プレスリリース
前半の視られたシーンの中でも義経(菅田将暉さん)登場シーンが注目
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測るTVISION INSIGHTS株式会社(所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下TVISION)は、2022年1月にスタートした、三谷幸喜さん脚本・小栗旬さん主演の『鎌倉殿の13人』を、毎放送回、視聴者がどのシーンに注目したのかを分析しています。
7月3日に放送された第26回「悲しむ前に」で源頼朝(大泉洋さん)が亡くなり、いよいよ後半の放送が始まります。その前に、第1回から第26回までの前半を振り返ります。TVISION独自の指標、注目度を使って、一番視られたシーンにはどのような要素が盛り込まれていたのかを分析いたしました。
※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
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前半26回分の『鎌倉殿の13人』の各放送回の中で、毎分の注視データだからわかる視聴者が注目したシーンとは?
■シーンを構成した要素は?
まずはじめに、過去26回分の各放送回で注目が最も高かったシーンを、要素別・感情別に振り分けてみました。
大まかな要素としては、政治的な要素が強いものと、恋愛的な要素が強いものがありました。要素別での回数をみてみると、恋愛要素が8回、政治要素が17回、両方の要素を含むものが1回となりました。
また、感情の区分も独自で作成し、各シーンの構成要素を振り分けました。陽的な感情を「ほのぼの」「かっこいい」とし、陰的な感情を「悲しみ」「シリアス」「嫉妬」「不安」と区分しました。感情別での回数をみてみると、陽的な要素が10回、陰的な要素が14回、両方の要素が1回となりました。
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物語の根幹は、伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった北条義時(小栗旬さん)が、パワーゲームであった鎌倉時代をどのように生き抜いたのかという内容です。そのため、全体を通じて人が死んだり殺されたりする暗い場面が多い構成でした。政治的要素かつ陰的な場面は物語上重要な場面でもあり、注目が集まったのは当然のことと考えられます。
実際に、人が亡くなる場面が一番注目された回は、5回ありました。
<注目度が高かったシーンの中で、人が亡くなる場面を含んでいたもの>
第11回:伊東祐親(浅野和之さん)と、伊東祐清(竹財輝之助さん)が殺害されるシーン。
第15回:上総広常(佐藤浩市さん)が斬りつけられるシーン。
第23回:頼朝と思われる人物が曽我兄弟の五郎(田中俊介さん)に斬られるシーン。
第24回:範頼(迫田孝也さん)が善児(梶原善さん)に刺されるシーン。
第26回:頼朝の死が描かれたシーン。
また、そのような暗いシーンでは、急に音がなくなったり、もしくは音楽が盛り上がったりするため、集中して見られたのだと推測されます。
一方で、脚本家である三谷幸喜さんならではの、ユーモラスな要素が盛り込まれた場面も注目を集めました。また、シリアスな場面を笑いに変えるようなところも注目されました。
例えば、第9回の「富士川の戦い」のシーンでは、緊張感漂う戦の中、コミカルに北条時政(坂東彌十郎さん)と三浦義澄(佐藤B作さん)が言い争う陽と陰が混じったシーンが注目されました。
■どの登場人物が注目された?
次に、各放送回で最も注目されたシーンの中での、主な登場人物をみてみます。
最多の登場となったのは、源義経(菅田将暉さん)で7回でした。義経が本格的に登場したのは、第8回から第20回までの全13回。その登場回のうち半分以上で、義経が登場した場面が一番注目されたシーンとなりました。圧倒的な義経人気と、見事に演じきった菅田将暉さんの姿に視線が注がれました。
2番目に登場回数が多かったのは、主役の義時でした。全体での登場シーンも多く、重要な場面には必ずといっていいほど登場するので、当然の結果かもしれません。
登場シーンが多いわりに、最も注目されたシーンでの登場が少なかったのは頼朝で、2回でした。非情な振る舞いが多かったためか、SNS等でもあまり人気がなく、注目シーンの登場回数が少なかったと考えられます。登場回数のわりに注目されていたのは、善児でした。いずれも殺害場面での登場となりました。
■前半で一番注目度が高かったのは?
前半で一番注目度が高かったシーンは、第21回の20:35で、注目度は81.5%でした。八重(新垣結衣さん)が子供たちと遊ぶ河原のシーンです。川に流された少年、鶴丸(佐藤遙灯さん)が石の陰で泣いていると、八重は亡くなった息子の千鶴丸を思い出し、助けるために果敢に川へ入っていきました。不吉な予感がしたシーンでした。
※2021年の年間の、プライム帯(19‐23時)におけるドラマジャンルの平均注目度は63%
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各放送回の注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
第27回以降の後半の放送も毎分の注視データを使って分析する予定です。
TVISIONでは、視聴者のテレビへ目線がどれだけ向けられたのか、テレビ番組では毎分、CMでは毎秒でデータを取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行って参ります。
【TVISION INSIGHTS株式会社について】
TVISION INSIGHTS株式会社は人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、TVISIONが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というTVISION独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計160社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクティッドTVの注視データを提供しています。
本件に関するお問合わせ先
TVISION INSIGHTS株式会社 広報担当 佐野、峯島
東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビル6階
E-mail info@tvisioninsights.com
Tel(担当直通) 050-5468-2785
関連リンク
Telescope
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リリース掲載
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/collection-tips/kamakura13-analysis/11402/
過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/