プレスリリース
シュローダー(本社:英国 ロンドン)とそのグループ企業であるブルーオーチャード、ルクセンブルク財務省は、エマージング市場における持続可能な成長の実現に加え、カーボン・ニュートラルで強靭な経済への移行に貢献することを目的に、インパクト戦略を立ち上げました。
この取り組みにおいて、特に環境に焦点を当て、気候変動の緩和、気候変動への適応、水と生物多様性の保護に取り組んでいく予定です。このパートナーシップは、ルクセンブルク籍の革新的な資金調達ビークルを通じて、公的、民間の両部門からの投資を促し、気候変動対策における資金ギャップを埋めることに重点を置いています。
グローバルな資産運用会社シュローダーとグループ企業でインパクト投資のスペシャリストであるブルーオーチャードは、国際入札プロセスで選定されました。シュローダーはオルタナティブ投資ファンド運用会社(AIFM)としてポートフォリオ・リスク管理サービスを提供し、ブルーオーチャードは気候変動戦略の投資運用会社に任命されました。この戦略は、パリ協定や国連の持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みに投資することを目的としています。
「気候変動と環境保護の問題を各国で取り組むだけでなく、国際的に解決を図ることは、私たちの共通の未来にとって極めて重要です。ルクセンブルクは、主導的な国際金融センターとして、また投資ファンドのハブとして、これら喫緊の課題に取り組むために資本を動員できる独自の立場にあります。この新しいパートナーシップにより、私たちはブレンデッド・ファイナンスに対する長期的な取り組みを強化し、エマージング市場の回復力ある経済に貢献する新しい戦略を支援します。」とルクセンブルク財務相のユリコ・バックス氏は述べています。
「この画期的な戦略は、私たちが最も大きなインパクトを与えることができる市場において、気候変動や環境対策をさらに加速させるために役立ちます。当社の革新的なブレンデッド・ファイナンス戦略における専門知識がルクセンブルク政府に認められたことを誇りに思います。私たちは、目的をともにするパートナーとともに、気候変動の緩和と適応を推進していくことを楽しみにしています。」とブルーオーチャードのCEOフィリップ・ミューラーは述べています。
「ルクセンブルク財務省からシュローダーが選ばれたことを誇りに思います。シュローダーは、ルクセンブルクにおいて幅広い資産運用商品と関連サービスを提供し、30年以上にわたって重要な役割を担ってきました。ブルーオーチャードと協力し、ルクセンブルク政府と連携して、この革新的な戦略を提供することを楽しみにしています。」とシュローダー・インベストメント・マネジメント(ヨーロッパ)CEOのフィンバー・ブラウンは述べています。
気候変動や環境破壊への対策は急務ですが、特にエマージング市場においては、サステナブル関連投資は公的資金への依存が続いています。ルクセンブルク財務省、シュローダー、ブルーオーチャードは、共通の目標を掲げ、それぞれの強みを生かした革新的な投資戦略で、この資金ギャップ解消に向けた取り組みを行います。
以上
■ブルーオーチャード
ブルーオーチャードは、シュローダー・グループの一員でインパクト投資に特化した世界有数の資産運用会社です。インパクト投資の先駆者として、投資家に魅力的なリターンを提供すると同時に、地域社会や環境に対して持続的にプラスのインパクトを与えることを目指しています。ブルーオーチャードは、2001年に国連主導で設立された、世界初のマイクロファイナンス投資の民間運用会社です。
ブルーオーチャードは、幅広い資産クラスにおけるインパクト投資ソリューションを提供しています。インパクト投資ソリューションをすべての人々にお届けし、社会や環境に利益をもたらすような資本の活用を推進することを目指し、エマージング及びフロンティア市場の何百万人もの起業家と投資家をつないでいます。
高い専門性を持つ運用会社として、また革新的なブレンデッド・ファイナンスのスペシャリストとして、世界に洗練された顧客を持つとともに、世界の主要な開発金融機関から信頼されるパートナーでもあります。これまでに、90カ国以上で90億ドル以上の投資実績を積んできました。2021年12月時点で、投資を通じた貢献により、エマージング及びフロンティア市場において、2億3,000万人以上の貧困層、社会的弱者層の人々が、金融関連サービスを利用できるようになりました。詳細については、ウェブサイト(www.ブルーオーチャード.com)をご覧ください。
■シュローダー・キャピタル
シュローダー・キャピタルは、投資家の皆さまに、幅広いプライベート・アセットへの投資機会、ポートフォリオの構成要素、カスタマイズされたプライベート・アセット戦略へのアクセスを提供します。プライベート・マーケットにおけるすべての資産クラスにおいて、直接投資とソリューションを組み合わせ、業界最高水準のリスク調整後リターンを提供することに注力し、20年以上にわたり事業を展開しています。シュローダー・キャピタルは、パフォーマンス、コラボレーション、高潔に特長づけられた文化を基盤に、厳格なアプローチにより持続的に魅力的なリターンを達成することを目指しています。
665億ドル*を運用するシュローダー・キャピタルは、不動産、プライベート・エクイティ、セカンダリー、ベンチャー・キャピタル、インフラストラクチャー、証券化商品、プライベート・デット、保険リンク証券、インパクト投資(ブルーオーチャード)など、多様な投資戦略を提供しています。
*2021年6月30日現在
■シュローダー・グループのESGの取組み
「質の高いコーポレートガバナンス体制を確立し、本業を通じて、環境や社会の変化および課題解決に対応する企業は、長期的に企業価値の向上と持続的成長が期待できる」という考えのもと、シュローダーは20年以上、ESGの要素を取り込んだ運用を実践しています。
ESGの観点を加味した運用を通じて、社会や環境にインパクトを与える真の企業価値向上を促すと同時に、社会や経済全体の利益となり、投資収益の拡大にも繋がることを目指しています。
■シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループは、資産運用サービスを通じてよりよい未来への貢献を目指す、英国屈指の独立系資産運用グループです。ロンドン証券取引所に上場しています。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家まで、世界の投資家に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約114兆円*に上ります。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
※2021年12月末現在。*7,316億英ポンド、1英ポンド=155.97円換算。
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。
関連リンク
シュローダーの視点
https://www.schroders.com/ja-jp/jp/asset-management/insights/