学生たちが現地の同年代の女性たちと交流する場を設けました。学生たちは、首都ウルムチのパフォーマンスホール(劇場)で民族舞踊の舞踊家Guli氏と面会し、今、プロの舞踊家として全盛期を迎えている28歳のGuli氏とお互いの暮らしのことや、社会や家族から与えられるプレッシャー等について話し合いました。
同大学の広報担当者は、こうした会話の機会を持つことが今回のプログラムのポイントであるとして、次のように述べています。「現代の女性たちは世界中で、社会や家族、伝統からうけるさまざまな制約や圧力にさらされています。ある者は妥協し、ある者は闘い、ある者は改革に取り組もうとしています。今回のプログラムが学生たちにとって、世界のあらゆる側面に目を向け、世界中の人々が同じような問題に直面していることを知る機会になればよいと考えています。」
クラスメートたちと同様に、Ayaも、今回の旅行を肯定的に受け止め、今後もまた参加したいと考えています。彼女が「中国西部の鉄の女性たち」と称する人たちとの出会いが、自分にとって非常にためになったと感じているからです。
浙江師範大学では、春学期のプログラムの成功を受け、今年秋に2度目のツアーを予定しています。
本件に関するお問合わせ先
Phil_Hart_VendorMedia@protonmail.com