プレスリリース
札幌大学 第12回ウレシパ・フェスタおよび札幌大学アイヌ文化教育研究センター第1回シンポジウムを開催 -- テーマは「イオマンテ(クマの霊送り儀礼)」
札幌大学は2月27日(日)、第12回ウレシパ・フェスタおよび札幌大学アイヌ文化教育研究センターの2021年度シンポジウムを開催した。
(ウレシパの「シ」は、アイヌ語で使用される小書き片仮名の「シ」)
「ウレシパ」とは、アイヌ語で「育て合い」を意味する。このイベントは、札幌大学の学生がアイヌ文化を共に学ぶ「ウレシパクラブ」の1年間の活動を報告し、アイヌ文化を発信するイベントとして、ウレシパクラブが発足した2010年から毎年実施されてきた。今回は、昨年度創設された札幌大学アイヌ文化教育研究センターの第1回シンポジウムとの合同企画として「イオマンテ(クマの霊送り儀礼)」をテーマに開催された。
第1部は、アイヌ語およびアイヌ文化研究の第一人者である中川裕先生(千葉大学名誉教授)による基調講演と、アイヌ文化の専門家を交えたパネルトーク。一般社団法人白老アイヌ協会理事長である山丸和幸氏は、かつての一般社団法人アイヌ民族博物館によるイオマンテについて、阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事の秋辺日出男氏は、イオマンテをテーマとして大きな話題を呼んだ映画「アイヌモシリ」について、それぞれの知見から語った。
その後行われたウレシパクラブの発表では、活動報告動画とアイヌ舞踊の披露が行われた。
第2部は映画「アイヌモシリ」が上映され、アイヌ文化についてさまざまな角度から深く学ぶことのできた一日となった。
今回のイベントでは、検温や消毒、換気、座席指定など、新型コロナウイルス感染防止を徹底し、登壇した関係者については、事前および事後のコロナウイルスの抗原検査で陰性を確認した。プレアホールでの座席数は収容人数の50%以下と入場制限を行ったが、同時にオンラインでの配信も実施した。
◆一般社団法人札幌大学ウレシパクラブについて
北海道の先住民族であるアイヌの歴史・文化を理解し、アイヌ文化を学ぶことによって、自らを鍛え、多様性に富む多文化共生コミュニティのモデル構築を創造しうる人材を育成することを目的としている。
http://urespa-club.com/
◆アイヌ文化教育研究センターについて
札幌大学は、アイヌ民族に関する教育研究成果をもとに、アイヌ文化の担い手育成などを通じて次世代に貢献するとともに、国内外におけるアイヌ民族に関する理解の促進に資することを目的としたアイヌ文化教育センターを2020年12月1日に設立した。
▼本件に関する問い合わせ先
札幌大学企画部広報渉外課
TEL:011-852-9190
FAX:011-856-8290
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/