プレスリリース
2024年8月22日
<<報道資料>>
スキャンディット合同会社
スキャンディット、MarketLab社を買収し、商品棚管理ソリューションのインテリジェンス機能を強化
〜今回の資産買収により、小売業の売上を最大化し、在庫パフォーマンスを最適化する効率的なハイブリッド型データキャプチャ技術を実現〜
Smart Data Capture技術のリーディングカンパニーであるスキャンディット合同会社(本社:東京都渋谷区)は本日、小売業に特化した画像認識とAIソフトウェアの企業であるポーランドのMarketLabs社が保有する棚監査自動化技術を資産買収すると発表しました。この買収に伴い、MarketLab社の専門家チームがスキャンディットに加わり、新サービスの開発や拡大に携わることになります。
スキャンディットが現在保有しているShelfViewのモバイルキャプチャ技術を、MarketLab社が得意とする固定カメラ式ソリューションで補完することにより、小売業向けのハイブリッド型データキャプチャ棚インテリジェンス・ソリューションを実現します。IHL Groupの調査によると、全世界の小売業の損失は、OSA(On-Shelf Availability、棚在庫)の問題に起因するものだけで年間約6,340億ドルにのぼります。この新しいハイブリッド型ソリューションは、労働効率を向上させ、時間のかかる店舗運営プロセスを自動化するだけでなく、OSA、プラノグラム・コンプライアンス、価格設定の問題などに対するインサイトを提供して、最適な店舗状態の維持、売上の最大化、在庫切れによる逸失利益の削減を可能にするため、特にスーパーマーケットのような取扱商品の多い環境には最適なソリューションとなります。また、このソリューションでは、店舗KPI(Key Performance Indicators、重要業績評価指標)の向上や問題の把握に役立つ情報がAIを利用して通知されます。この通知は、ほぼリアルタイムで店舗スタッフや店舗管理者に送られます。
スキャンディットCEOで共同創業者のSamuel Muellerは、次のように述べています。「当社は、今回の買収を新たな節目として、Smart Data Capture機能をさらに拡張し、小売業界のより多くのお客様に対応できるよう進化させていきます。MarketLab社による固定カメラ式棚認識のエクスペリエンスや技術がShelfViewに統合されることで、総合的な店舗パフォーマンスと店舗スタッフの効率はさらに向上し、CPGパートナーとの連携による棚データの収益化は最適化されます」
MarketLab社CEOのPiotr Wardaszko氏は、次のように述べています。「スキャンディットとの提携は喜ばしいことです。当社のテクノロジーで補完することにより、全世界のスーパーマーケット事業者の皆様がさらなる価値やROI、インサイトを獲得して、高まった棚の可視性を活用し、在庫の正確性を確保し、最終的にカスタマー・エクスペリエンスを向上させることを心待ちにしています」
小売業者は、モバイルキャプチャと固定カメラの双方の強みを活かすことで、あらゆる店舗形態に対応した拡張性と柔軟性に優れる完全なソリューションを手に入れることになり、棚管理の効率や費用対効果をシームレスに高める道が開けます。スマートフォンなどのハンドヘルド型コンピューターによるモバイルキャプチャは、既存のデバイスを使って簡単に展開でき、異なる店舗環境への対応や迅速な大規模化も可能です。固定カメラを追加して高頻度の継続的なデータキャプチャを行うことで、ほぼリアルタイムの棚監視が可能になるため、店舗スタッフは、より価値の高いカスタマー・エンゲージメントなどのタスクに時間を充てられます。
スキャンディットの商品棚管理・分析ソリューションであるShelfViewは、物体認識や拡張現実(AR)などの高度なコンピュータービジョン技術を活用した画像処理により店舗運営のインテリジェント化と効率化を促進するソリューションですが、今回の買収によって、さらに強力なソリューションとなります。ShelfViewでは、スキャンディットのAI機能や機械学習機能の活用により、精度99.7%のアラートを実現しています。急速に変化し続ける棚の状態を確実に把握するためには、このような精度の高さが必須となります。
スキャンディットは、米国のスーパーマーケット上位10社中の8社に加え、Carrefour PolandなどのMarketLabs社の顧客も抱えることになるため、成長と小売イノベーションを進める上で有利な立場にあります。今回の買収により、小売パートナーとの合意に基づいてCPG(Consumer Packaged Goods、消費者向けパッケージ商品)エージェンシーやマーチャンダイズ・エージェンシーに有益なインサイトを提供し、より高いOSA、正確な値付け、販促、プラノグラム・コンプライアンスを通じて収益を最大化することで、新たな販売経路が生まれます。スキャンディットは、小売業に留まらず、倉庫においてロジスティクスのワークフローを自動化するなど、他の環境に固定カメラを導入することにも可能性を見いだしています。
MarketLab社の買収は、スキャンディットの新たな成長段階と、Smart Data Capture分野のリーダーとしての前進を示すものです。スキャンディットは、本日の発表に至る前に、2022年のシリーズD投資で1億5千万ドルを調達して、AI/ML機能に重点を置いた研究開発を加速しています。その結果は、ID Validate、ID Bolt、MatrixScan Findなどの最近の製品に反映されています。
なお、現在日本でのShelfViewのお取り扱いはご相談ベースとなっております。
■スキャンディットについて
Smart Data Capture分野のリーダーであるスキャンディットは、実用的なインサイトの提供とプロセス全体の自動化により、従業員、消費者、および企業に圧倒的なパワーを与えます。当社のSmart Data Captureプラットフォームは、バーコード、テキスト、ID(身分証明)、オブジェクトから、卓越したスピード、正確性、インテリジェンスをもってデータを取り込むことにより、スマートフォン、ハンドヘルド型コンピューター、ドローン、デジタルアイウェア、ロボット、固定カメラなどのスマートデバイスと物理的な商品との間のインタラクションを実現しています。
どのスマートデバイスでもスキャンのワークフローが5倍高速になります。照明や角度の条件が悪かったり、ラベルに損傷があったり、複数のコードに分かれていたりしても、正確にスキャンできます。コストを大幅に削減し、従業員の定着率とカスタマー・ロイヤリティを向上させるイノベーションを起こします。スキャンディットは、トライアル、ソリューション・デザイン、カスタマー・サクセスのサポートなど、すべての段階において、お客様と協力して問題解決を図ります。
イオンリテール、オーケー、ハンズ、ベルク、U.S.M.H、ヤマト運輸、カルビー、Instacart(インスタカート)、Levi Strauss & Co.(リーバイス)、Sephora(セフォラ)、Lufthansa(ルフトハンザ)、FedEx(フェデックス)など、小売、輸送・物流、医療、製造の大手企業がスキャンディットに信頼を寄せています。詳細についてはscandit.comでご覧ください。
ShelfViewの詳細については、https://www.scandit.com/jp/products/shelfview/ をご覧ください。
■ 報道関係のお問い合わせ先
スキャンディット広報事務局(川合)
Tel:080-4320-6029 / Email: scandit@ambilogue.com
以上