プレスリリース
自働車サイバーセキュリティに関する最新情報をまとめ、分析したレポート「サイバーセキュリティ最新動向ガイド」2024年HY2版をリリース
英国に本社を置き自動車技術に関する調査およびコンサルティングを手掛けるSBD Automotiveジャパン(名古屋市)では、自動車サイバーセキュリティに関する調査を継続的に行っており、ハッキング手法の技術解析やUNECER155およびISO/SAE 21434に準拠した対策提案を含め、発展を続ける車両エコシステムに対する重視すべき公開済みの攻撃を詳しく分析するレポート「サイバーセキュリティ最新動向ガイド」の最新版を2024年11月6日に発行いたしました。
UNECE WP29自動車サイバーセキュリティ法規では、サイバーセキュリティ管理システムのプロセスによりセキュリティが適切に考慮されていることを証明することが求められ、それにはリスク管理や対策だけでなくサイバーセキュリティインシデント事例の脅威や脆弱性情報などのモニタリングも含まれます。UNECE法規のAnnex5では、脅威に関連する脆弱性および軽減策を車両やバックエンドサーバー、通信の脅威など7つのカテゴリでリスト化しており、OEMはそれらを考慮する必要があります。
本書では、自動車のハッキング事例を挙げながら、それらがAnnex5のどの項目に該当するかを分類しており、こうした情報が自社製品にどのように関連するのかを参照することが可能です。またそれらの事例に対し、サイバーセキュリティゴールおよびセキュリティ要件を含めた脅威の緩和策の推奨策、ISO21434で採用されることになるCAL(Cybersecurity Assurance Level)での基準も含めて整理しており、ハッキング事例を技術面およびリスク管理面の両方からわかりやすくまとめています。
https://insight.sbdautomotive.com/rs/164-IYW-366/images/IB_905_24_Cyber_Security_Intelligence_JPN.pdf
<本書の構成>
はじめに:本書の目的・対象・分析方法
概観:サイバーセキュリティインテリジェンス関連情報の概要
要旨:自動車業界における最新ハッキング動向
車への攻撃:車両の内部ネットワークおよびアプリケーションに関連する攻撃の分析
・STMicroelectronicsのSPC5チップのJTAGエラー注入
・ジャミング攻撃によるUWB測距システムの悪用
・Tesla Model 3に複数の脆弱性が発覚
・Hyundaiのインフォテイメントがセキュリティ修正後にハッキングされる
・Skoda SuperbがOBD IIポート経由でエンジン停止、など過去の攻撃事例66件を掲載
バックエンド/スマートフォンアプリへの攻撃:バックエンドおよびその他のオフボードシステムに関連する攻撃の分析
・Mercedes-Benzの認証トークンがオンライン上で見つかる
・ChargePoint EV充電器への不正アクセス
・Autel MaxiCharger EV充電器への不正アクセス
・JuiceBox EV充電器への不正アクセス
・Skoda Automotive Cloudの脆弱性、など過去の攻撃事例39件を掲載
自動車エコシステム全体における攻撃:OEMの組織全体および自動車サプライチェーンに関連する攻撃の分析
・トヨタ(北米)が攻撃を受け、240GBのデータが流出
・Enterprise Financial Groupへの攻撃
・AutoCanadaのITシステムへのサイバー攻撃、など
Excelデータベース
車への攻撃、バックエンド/スマートフォンアプリへの攻撃、自動車エコシステム全体における攻撃を主な攻撃対象領域として取り上げ、分類しており、分析・比較が可能。
<レポートの詳細>
https://insight.sbdautomotive.com/rs/164-IYW-366/images/IB_905_24_Cyber_Security_Intelligence_JPN.pdf
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【SBD Automotiveについて】
英国を本拠とする自動車技術の調査・コンサルティング会社です。1997年の創業以来、日本、欧州(英国とドイツ)、米国、中国の拠点から自動車業界に携わるクライアントをグローバルにサポートしています。
クライアントは自動車メーカー、サプライヤー、保険業界、通信業界、政府・公的機関、研究機関など自動車業界のバリューチェーン全体。調査対象エリアは欧州、北米、中国、ブラジル、インド、ロシア、東南アジアなど世界各国の市場を網羅。自動車セキュリティおよびIT、コネクテッドカー、自動運転などの分野において調査を実施、各種レポートやコンサルティングサービスを提供しています。