プレスリリース
玉川大学研究エリア完成記念 Human Brain Science Hall竣功記念講演会・メディア向け内覧会を1/20に開催 〜ヒューマンサイエンス研究の未来〜
玉川大学(東京都町田市/学長:小原芳明)は、2022年1月から運用を開始する玉川大学の脳科学研究拠点の一つであるHuman Brain Science Hall(以下、HBSH)が竣功し、玉川大学の研究エリアが完成したことを記念して、講演会とHBSH内覧会を1月20日(木)に開催いたします。
今回、HBSHが竣功したことにより、大学関連施設内に点在していた脳科学の研究拠点が集約され、研究者同士の交流が促進、内外の研究交流拠点としての活用が期待されます。
記念講演会では、ヒューマンサイエンス研究の新展開について先端の研究拠点4機関から担当者が登壇し、シンポジウムを開催。さらに、発生発達神経科学がご専門の東北大学副学長の大隅典子教授による特別講演も実施予定です。ヒトや脳に関する最先端研究をご紹介する機会となります。メディアの皆様ぜひお越しください。
<玉川大学研究エリア完成・Human Brain Science Hall竣功記念講演・内覧会 「ヒューマンサイエンス研究の未来」>
【日 時】 1月20日(木)12:50〜17:00 (12:30受付開始)
【会 場】 玉川大学University Concert Hall 2016「MARBLE」・Human Brain Science Hall
【主なプログラム】
<第1部> 12:50〜13:45
●ご挨拶 玉川大学長 小原芳明
●脳科学研究所紹介 脳科学研究所長 坂上 雅道
●HBSHと社会神経科学研究拠点について 脳科学研究所 教授 松田哲也
<第2部> 13:55〜16:00
● 共同利用・共同研究拠点4拠点連携シンポジウム
「ヒューマンサイエンス研究の新展開」 同志社大学・昭和大学・生理学研究所・玉川大学
●特別講演「〈個性〉はどのように生まれるのか? エピジェネティックなアプローチ」
東北大学 副学長 大隅典子 氏
●HBSH施設内見学
※取材ご希望をされる際は別紙取材申込書にご記入の上、FAX・e-mail等でご返信ください。
1部のみまたは2部のみの参加も可能です。1部終了後・2部終了後施設見学を実施いたします。
※取材申込締切:1月19日(水)17:00
【HBSHの主な特長】
・コンセプトは、学内のヒューマンサイエンス研究リソースの集約と「教育・研究・社会」と連携する開かれた研究拠点。
・L字型形状で、「研究ゾーン」「研究室ゾーン」「教育・交流ゾーン」の3エリアで構成。
・「教育・交流ゾーン」を設けることで、学内外の研究交流を促進。
【特長的な諸室】
MRI撮影室
3テスラー MRIの最高グレード(シーメンス社 MAGNETOM Prisma)が導入され、詳細な脳の形態や活動の計測を行います。MRI室対応の刺激、計測装置を有し、さまざまな実験に対応できる環境となっています。
社会心理実験室
匿名性が保たれた状態で他者とインタラクションするような行動実験を実施することができます。独立した10室のブース内には経済ゲーム実験用プログラムがインストールされ、ネットワークに接続されたPCが常時設置されています。
生理実験計測室
脳波、心電図、皮膚電位、筋電図などが測定できるシールドルームが設置されています。
睡眠中の脳波や対人場面での2者同時脳波測定なども行うことが可能です。準備室から中の様子を確認しながら計測できる環境になっています。
【HBSHの建築面での特長・安全に配慮した新構造】
ガラス主体となる交流ゾーンは、配置位置が西面となるため、カーテンウォールに日射制御機能を持つフィンを取り付けることで、熱負荷の低減を図りました。
日射シミュレーションにより、フィンのない状態と比較すると年間の日射量が約1/5に低減できます。
吊り天井を廃し、設備を床下に納める逆梁工法を採用。地震時の天井材の脱落を防ぎ、研究員の安全や実験機器を損壊から守ります。また負荷熱が大きい窓側には、床下から吹き出す空調システムを採用。効率的な室温維持に貢献する設計です。これらの工夫は将来、間仕切壁を変更する際にもフレキシブルに対応ができ、大規模な改修ではなく、持続可能な更新を可能にします。
【HBSHの新型コロナウイルス感染症拡大防止対策】
新型コロナウイルス感染症対策として、共用部には自然換気システムを導入。エントランスの風除室には手洗い器を設置しました。また1階ロビーの受付上部には、人体に有害な波長をカットし、有人環境でも使用可能な抗ウイルス・除菌技術「Care222(R)」を搭載した紫外線照射装置を設置。この他にも手が触れる機会の多い部分に接着した銅繊維シート、個室ブースに設置した光触媒除菌機、活性酸素を発生させる光触媒塗装などで、利用者の安全・安心の確保に努めています。
【HBSHのSDGsに関する取り組み】
HBSHではSDGsがめざす17の国際目標のうち、6つのゴールを重点目標として取り組んでいます。
[4 質の高い教育をみんなに]快適な室温環境を生み出す床吹出空調を採用
[5 ジェンダー平等実現しよう]1階ロビーに多目的トイレを設置
[6 安全な水とトイレを世界中に]水資源の有効活用を図るため、節水型衛生器具を採用
[7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに]自然の力を利用し、熱負荷低減のため室内外の温度差で効率的な換気可能な窓を採用
[8 働きがいも経済成長も]生体リズムに合わせて色温度や照度を自動調節するサーカディアン照明を採用
[11 住み続けられるまちづくりを]景観と耐候性を追求したメンテナンスフリーの乾式レンガタイルを外装に採用
Human Brain Science Hall概要
・主構造:鉄筋コンクリート造数:地上3階建(一部5階)
・延べ床面積:1997.61平方メートル
【玉川大学脳科学研究所について】
玉川大学脳科学研究所では、「こころ」のはたらきの基盤となる感覚認知と行動、推論や創造、喜怒哀楽の感情、そして姿勢や感情をコントロールする意志などについて、脳がどのように活動しているか、その仕組みを研究しています。また、心の社会性に関する研究や乳幼児の言語発達に関する研究、人間の知能の一部をロボットに実現させる研究など学際的視点から脳機能の解明に取り組んでいます。
1996年に玉川大学学術研究所の中の研究施設として発足し、2007年に脳科学研究施設、知能ロボット研究施設、言語情報文化研究施設を統合して、学術研究所と並ぶ研究所として開設されました。21世紀COEプログラム、グローバルCOEプログラム、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業などの採択を受け、着実に発展してきました。また、本学の各学部、大学院と連携し、脳機能理解の素養を身につけた教育者や技術者の養成、さらには高等学校での講演や若手研究者を対象とした脳科学トレーニングコースの実施による次世代研究者の育成にも力を注いでいます。
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人玉川学園 教育情報・企画部 広報課
住所:東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL:042-739-8710
FAX:042-739-8723
メール:pr@tamagawa.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/