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プレスリリース

シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社

シュローダー、コンサベーション・インターナショナルとともに自然を活用した気候変動対策への投資を加速

(Digital PR Platform) 2022年07月27日(水)10時01分配信 Digital PR Platform

シュローダー(本社:英国 ロンドン)は、コンサベーション・インターナショナルとともに、東南アジアにおける自然を活用した気候変動対策への投資を加速させるため、画期的なパートナーシップを発表しました。この提携により、シンガポール初の自然資本インパクト投資専門の運用会社としてアカリア・ナチュラル・キャピタル(Akaria Natural Capital)を設立しました。

世界の投資家は、確固たるリターンの恩恵を受けつつインパクトを最大化することに、ますます注力しています。シュローダーが行った機関投資家調査によると、インパクト投資は、いまや、インテグレーションやポジティブ・スクリーニングと並んで、ESG投資の重要な柱のひとつとみなされています。

アカリア・ナチュラル・キャピタルは、当初5 年間で、東南アジア全域における 15〜20 の質の高い、自然を活用した気候変動対策プロジェクトに資金を投入する予定です。同地域の自然資本ソリューション・プロジェクトに投資する複数のファンドを運用する計画で、シンガポール金融通貨庁にファンド運用を行うための免許を申請する予定です。

これらのプロジェクトの目標は、長期的なリターンと環境面でのプラスの効果の両方を実現することです。また、地域社会にもプラスの影響を与えることを目標としています。

コンサベーション・インターナショナルによると、気候変動を安定させるために必要な対策の30%以上は自然喪失の回避です。しかし、現在、自然を活用した気候変動対策には、世界の気候変動対策資金全体の3%未満しかあてられていません。

また、自然を活用した気候変動対策は、炭素の回収と貯留以外にも、真水や呼吸に必要な空気の供給など、さまざまな恩恵をもたらしてくれます。

このパートナーシップは、自然に対する資本の配分方法についての理解を深め、自然資本投資市場の発展を支援することにも寄与することを目指しています。

アカリア・ナチュラル・キャピタルは、プライベート・エクイティ投資の豊富な経験を持ち、共同設立者としてその設立に積極的に参加したゲイリー・アディソン(CEO)とサイモン・チャドウィック(最高インパクト投資責任者)が率いることになります。

この発表は、シュローダーが自然資本投資により一層注力していくことを示すものです。シュローダーは昨年、ナチュラル・キャピタル・リサーチ(NCR)、オックスフォード・サイエンス・イノベーション(OSI)との戦略的パートナーシップを発表しました。

昨年行われた国連気候変動サミット(COP26)において、シュローダーは、自然資本を投資テーマの本流として加速させることを目的とした自然資本インベストメント・アライアンス(NCIA、Natural Capital Investment Alliance)に参加したことを発表しました。シュローダー会長のエリザベス・コーリーは、COP26世界リーダーズ・サミットにおける森林と土地利用に関するセッションで講演を行い、シュローダーの自然資本への投資に対するコミットメントを示しました。シュローダーは、農業やコモディティが引き起こす森林破壊に取り組むことを約束した30以上の大手金融関連企業のひとつとなりました。

また、シュローダーのアクティブ・オーナーシップの基準や目標を示した「エンゲージメント・ブループリント」では、自然資本と生物多様性を、企業とのエンゲージメントにおける優先課題と位置づけています。


シュローダー グループCEO ピーター・ハリソンのコメント:
「自然の喪失に歯止めをかけ、再生させるためには、大規模な投資が早急に必要です。自然を活用した気候変動対策は、気候変動に対抗する解決策の一つでもあり、経済的利益をもたらすものにもなります。しかし、悪魔は細部に宿るものです。取り組みは、質が高く、地域コミュニティとそこに住む人々を行動の中心に据えたものでなくてはなりません。この活動を正しく行うため、私たちはコンサベーション・インターナショナルと協力しています。私たちは高い理想を掲げています。投資の力を活用し、経済的利益にとどまらずインパクトをもたらす機会を創出することで、自然豊かな未来を加速させたいと考えています」。


コンサベーション・インターナショナル 最高責任者 サンジャヤン博士のコメント:
「地球の生態系を守るための投資は、地球温暖化の原因となる炭素を地中に留めておくだけでなく、絶滅の危険にある種を守り、農村地域の生活の質を向上させ、食料、水、資源の安全性を高め、病気蔓延のリスクを低減させることにつながります。自然を活用した気候変動対策は大きな可能性を秘めていますが、その潜在力を大きく引き出すには継続的な投資が必要です。このイニシアチブは、金融サービス業界に対し強いメッセージを発信しています。健全な利益を生み出すことと、自然を保護し地域コミュニティの発展を支援することは、相反する目標である必要はないのです。他の企業も採用できるような再現性のあるモデルを構築しようとしているシュローダーの取り組みに感謝します。」


コンサベーション・インターナショナルには、30年以上にわたって自然資本保全のための資金を大規模に調達・展開し、地域コミュニティとともに活動して培った技術的・科学的専門性があります。

シュローダーは、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)、科学的根拠に基づく目標(SBT)、NA100+などの主要な共同イニシアチブと、エンゲージメントの目標を必要に応じて一致させるよう努めます。

自然資本インベストメント・アライアンスの創設メンバーとして、また、ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアチブ、RE100、テラ・カルタ、クライメート・アクション100+のメンバーとして、シュローダーは、自然にプラスの影響をおよぼすよう取り組んでまいります。

コンサベーション・インターナショナルの詳細はこちらをご参照ください。
https://www.conservation.org/


以上



■シュローダー・グループのESGの取組み
「質の高いコーポレートガバナンス体制を確立し、本業を通じて、環境や社会の変化および課題解決に対応する企業は、長期的に企業価値の向上と持続的成長が期待できる」という考えのもと、シュローダーは20年以上、ESGの要素を取り込んだ運用を実践しています。
ESGの観点を加味した運用を通じて、社会や環境にインパクトを与える真の企業価値向上を促すと同時に、社会や経済全体の利益となり、投資収益の拡大にも繋がることを目指しています。


■シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループは、資産運用サービスを通じてよりよい未来への貢献を目指す、英国屈指の独立系資産運用グループです。ロンドン証券取引所に上場しています。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家まで、世界の投資家に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約114兆円*に上ります。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
※2021年12月末現在。 *7,316億英ポンド、1英ポンド=155.97円換算。
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。



関連リンク
シュローダーの視点
https://www.schroders.com/ja-jp/jp/asset-management/insights/

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