プレスリリース
アンビエントIoTやチャネルサウンディングなど、新たな市場牽引の担い手が台頭
主なポイント
・市場予測:2028年までにBluetooth (R)デバイスの年間総出荷台数が75億台に到達
・技術革新:LE AudioとAuracastTM ブロードキャスト オーディオがオーディオ分野を牽引
・市場拡大:ESLとNLCの標準規格公開により、スマートホームと商業施設の自動化が進む
・新たな可能性:アンビエントIoTが新しいデバイスクラスタとして登場
Bluetooth(R)技術を管理する業界団体Bluetooth SIG(Special Interest Group) < https://www.bluetooth.com/ > は、多様な業界と市場で活用され、様々な用途を通じて豊かなつながりのある日常を実現しているBluetooth技術の最新トレンドを解説する、年次の報告書『Bluetooth (R) 市場動向』2024年版を公開したことを発表します。
Bluetooth(R)市場動向 2024年 日本語版の全文は、以下のURLにて無料でご覧いただけます。https://www.bluetooth.com/ja-jp/2024-market-update/
Bluetoothデバイスの年間総出荷台数は2028年に75億台に達する見込み
Bluetoothデバイスの新型コロナウイルス流行後の長期予測は力強い成長に戻りつつあります。2028年までに年間75億台のBluetooth対応機器の出荷が見込まれ、今後5年間の年平均成長率(CAGR)は8%の予測です。Bluetooth技術は複数の無線バージョンに対応しており、スマートフォンを始め主要な機器はBluetooth ClassicとBluetooth LEの両方に対応したデュアルモードが主流です。一方、周辺機器ではBluetooth LEのみのシングルモード対応デバイスの出荷台数が今後5年間で現在の2倍以上の55億台への拡大が予測され、Bluetoothデバイスの出荷数の伸びを牽引する見込みです。
LE Audioと「AuracastTM ブロードキャスト オーディオ」がオーディオ分野を牽引
Bluetoothオーディオ分野における最新の成果が、2022年7月公開のLE Audioです。LE Audioは補聴器対応が追加され、新機能のAuracasttTM ブロードキャスト オーディオが革新的ユースケースで大きな期待を呼んでいます。サムスンやXiaomiなどの大手スマートフォン企業はOSをAuracastTM対応にアップデートしており、AuracastTM対応デバイスと公共の場における導入の両方に今後5年間で大幅な増加が見込まれます。こうした拡大は、LE Audioデバイスの導入速度に直接影響を与えると予測されます。
「チャネルサウンディング」で、超高精度なBluetooth位置情報サービスの実現へ
Bluetooth(R)技術は現在、高精度の位置情報サービスに対する需要増加を受け、デバイスの測位技術として幅広く使用されています。既存の偏在するBluetoothデバイスを背景に、Bluetooth技術は、他の測位無線にはない柔軟性と利便性を実現しています。さらに、近く仕様公開予定の「チャネルサウンディング」は、現在のRTLSに精度とセキュリティの向上をもたらします。Bluetooth位置情報サービス機器の今後5年間の年平均成長率は22%、2028年には5億6300万台の出荷が予測されます。
環境発電が可能にする新たなデバイスクラス「アンビエントIoT 」の台頭
アンビエントIoT は、電波、光、運動、熱、その他の周囲に存在する環境エネルギー源からエネルギーを取り込み主な電力源とする、新しいクラスのIoTデバイスです。バッテリーフリーかつメンテナンスフリーであることにより、従来実現が不可能だった資産追跡のユースケースで、医薬品や農産物のような主要産業におけるサプライチェーンの可視性向上などを可能にします。このアンビエントIoTは現時点での市場予測には含まれていませんが、Bluetooth技術の新たな潮流を代表する存在です。詳細は、市場調査レポート「アンビエントIoT - Bluetooth(R)IoTデバイスに新たなクラスが登場」 < https://www.bluetooth.com/ja-jp/bluetooth-resources/mrn-ambient-iot/ > でご覧いただけます。
規格の導入で市場の拡大を後押し:ESLとNLC
ネットワーク内にある数十から数千台にも及ぶデバイスに接続できるBluetoothデバイスネットワークソリューションは、スマートホーム、電子棚札(ESL)やネットワーク照明制御(NLC)、状態監視システムなどを実現し、自動化や省電力化などさまざまなメリットを可能にしています。2023年、BluetoothはESL標準規格とNLC標準規格を相次ぎ公開、それぞれの業界内でメーカーに関わらない相互運用性の道を開き、普及への障壁を取り除きました。Bluetoothデバイスネットワーク機器の年間出荷台数は2028年には17.3億台に及ぶと見られ、年平均成長率は20%の予測です。
Bluetooth SIGのCEOマーク・パウエルは次のように述べています。「Bluetooth(R)市場動向 2024年版では、LE AudioとAuracastTM ブロードキャスト オーディオの実装、Bluetooth Classic AudioからLE Audioへの移行に関する最新の予測を公開しています。また、ESLやアンビエントIoTなど、新規かつ大規模な市場の進展にハイライトを当てています。これらの市場が引き続きどのように発展していくか、私たちは期待を込めて見守っています」
詳しくは、「2024年Bluetooth(R)市場動向」日本語版 < https://www.bluetooth.com/ja-jp/2024-market-update/ > をご覧ください。
Bluetooth(R)技術について
毎年50億台以上もの搭載製品が出荷されるBluetooth(R)技術は、シンプルでセキュアな無線接続と測位のグローバル標準です。1998年の登場以来、Bluetooth技術は新たな市場を確立し、文化を形づくり、人々の生活を豊かにする、さまざまな結びつきを創出してきました。有線接続に代わるものとして出発したBluetooth技術は、今や日常生活に安全性と生産性をもたらし、喜びを増大させる、目に見えない繋がりの役目を果たしています。
Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth Special Interest Group(SIG)は、世界で最も広範囲に活用されるワイヤレス規格であるBluetooth(R)技術を監督する、非営利の会員制業界団体です。国際的な標準化組織、製品認証機関、特許および商標ライセンス管理機関、業界団体の役割を兼務する独自の組織であるBluetooth SIGは、4万社を超えるメンバー企業と連携し、ワイヤレス接続の可能性を再定義する技術強化に継続的に取り組んでいます。
Bluetooth(R)技術およびBluetooth SIGについて、詳しくは < https://www.bluetooth.com > をご覧ください。
【お問い合わせ先】
Bluetooth SIG広報事務局 (合同会社NEXT PR内)
TEL: 03-4405-9537
E-mail: bluetooth@next-pr.co.jp