プレスリリース

【訃報】 日本映画大学名誉学長 佐藤忠男の逝去について

(Digital PR Platform) 2022年03月21日(月)20時05分配信 Digital PR Platform



学校法人神奈川映像学園日本映画大学名誉学長佐藤忠男は、病気療養中のところ3月17日に永眠いたしました(91歳)。
 
なお葬儀は故人の意思により近親者のみで執り行われました。





・履歴と功績
 評論家 
 日本映画大学名誉学長  佐藤忠男(さとう・ただお)本名:飯利忠男(いいり・ただお)
                                     
昭和 5年(1930)10月6日生
昭和27年(1952) 3月  新潟市立工業高校定時制卒業
同 31年(1956)12月  第一評論集『日本の映画』刊行
同 32年(1957) 1月  「映画評論」編集部員(同34年1月まで)
同 44年(1969) 5月  日本映画ペンクラブ代表幹事(平成4年5月まで)
同 44年(1969) 5月  東京国立近代美術館フィルムセンター運営委員(平成13年4月まで)
同 48年(1973) 4月  「映画史研究」刊行
同 49年(1974)     日本映像学会創立メンバー
平成 3年(1991)     アジアフォーカス・福岡国際映画祭ディレクター(同18年まで)
同  8年(1996) 4月  専門学校日本映画学校学校長(同23年4月より大学へと改組)
同 23年(2011) 4月  日本映画大学学長(同29年3月まで、同29年4月より名誉学長)
令和 4年(2022) 3月17日逝去
(主な受賞・受章歴)
昭和31年(1956)     キネマ旬報賞(評論集『日本の映画』に対して)
同 61年(1986)     山路ふみ子映画文化賞(評論活動を通して映画への長年の貢献に対して)
平成 元年(1989)11月  川喜多賞(映画による国際交流への貢献に対して)
同  7年(1995)11月  毎日出版文化賞(『日本映画史』に対して)
同  8年(1996) 3月  芸術選奨文部大臣賞(『日本映画史』に対して)
同  8年(1996) 4月  紫綬褒章
同 14年(2002) 5月  勲四等旭日章
同 15年(2003)     フランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章
同 22年(2010)10月  国際交流基金賞
同 28年(2016) 2月  毎日映画コンクール特別賞
同 28年(2016)     CILECT(国際映画テレビ学校連盟)ベスト・ティーチング・アワード
令和 元年(2019)11月  文化功労者
同  4年(2022) 2月  キネマ旬報特別賞

昭和5年新潟県に生まれ、働きながら市立工業高等学校に学び、映画雑誌に次々と映画批評を投稿、同31年にそれまでの著作をまとめた『日本の映画』でキネマ旬報賞を受賞した。その後、映画のほか、大衆芸能、演劇など幅広い分野で評論活動を展開し、わが国を代表する映画評論家として、『小津安二郎の芸術』『大島渚の世界』『長谷川伸論』『キネマと砲声』『アジア映画』『世界映画史』『今村昌平の世界』など多くの著書を発表してきた。平明な表現での鋭い問題提起、弱者への温かい視線、学究的で真摯な姿勢に貫かれた評論が高く評価され、全四巻に及ぶ「日本映画史」で芸術選奨文部大臣賞、毎日出版文化賞を受賞する。

また、国際映画祭への参加やディレクターをつとめたアジアフォーカス・福岡国際映画祭などを通じ、映画による国際交流に努め、特にアジア、アフリカ映画の日本への紹介や日本映画の海外への紹介に大きな役割を果たした。さらに、日本映画ペンクラブの代表幹事、東京国立近代美術館フィルムセンターの運営委員等を歴任し、映画芸術の振興に尽力、山路ふみ子映画文化賞、川喜多賞、紫綬褒章を受け、平成14年に勲四等旭日章を受章。令和元年には文化功労者に選出された。

今村昌平監督が昭和50年に創立した横浜放送映画専門学院で教壇に立ち、さらに平成8年日本映画学校の校長に就任し、同29年日本映画大学名誉学長となるまで校長・学長を歴任して、後進の育成に尽力してきた。

功績は海外からも評価を受け、フランスをはじめ各国で受賞・受章のほか、平成28年にはCILECT(国際映画テレビ学校連盟)から「ベスト・ティーチング・アワード」が贈られた。

長年にわたり映画評論活動と映画の国際交流に大きな成果を上げ、未来の映画人の育成に尽力し、我が国を代表する映画評論家としてかけがえのない存在であった。




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【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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