プレスリリース
大阪大学の免疫学フロンティア研究センター(IFReC)企画室と大学院医学系研究科広報室は、これまでに共同でさまざまなイベントを通じて、医学研究を伝える取り組みを実施してきましたが、COVID-19により対面でのイベント実施が難しい状況となっています。一方で、感染予防において免疫学を正しく理解することのニーズが、今までに増して高まっていることを受け、免疫を分かりやすく伝える教材の開発に取り組みました。
【ポイント】
●新型コロナ感染症流行が続くにもかかわらず、親子で感染症や免疫について学ぶ機会は少ない
●これまでの難しい感染症・免疫学の教科書に代わって、キープレイヤーとなる細胞の働きをシンプルに描くポスターと絵本を出版
●親子が一緒に感染症の予防や免疫への理解を高めることが期待される
◆背景
2年以上に渡る新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、大学の研究情報を一般市民に伝える機会が失われてきました。市民にとっても、COVID-19に代表される感染症や免疫学の正しい知識を得るのが難しく、出所の分からない情報が多いSNSに頼ってしまいがちです。
大阪大学の免疫学フロンティア研究センター(IFReC)企画室と大学院医学系研究科広報室は、これまでに共同でさまざまなイベントを通じて、医学研究を伝える取り組みを実施してきましたが、COVID-19により、対面でのイベント実施が難しい状況となっています。
一方で、感染予防において免疫学を正しく理解することのニーズが、今までに増して高まっていることを受け、免疫を分かりやすく伝える教材の開発に取り組みました。
◆概要
今回発行する免疫ポスターでは、自然免疫と獲得免疫でキーとなる免疫細胞を取り上げ、それらの働きや関係性の概要を解説しています(中高生以上対象)。また、小さなお子様・小学生が学べるよう、児童向け絵本(読み聞かせは5〜6歳、一人で読むなら低学年から)も制作しました。
免疫のシステムは複雑で難しいという印象を抱かれることが多いため、絵本のストーリーの導入部に免疫の基本となるエッセンスを組み込みました。この絵本の付録として免疫ポスターが付きますので、親子が一緒に学べます。
これらポスターと絵本を通じて感染症から体を守り、免疫に関する基礎知識を身につけていただき、さらに奥深い免疫の世界に興味を持っていただければと思います。
大阪大学はこれまでも免疫学の世界的な研究拠点となってきましたが、COVID-19 を通じて高まった感染症への関心を通じて、大阪大学の免疫研究のさらなる展開に注目いただけますと幸いです。
■特記事項
<免疫ポスター>
・IFReC のホームページ内、下記URL より、どなたでもダウンロードできます。
http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/outline/file/immunity_map.pdf
○監修:熊ノ郷 淳(大阪大学 大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学)
○企画・制作:野口 悦(大阪大学 大学院医学系研究科 広報室)、渡部 祐司、坂野上 淳(大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)企画室)
○編集:大阪大学出版会
○デザイン・イラスト:高岡 円(遊文舎)
○2021 年3 月
<免疫絵本>
【タイトル】ねえねえはかせ、ぼくたちはどうやって免疫に守られてるの?―免疫細胞たちのおしごと―
○監修:熊ノ郷 淳
○原案・作:野口 悦
○共同制作:渡部 祐司
○絵:高岡 円(株式会社遊文舎)
・大阪大学出版会より、はかせのわくわく科学絵本シリーズとして、2022年3月15日に発売予定
【出版社のリンク】
https://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-761-5.html
▼本件に関する問い合わせ先
<内容に関すること>
・渡部 祐司
免疫学フロンティア研究センター (IFReC) 企画室
E-mail: yujiwtnb@ifrec.osaka-u.ac.jp
・野口 悦
大阪大学大学院医学系研究科 広報室
Email: e-noguchi@office.med.osaka-u.ac.jp
<出版に関すること>
大阪大学出版会
E-mail: info@osaka-up.or.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/