プレスリリース
【本件のポイント】
神奈川大学の宇宙エレベータープロジェクトで研究、開発しているクライマー(昇降実験機)が、世界最速の時速100km(※1)を達成しました。宇宙エレベーターは、人や物資を地上と宇宙間を輸送する上で理想的な手段です。人工衛星と地球を結び、クライマーが宇宙へと昇っていく仕組みで、はるか先の宇宙を目指すためにはクライマーの速度が鍵となり、輸送時間の短縮につながります。本学では学生14人と教職員が力を合わせて、クライマーの設計・開発に取り組んでいます。
※1 ベルト上のテザー(走路)を垂直に昇る条件(昨年9月、テレビ番組の企画)
クライマーはウレタンゴム製のローラーをベルトに挟み、回転させ上昇させます。速度はコンピュータで制御し、下降時も自動で速度を調整します。今後は時速200km を目指して開発を進め、実用化に向けて改良を重ねていきます。工学部電気電子情報工学科1年の居川昇陽さんは「記録会当日は強風の影響や機体の破損などもあり、世界記録達成は困難だと思っていましたが、1人1人が役割を全うすることで、時速100kmという記録を出すことができました。今後は今回の実験で得た情報を活かし、時速200kmを目指したいと思います」と意気込んでいます。
■クライマー概要
全長 660mm 全幅 280mm 重さ 9.21kg
■神奈川大学宇宙エレベータープロジェクト
2008年から始まったプロジェクトで、本学学生であれば学部、学年を問わず誰でも参加できます。宇宙エレベーターの地上昇降実験機と地上降下型ロボットの設計・製作および宇宙エレベーターの広報活動を日々行っています。製作した機体は毎年夏頃に行われる「宇宙エレベーターチャレンジ(SPEC×ROC)」に出場させ、クライマー技術の向上に努めています
※詳細、お問い合わせ先は下記のPDFをご高覧くださいますようお願い申し上げます。
▼本件に関する問い合わせ先
広報部
TEL:045-481-5661
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/